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【あ~あ 残念なピアノ弾き 止まりなさい~~】

本日も、「あ~あ 残念な演奏だな~」からの脱却をめざして、ちょっと呟いてみますよ。

音楽を習うと、すぐにお勉強する「フェルマータ」記号。丸に・がついたあの記号です。

このフェルマータ記号、本家イタリアでは「コロナ」(←円冠なので)と言われているのですよね。その起源には諸説あるようです。日没だの皆既日食だのがイメージされているという説も。いずれにしても、時の流れや活動が止まることがイメージされているのだとか。


まあそれにしても、まさかこんなに「コロナ」という言葉が我々の生活に影響を与えるとは思ってもみませんでしたね。

このフェルマータの意味するところは、流れを止めること。

あれ…人流を止めるとか言われていませんでしたっけ…。なんて意味深な…。

それはともかく、古典派等の作品で重要なのは、フェルマータがある箇所では、動いているものが一旦きちんと止まること。慣性の法則があるでしょうから、動きのあるものを止めるのは、ときに大きな力が要るし、そこに大きな緊張が生じることもありますね。

もちろん、フェルマータの使われ方は、時代によっても変遷があり、また作曲家によってもその使用法に微妙な差異が生じます。そのあたりは、きちんと指導者から説明を受けるといいと思います。

で、ありがちなのは、「音を二倍に伸ばす」とかいうある意味「あれれ」な説明で育ってきた者がついやってしまう間のびした演奏。きちんと停止しなきゃ~ですよ。基本は、動いているものをぐっと止める。でないと、残念なことになってしまいそうです。

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