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売り手市場の歯科衛生士が意識すべき、歯科業界への就職

歯科衛生士の就職活動の状況

株式会社ミュゼプラチナムの松野と、匡仁会事務長の大杖と申します。よろしくお願いします。

歯科衛生士の『自分に合った歯科医院選びとは?』というテーマで3本に分けてお送りしたいと思っています。まずは「歯科衛生士から見た歯科業界」についてお話をさせていただきたいと思っております。

皆さんご存知の通り、歯科衛生士さんの就職活動の状況というと、一言でお伝えすれば「ちょろい」という印象を持つはずです。歯科医院側からみても、20倍とも25倍とも言われているような状況ですし、転職や産後復帰もしやすい状況です。
さらにお給料面では、一般的に大卒の方でも20数万円だというところを考えると衛生士学校を卒業された方は、それよりも少し高いお給料を頂いてるんじゃないかなと思います。

やっぱり歯科衛生士という素晴らしい資格を取ろうとしてる皆さん、取られた皆さんからすると非常に良い状況であるということですね。

恵まれた状況だから考えるべきこと

ただ、そのような状況だからこそ、考えていただきたいこともあります。現在、歯科医院は68,000件以上あると言われていますが、実は2017年の閉院数と開院数を比べてみると、閉院数の方が増えてきてるのです。

またドクターの資格取得についても合格率がかなり厳しくなっていますので、今後少子高齢化も含めてドクターの資格を取ることが更に難しくなってくるかと思います。

当然ながらこれから色んなことを学んで、更にスキルアップをしていくと思うんですが、3年後、5年後、10年後を考えた時にどういった衛生士になりたいかどういったスキルを持っていたいか、ということをより鮮明に今の時点で持っておくべきなのかなと思います。

やはり『強みをもった歯科衛生士』になっていただくことが、将来的に競争社会になっても生き残れる重要な部分だと思います。売り手市場の今だからこそ、自分に合った成長のできる歯科医院というのを見つけていただきたいです。

強みをもった歯科衛生士とは

ちなみに「強み」はなんでもいいと思います。例えば歯科衛生士というのは医療の専門職でもありますので、しっかりとスキルを磨いていくというのも非常に大きな意味があります。一方で厳しい経営環境が続く歯科業界では、経営視点のある歯科衛生士や患者さまを習慣できる歯科衛生士も非常に評価が高いのかなと思ってます。

当然ながら衛生士業務のスキルは高いに越したことはないですが、匡仁会で働いてる衛生士の方はイラストレーターというソフトウェアが使えて、POP制作にすごく役立っています。また、私の知り合いの歯科衛生士は働きながら夜間大学院に通って、3年かけてMBAという経営学の学位を取られた方もいます。こういった自分に合った成長というのをしっかりと見越して歯科医院選びをしていくというのが非常に重要なのかなという風に思ってます。

最後にこの動画で皆さんにお伝えしたいことというのは資格取得というのはあくまでもゴールではなくスタートであるということです。
素晴らしい歯科衛生士になっていただくには売り手市場である今だからこそ、しっかりと歯科医院を選んで、成長できる状況を作っていくことが非常に重要だと感じています。

次回は実際に具体的に自分に合った歯科医院というのをどう選んでいただくかという部分についてお話をしていきたいと思います。

ありがとうございました。