【あ~あ 残念なピアノ弾き 楽屋でこんなことやっていませんか?】
久しぶりの「あ~あ 残念なピアノ弾き」シリーズです。
本日のお題は ― 「楽屋でこんなことやっていませんか?」
本番前の楽屋で、思わずこんなことをやってしまう方、結構多いのではないでしょうか。
● 試験前のように楽譜と睨めっこしてしまう
● 失敗したときの言い訳を予め口に出してしまう
・「この頃暗譜できなくて」
・「練習時間がなかなかとれなくて」
・「緊張したらなかなか上手くコントロールできなくて」
何を隠そう、私も昔はやっていました。それこそ、儀式のように。
でも、これ、全て「百害あって一利なし」です。その理由、例の「嫌味婆K子」さんが雄弁に語ってくれるようです。
では、どうすればいいのか、という話ですが…。
記憶領域に関する話について申しますと、残念ながら、楽屋でやれることはありません。仮に暗譜して弾くのであれば、不安定な短期記憶に頼るのではなくて、より安定した長期記憶を呼び起こすしかないのです。
長期記憶には、エピソード記憶や手続き記憶等いろいろな種類があり、それらをどのように形成するのが最適であるのか、という話は確かにありますが(今日のところは割愛ーまた稿をあらためて話題にしたいと思いますが)、ともかく、長期記憶を増強・保持するためには睡眠が鍵になることは、広く知られたところですから、本番までの睡眠回数=準備日数を考慮した練習スケジュールを組むことが最も重要ポイントであることは間違いないようです。
楽譜も見ることができないし、言い訳を口にするのもNGということなら、緊張が高まる楽屋でどう過ごせばいいのよ~、と思われる方もいらっしゃるでしょうか。
口の悪い「嫌味婆K子」さんは、こんなこと呟いていましたよ。
相変わらず手厳しい方ですね~。「嫌味婆K子」さん。
確かに、不安は手放した方がいいです。不安を手放し、長期記憶を落ち着いて呼び出せるように心身を整えておく、それこそが楽屋で過ごす時間の使い方として相応しい行動ではないでしょうか。
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なお、宣伝のようで恐縮ですが(いえ、宣伝です!キッパリ!)、この度楽屋で利用することを想定した音声ツールを作成いたしました。15分ほどの音声ですが、この中には、不安を手放すためのワークも含まれています。ご興味がある方は、こちらからダウンロードいただくこともできます。
★公式サイト