旅を探る。TABIPPO学生支部2024
鳥は暑かったり寒かったりとかの理由で北極から南極までの空を無許可で縦断したりする。魚は世界を手玉に取るように大海原を我がままに回遊する。
地図も磁石も無く、生身一つで自分の求める居場所に辿り着く。
元々は争いを避けるための渡りらしい。食べ物の獲得は命がけだから時期が来たらより争いの少ない地域へと。
少ない食べ物を見つける労力よりも旅する方が労力が少ないとかで何万キロも移動する。はっきり言ってイカれてる。
しかも、生き物にとって長旅は死と隣り合わせ。
力尽きて地の底に落ちるもの。大きな存在に飲み込まれるもの。にも拘わらず、彼らは海を渡り山を越え旅を続ける。
小さい体にとっちゃ無限のような距離をノンストップ。どう考えてもランナーズハイ。いや、どちらかというとジャーニーズハイ。
死。同じ読みの漢字がある。詞・詩。
吟遊詩人は英語で「bard」、鳥は「bird」。
いやまぁそれだけなんだけど。
命揺らすくらいの詩を持ちたいな。
そういえば昨日居た鹿児島で知ったんだけど、
日本で初めての新婚旅行とかで坂本龍馬が奥さんのお龍と鹿児島に来てて、薩摩の知り合いに会ったり、霧島の温泉に行ったりしたらしいんだけど、
びっくりしたのがその期間88日間。
パネルの前で「オイ!なッッが!」って言っちゃた。
・・・まぁ昔はそんくらいが物見遊山の基本だったのかもね。
過去の価値観と今の価値観なんて比べたら何のあてにもならんなぁ~。
でもそしたらさ、ウチらの今の旅って旅とか気軽に言えなくない?新婚旅行に負けちゃあさ。
ま、期間じゃないとは思うけど。そんくらいの気概を持たなきゃね。
で、旅って何よ。
哲学を考えるときは4大エレメントとか5大元素とかをもってこよう。
今回は火土風水。かちふうすい。
火と土と風はなんとなくわかる。まだ水はわかんない。
火は他火、人を繋げ燃やす舞台装置。
土は地域、土着の人、物、文化。
風は旅人、土を活動させ、土に安定させられる。
水は?何?花鳥風月?鎮静な何か?まあいいか、
でもさあ。
俺は土にも風にもなりたいわけよ。
そしたら思ったのは鳥。
風に乗って土を求め、居つく。でも、しばらくたったらまた風に乗ってどこか行く。でもまた必ず戻ってくる。野生の勘だけで、
鳥のように。
命揺らして詩を持って、価値観に縛られない野生の勘で居場所を求めて行ったり来たり。
journey's highで行こうじゃないか。そんな旅を探る。TABIPPO学生支部2024。