十八世中村勘三郎
来年2月歌舞伎座、3月名古屋平成中村座で「十八世中村勘三郎十三回忌追善興行」が決定しました。
ああ。。と勘三郎さんのことを思いました。もう十三回忌なのですね。
私は好きになると、その光に触れていたくて、空気を共有したくて。その人の思い、そこにある命に触れたくなる。全てが愛おしくてたまらなくなります。
猿之助さんを初めて観た時、こんなにも舞台で命を燃やすことができる人がいるのだと心が動きました。お客を楽しませようと炎のようなオーラで踊る人。
私の歌舞伎道はそこからスタートしました。
数か月後、舞台のカーテンコールで初めて号泣しました。それは猿之助さんではなく平成中村座でした。2008年秋、浅草寺横での二か月間興行。大千穐楽のカーテンコールで勘三郎さんの優しさに涙が止まりませんでした。
こんなにも心通わせることができるんだと幸せでした。
たくさんの愛をもらった。
今日は、猿之助さんの話を絡めた勘三郎さんの思い出を聞いてください。
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