小林史個展〜生ききる〜2022.9.7-13井上百貨店本店ギャラリー
一歩を前に踏み出したら
すぐにその一歩目がなくなり
次の一歩を前に出す
春から夏にかけて
砂地の稜線上を歩いているような日々でした
出来事は次々と起き
足元のアンバランスさを感じつつ
自身のバランスを取りながら過ごすことは
容易なことではありませんでした
心が閉ざしていく感覚
笑顔がなくなっていく感覚
対立が浮き出てくる感覚
それらを感じるたびに
「バランス」「透明」「順調」
そんな言葉を自身にかけながら
日々を過ごしていました
どちらが上で、どちらが下か
どちらが正しくて、どちらが間違っているか
どちらが幸せで、どちらが不幸か
どちらが平和で、どちらが不和か
日常には二極があふれておりますが
どちらかを見ている限り
延々と見続けなくてはならず
そこでは答えは見出せません
ギャラリーの中の入り口は
左から
「岩戸」
「アカノセカイ」
「アオノセカイ」
「よだかの瞳」
この並びは
死から生へと向かい
今の生を生ききること を
表現しています
全日在廊しておりますので
タイミングの合う方はぜひお越し下さい。