ドラッグストアでの漢方の選び方番外編(西洋薬その他アイテムとの比較)
はじめに
※本記事は有料です。
こんにちは、ムセキです。正しい漢方医学の知識の普及を目標に、X(旧Twitter)やブログで情報発信しています。
ドラッグストアの売り場を眺めてみると、漢方薬が沢山置かれています。でも、それをどう生かしていいか、どう患者様お客様に勧めればいいかという情報が中々出回らないのではないでしょうか。
職場の休憩室には、漢方薬の売り方についての書類やポスターが貼ってあります。しかし、何となく売りつける感が出て、「これじゃないんだよなあ・・・。」と思う事もあります。
基本的に、漢方薬は証に合わないと意味が無い薬です。その辺りを何とかしたくて、
を書きました。お蔭様で、皆様にもご好評いただいております。ありがとうございます。
今回はその番外編で、薬局やドラッグストアの店頭でよくある例を出しながら各アイテムの比較とアプローチの仕方について記事にしました。
本記事を読んで頂けると「漢方薬と西洋薬その他雑貨等との比較の仕方」が解るようになりますので、是非最後までお読みください。
漢方が適している場合とそうでない場合がある
ドラッグストアで漢方を求める方というのは、どんな方でしょうか。私の感覚ですが、大部分の方は欲しい漢方薬が決まっていて、真っ先に売り場に行って並んでいる、薬を手に取って買われるのではないでしょうか。代表例は、風邪薬の葛根湯や、肥満症の薬である防風通聖散になります。逆に、漢方の接客サービスが必要な方というのは、そもそも漢方が合うということを知らない方だと思います。そのような場合、そもそも患者様の漢方薬に対する信頼性が低い場合もありますので、ニーズを探りながら候補に入れ「漢方を試してみるという手もあります。」とお声がけするとハードルを下げる事が出来ます。それでも漢方薬に難色を示される場合もありますので、「西洋薬ならどれが候補になるか?」というのを候補にも入れておく必要があります。
漢方薬と西洋薬の比較
漢方薬と西洋薬の比較は、「目的となる効果に対して、どうアプローチするか?」を考えます。例えば五苓散なら「吐き下し、頭痛発熱等もある風邪」がになります。それを西洋薬でアプローチしようと思っても、中々一つで良いアイテムというのはありません。その場合、「消化薬と整腸剤」という2つの医薬品を合わせ技でお勧めするという方法を取ることが出来ます。
このように、ドラッグストアでの漢方の接客を行う際は、西洋薬でのアプローチ方法も提示し、比較できるようにしておくと良いでしょう。というのも、患者様は押し付けられて買うというのを嫌います。あくまで自分の判断で買う、というプロセスを通過してもらう必要があります。その判断の中で、「あなたが一番良いと思う方法はどれ?」と聞かれたら、提示している解決策の中でのベストな選択肢を提示すればOKです。
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