写真と現実

高校の冬休みの課題にフォト俳句というものがあった。

テーマは特になく、条件は自分が撮った写真であることで過去の写真も使っていい。

自分は写真を撮るのも写るのも苦手で、普段はtwitterに乗せる写真くらいしか撮らないし、映る方に至っては呪われてるんじゃないかってくらい写真写りが悪いから記念写真という存在が嫌いで何でもかんでも記念記念言って撮る人は嫌だなあって思っている。

でも写真はすごく有能なメディアだと思っていて、

芸術表現としてのメディア・記録、記憶のためのメディア・情報伝達のためのメディア

の三種類の要素を併せ持つのではないかなと思っている。

実際自分は情報伝達と記録のためくらいにしか使えていないけど、写真家が撮る写真は本当に美しいと思うし、写真を使ったプロモーションは結構好きな方だ。

ただ、そういう良い写真は良いカメラじゃないとなかなか上手く撮るのは難しいと思うし、自分は最近良いカメラって良いよなって思っている。

でも、気に食わないのが普通のスマホのカメラで何でもかんでも撮影する人で、例えば大道芸人の人とか、路上ライブをしている人の周りだと必ずと言っていいほどスマホで撮影してる人がいる。

やっぱり、カメラを通してみる世界と自分の目で見る世界は違うものだと思う。

カメラはチューニングだとか性能でものによって写りが変わるし、リアルで見る迫力とか臨場感ってものがカメラを通すだけで急激に下がってしまう気がする。

持論だけど、人は自分の目を通して世界を見るわけで、究極みんなそれぞれ自分の目が世界で一番画質のいいデバイスなんだと自分は思ってる。

だからその理論で行くとカメラを通すとそれは最高画質ではなくなってしまう。ノイズが入って現実のものでない偶像になってしまっているんじゃないかと思う。

芸術的な写真は、それは現実のことでなくてもいいと思っているからそんなに嫌いじゃないんだと思う。

なんかやっぱり現実は一番画質の良い「目」で見つめるのが一番いい経験になると思うんだよね。

だからフォト俳句は自分の写真の撮り方だとアートの領分まではいけないなと思ったからこういう写真で写真をアンチテーゼする作品にしようと思ったんだけどそもそもデジカメも眼レフも持ってないからあきらめた。

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で完成したのがこれ、

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