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インターンプログラム【23】~ミュージアムと「変化の主体」~
この回では、ミュージアムが「より良く変化」する場合、その「変化の主体」となりえるのは何か、その構造と関係について考えます。(2022.2.20)
🌕〈S〉
今日のテーマは、
ミュージアムと「変化の主体」
です。
🌑〈AC〉
ミュージアムが「より良い変化」を必要としている場合、
「何(誰)によって変化していけるか」
ということを考えていきます。
「より良い変化」とは、
たとえば、下図のように、
「目的としての利用」に、
「手段としての利用」が加わり、
その先の「上位目的」が個々にハッキリすること、などの「変化」をイメージしてください。
🌑〈AC〉
このような「変化」が起こる時、
「変化の主体」となりえるのは何か、
可能性を含めて、その条件を整理してみましょう。
🌕〈S〉
はい、条件を2つ思いつきました。
【条件1】
ミュージアムに「より良い変化」が必要だと考えている人
🌑〈AC〉
たしかに、
今のままで、何も問題を感じない「人」や「組織」は、その変化にも無関心ですね。
🌕〈S〉
つぎは、2つ目。
【条件2】
ミュージアムに「何らかの関わり」を持っている人
🌑〈AC〉
「何も関わりのない人」よりも、「何らかの関わりのある人」ということですね。
それでは、
その「関わり」には何があるか、具体的にあげてみましょう。
🌕〈S〉
ミュージアムに「何らかの関わり」を持っている人
◼️学芸職の職員
◼️学芸職以外の職員
◼️アテンダントスタッフ
◼️運営ボランティア
◼️展示会社の専門職
◼️プログラムの講師・制作者
◼️博物館学を履修した学生
◼️博物館学の大学教員
それから、
◼️さまざまな利用者
🌑〈AC〉
普通に考えれば、
◼️学芸職の職員
◼️学芸職以外の職員
が「変化」の中心になることを期待されるはずですが、これまで、どうだったでしょうか?
🌕〈S〉
ミュージアム職員が現状肯定的な場合、
「ミュージアムを目的」に来てもらうことが当然だと考えているかもしれませんね。
🌑〈AC〉
それに、
「変化」の必要性を考えるには、
「現状の不備を認める」勇気が必要です。
この時「自己正当化」に陥ってしまうと、
ミュージアムの職員自身が無意識に「変化の阻害要因」となってしまいます。
内部からの「内発的な変化」は以外と難しいのかもしれません。
🌕〈S〉
「内部」がダメなら「外部」
「数が一番多い」という意味では、
◼️さまざまな利用者
ですが……。
🌑〈AC〉
ミュージアムが「より良く変化」する場合、「利用者」自身も最終的に「変化」することは間違いないことですが、
「利用者」が起点になることも難しいのではないでしょうか。
🌕〈S〉
「内部でも外部でもない」というのはありませんかね~?
🌑〈AC〉
「内部と外部の中間的である」という意味では、
◼️アテンダントスタッフ
◼️運営ボランティア
があります。
利用者の「利用現場」で一番近くにいる人たちですね。
つづきは、また次回。
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