歯科衛生士の社会的役割
日本を救うのは歯科衛生士
ミュゼホワイトニングの歯科医師、末光妙子です。今日は歯科衛生士の社会的な役割について少しお話をさせていただきたいと思います。
歯科衛生士という職業はお口の中の健康を司るイメージがあると思うのですが、私はこれからの日本を救うのは実は歯科衛生士なんだと思っています。
日本人の平均寿命と合わせて健康寿命を聞いたことありますか?健康寿命というのは平均寿命から病気になった期間を差し引いた期間です。健康寿命が終わると、病院で寝たきりになったり、自分ではお風呂に入れないのでデイケアの方に来ていただいたり、平均寿命と健康寿命のギャップ期間を医療従事者としてはみていただきたいのですがギャップ期間が男性だと約9年、女性だと約13年あるんですね。
お口は全身の健康に繋がっている
自分の人生の終わりの時期に女性であれば13年間もベッドに寝たきりの期間があると考えると、どうですか?ちょっとゾッとしますよね。体の機能自体が衰えてますので若い人では軽く済むものも重症化しやすいというのが老年期の医療というものになっていきます。なので健康寿命と平均寿命のギャップ期間を短くして行くことが大切になってきます。
そこで注目したいのが、お口の健康です。皆さん聞いたことありませんか?お口の健康が全身の健康に繋がっているんだと。お口はすべての入口です。呼吸も食べ物も、すべて口。お口は全身の健康に繋がっているんです。お口が健康じゃないとその後の健康状態が変わってくるということなんですね。
よく皆さんが耳にする歯周病は低体重児出産と深く関係があるとか、バージャー病という血栓ができて壊死してしまう病気も、お口の中の細菌レベルによって癌の罹患率が変わってくるとか。お口の中をしっかり健康に保っていただくことで、全身の健康状態も非常に改善しやすくなったり軽症化しやすかったり健康状態を保ちやすくなるんですね。
ではその健康状態を保つために、お口の中の健康をしっかり保つためには誰が活躍すればいいか?そうです。皆さん、歯科衛生士の皆さんなんですね。
歯科衛生士が日本を変える
歯科医師がどれだけ活躍しても私たちは削るだけなんですね。患者さんの口腔衛生習慣や、ケア方法のお話をしたり、口腔ケアの中心になっているのは実は日本で唯一、歯科衛生士さんだけなんです。
今後、健康寿命は歯科衛生士の皆さまの活躍具合によって大きく変わってまいります。私たち歯科医師として、歯科衛生士の皆さんをたくさん応援させていただきたいと思います。皆さんが働きやすい環境を作る努力をしていきますので、「こうしてくれたら嬉しいな」とか「こういったものがあったらもっと患者さんとお話しやすいのに」そういったお話はどんどん挙げていただけると歯科医師としても嬉しい限りでございます。
歯科衛生士が働きやすい環境を整えて、皆さんの卒業、それから復職を応援させていただきたいと思います。皆さんの役目は非常に貴重なものですので是非業界を楽しんでお仕事に励んで下さい。