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6才、ちょうど面白くなってきた!ー3度目の現代産業科学館

これは「2才児連れてミュージアム活動」の記録を書くnote…なのだけど、子はもう6歳になっている。2才時に行った科学館に再び行ったらやっぱり面白かったので、続編を綴ることにした。他に記事にしていないミュージアム記録のストックもあるけれど、まずは熱いうちに…。


4年後の今「中に入りたい!」

千葉県立現代産業科学館には、2才の時に2回訪れている。当時よっぽどのビビりだった子は、入場券購入後しばらく中に入れなかった。ただの広いロビーなのに。少し先にある大きな火力発電のタービンが怖かったようだ。
しかし4年が経ち、6才になった今!もう怖くない!自ら「中に入りたい!」と宣言!そして当時怖がって近づかなかったタービンに自ら近づいていき「火力発電だって」と言うまでに成長していた。

実際の火力発電所で使われていたというタービン。
パネルや動画で説明がついているが、母はまだ一度も読んだことがない。

以前来た時にはなかった案内パネルがそこここに増えていた。エスカレーター前に新設されていた「2階から見よう!」という文字を見た子。律儀に2階からだよと急かしてくる。「じどうしゃ、でんしゃがあるってよ」。パネルの効果は絶大だ。わかったわかった、引き返して2階に進む。

実演が楽しいお年頃

自動車だ電車だとやってきた2階だが、入口にある人感センサーで始まる動画にトラップされて、最後まで見入る。その間に実演を知らせる館内放送。見終えた子に「実験があるって。行く?」と聞くと「行く」。導入動画だけで、2階は終わった。

1階展示場奥にある実験シアター。こんな場所があるなんて3回目で初めて知った。

駆けつけた実験シアター。この日はこれまでになく館内がにぎわっていて、30席ぐらいの会場がほぼ埋まっていた。やはり親子連れ、小学校中学年前後の子が多かっただろうか。普段幼稚園で元気に過ごしている子は、気づいたことをガンガン叫びながら実演を楽しんでいた。母は、周りの子どもたちが静かに聞いているのを見て「やはり小学生は違うんだな…」と感慨深かった。

え、設備すごくない!?

実演を見ながら、母が驚いたはその設備だ。冷凍と超伝導の実験なので登場するのは液体窒素。その液体窒素、なんと会場横にある機械を使って自家製造しているそうだ。そんなの大学とか研究所とかにしかないと思っていたのでびっくり。そして家庭用冷蔵庫ぐらいの小型であることにもびっくり(写真がなくてごめんなさい)。びっくりして家に帰った後で検索してみると「液体窒素 製造」まで入れると予測変換で「液体窒素 製造装置 小型 価格」まで出てきた。割とみなさん買おうとしてらっしゃるのね。

そしてもう一つが、メインの実験卓の横にあった、縄文土器の深鉢みたいな姿のこの装置。

鉄を燃やす不思議な液体。パネルまでつくってある。
別の実演で使うのかと思っていたが、こちらの話題も込み込みの超お得実演だった。

これ、液体窒素を中に入れると、空気中の酸素が冷やされて液化してぽたぽた垂れてくる装置だった。すごい。集まった液化酸素にスチールウールを浸し、ゴォォォォっと燃えるところを見せてくれた。モニターの下には、写真では読めなくなってしまったが、第三回なんたらかんたらでなんとか賞を取った実演だと書いてあった(第三回しか覚えてなくてごめんなさい、むしろなぜ第三回だけ覚えているのか)。

他にも、ピカチュウ10匹分の100万ボルト(そう説明されたんです)の放電実験を毎日4回やっていて、これは(国内?これもうろ覚え)3か所しかないものだそうだ。放電実験は大変大きな音がするということで、幼児、妊婦、高齢者やペースメーカーを使っている人などはNG。我々も大きな音は怖いのでやめておいた。いつか勇気が出たら行ってみよう。

科学の不思議も楽しいお年頃

液体窒素の実演後、次に見る場所を相談していると再び実演開始の放送。展示を見る間もなく次の実演に参加。大気圧を感じる内容で、展示でも体験できるものがあると聞き、終わるとすぐに「行こう!」とやる気みなぎる6才。
「ガリバーのストロー」という、10mを超える高さにまっすぐ伸びた透明の管の中を真空にして、大気圧で押された水がどれだけ高く上がっていくかを見せてくれるものだった。さっき実演で説明を受けたから意味がわかったけれど、何の導入もなければ、”ボタンを押してしばらく機械音がした後、次のボタンを押すと筒に水が入っていくだけ…の、なんだかわからない装置”である。てっぺんを見ると確かに蓋がしてある…ような気がする。高すぎてよく見えない。それに、パイプに水が入ることが普通過ぎて、パイプだからって上が閉じていたら水は入れられないことに気がつかないんだな。せっかくの不思議感が薄れてしまっている。

他にもたくさん装置がある。絶妙な角度で張り合わされた鏡でできた三角形の中に入ると、無限に自分が映っているアレとか。パラボラアンテナみたいなものの前に立ってしゃべると小声なのに遠くのパラボラアンテナまで声が届くヤツとか(偶然反対のパラボラの前にいた少女と挨拶した。ありがとう少女)。水と空気を入れただけでロケットがビューンと発射できる装置は、見知らぬおじさんが子にやり方を説明してくれていた(ありがとうおじさん。そういう他者との交流があるのもミュージアムの楽しさの一つですよね)ロケットについては、6才に「あなたの口から水と空気を入れたらびゅーんって飛んじゃう、みたいなことだね。すごいね、不思議だね」と言ってみたが、とりあえずケラケラ笑っていた。わかってくれたかは怪しいが、6才は色々な体験展示を展示として楽しめるようになっていた。

鏡のアレ。ここにもわかりやすい案内が追加されていた(下のピンク色のもの)。
新しい案内はどれもわかりやすくて素敵だった。

そうそう、2才の時に「ちきゅー」と言った、球体の地球。今回電気がついていなくて暗かったが、6才はちゃんと認識し、4年前と同じように「ちきゅーだ」と言っていた。ぽちぽちしまくったスイッチは今回出逢わなかったが、散々やりまくったピタゴラスイッチみたいなボールコースターはヒットしなくなっていた。ピタゴラスイッチは今も昔も変わらず大好きなのに、何が変わったのか。もしかすると、前回の2才9か月は、ハンドルをぐるぐる動かしてその結果ボールが転がる…というところにハマるお年頃だったのかもしれない。6才の今はもう「どこまで回せばいいの~?」と文句をたれ始めていた。通い続けると(と言っても3回だけ)、子どもの今がわかって面白い。

大人1日300円。しかし年パスは割と高い

思ったより楽しめて、気が付いた時にはもう正午を過ぎていた。当日中は出入り可能なので、その気であれば隣のショッピングモールでお昼を食べてまた戻ることも可能だが、今日はそのつもりがなかったので、心残りもありながらここで退館。6才がこれだけ楽しんでいられるならば、年間パスポートでも買ったろうか…と思って調べたら元を取るには年5回来る必要があった。2か月に1度のペースでは…来られないな。中学生まで無料なので、かかるのは大人1人300円のみ。またふらっと来ます。

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