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<自生地訪問>ハナオチバタケ🌸🍂🍄‍🟫落ち葉に咲くキノコ

ハナオチバタケ(🌸🍂🍄‍🟫)は紫型と褐色型とあるらしい。
いつもの湖畔では褐色のものしか出会ったことがない。しかし美しい。

以前のnoteでも記したが、ハリガネのような柄と革質の薄いカサは見事な自然の造形。かのエミール・ガレのランプのよう。出会った時には思わずハッとしてしまう。

そんなハナオチバタケの生えている場所に、今日は行ってきた。
行く目的は落ち葉をもらうため。
落ち葉を採集し、圧力鍋で滅菌し、ハナオチバタケの培養した菌糸を接種してみようという魂胆だ。

どんな落ち葉が好みなのだろうか?
どんな環境が好みなのだろうか?

「事件は会議室で起きているんじゃない」ってことで。
私はいつも、とりあえず現場に行くことにしている。
というのも
現場で観察→変化に気づく→リアクション 
という流れで、行けばリアクションにつながり、リアクションはさらなる因果応報を生むと現場からの痛い経験とともに学んできた。

ということで
現場へ
ドーン

毎年ハナオチバタケが生えるポイント

現場は湖畔(正確には池だけど)
毎年マラソン大会が開催されていて
大会前には道路に積もった落ち葉を清掃されている。
この清掃によって道端に寄せられた落ち葉が
ハナオチバタケの格好の棲家になっている。

落ち葉はコナラとヤシャブシが半々くらい
去年の秋に落ちた落ち葉も黒くなりかけている。いい感じ。

落ち葉を掘ってみると

すぐに分解された層が。
アカマツの葉もチラホラ。

そしてよく見ていくと

おそらくハナオチバタケの菌糸マット

茶色い菌糸マットが現れた。
おそらくこれはハナオチバタケの菌糸マット。
というのも以前ハナオチバタケを採集した際に、地下を見てみるとこのような菌糸があったことがある。そして培養してみた菌糸体も茶色い菌糸だった。

分解具合からみて1年以上〜2年目くらいの分解具合の落ち葉に生えるような感じ。
匂いはマイルドなキノコ臭。放線菌の刺激臭とはぜんぜん違う。

今回は
①コナラの落葉(1年生)
②コナラとヤシャブシの落葉(1年生)
③コナラとヤシャブシの落葉(1〜2年生)
という実験区でハナオチバタケの培養をためしてみたい。
きっと野生のものだからたくましく育ってくれると思う。

いずれはムラサキタイプのハナオチバタケも培養してみたい。
きっとキノコリウムに新たな地平を築くことだろう。

この里山には無限の菌類が棲まわれていて
その可能性は無尽蔵

本来無一物(もともとなんもないようで)
無一物中無尽蔵(なんでもないとこに無限の可能性があるんやで)

肩のちからぬいて
にゅーとらるで野にでてみよう
童心にかえり
拈華微笑
その花を
みんなで愛でよう


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