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つながる私(アイ) 塩田千春 中之島美術館

つながる私(アイ) 塩田千春
中之島美術館


入場口からいきなり圧巻です

近付いてみます


塩田千春さんのモチーフのひとつでもある着ている人がいない空洞のドレス

入ります

息を呑みました
日常を忘れられますね


とても繊細に編み込まれています

水面の様子

入り口の赤いドレスが左端に反射しているのもまた良いですよね

インスタレーションは見てる人が入る方が作品の良さが際立つ気がする

血のような赤が多めの展示


このあたりの展示は回転していました
風通しが良くて良かった
空気がこもると見てるのがしんどくなってしまう

進んでいきます

メインビジュアルの作品

塩田千春さんは人と人の繋がりを作品にしているそうです

「赤い糸は運命の赤い糸」であるというようなことを会場の内の動画で塩田千春さんは話されていましたが
私は人間の身体の血管でもあるのかなと思いました

生死を感じさせる作品

父の死、死産、そして塩田千春さん自身もガンを2回患ったそうです

塩田千春さんにとって作品を作るとはどういうことなのだろうか

「人と人は必ずどこかで繋がっている」というニュアンスのことを話されていて分断された孤立した「個」というものはこの世には存在しないのだなと
改めて感じました

展示室内には
小説家多和田葉子さんの『研修生』の挿絵の展示もあり読まれた方は小説の内容とともに楽しそめそうですね


展示室の外では今回の展示の設営の様子や多和田葉子さんもご出演された動画が流れていました

展示室の外から圧巻の作品展示でしたが
血のような赤い作品が多く生きているとはどういうことなのかと再び考えさせられました

「かりそめの自分ではなく本来の自分と本来の誰かとつながりたい」という気持ちが伝わりその力強さには圧倒されました

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