運気の強くなる家(部屋)④

前回でお伝えしましたように、デタラメな風水指導がビックリするほど多いわけですが、どうしてこんなことになるのか、私どもなりに推測してみました。

まず、日本人は、家相について暦経由で浸透してきたことが大きいと思います。
暦というのは「天からの伝言」みたいなものですから、そこに簡単ですが家相の記述があるので、どうしても家相の先生の言うことは、無条件で受け入れやすくなっています。

次に、家相は本来、中国で始まって、歴史が古く、古典的な学問で、さらに現代の日本の家屋にアレンジしなければいけないので、先生について勉強しなければ無理なのに、「独学」という人が多すぎるように思います。
「独学」とか「オリジナル」といえば聞こえはいいですが、これは「自分なりの解釈」です。
経験に裏打ちされたカンのようなものならいいのでしょうけれども、風水は体系づけられた学問ですから、自分なりの解釈では無理だと思います。

三つ目は、国家資格ではないので、名乗ったその日から「風水師」や「家相の先生」になれるのと、開業資金が必要なく(私どもは、勉強にお金がかかりましたが)開業できることがあって、さらに1回の仕事の単価が、他の占いよりも高いことがあるでしょう。

今は、風水を気にしている人が多いので、住宅メーカーは風水を無視できないし、中にはオプションとして風水の先生を雇っているところもあるので、お客さんは信用してしまうようです。

これは、実際に関係者から聞いた話ですが、単価をとらないといけないので、鑑定は新規物件の販売価格の数パーセント、中古物件のリフォーム鑑定は単価がとれないのでやらないそうです。

私の師匠も、現場で鑑定しているときに、住宅メーカーにスカウトされたことがあるそうです。
しかし、お客さんから法外なお金をいただけないので断ったそうです。

私どもは、家相に限らず、きちんとした勉強もしないで占うのは、犯罪だと思っております。

人生に影響が出るからです。
まして、人生1回の買い物である家なら尚更です。
知らないうちに、ご主人の仕事運が妨げられたり、娘さんの結婚運が止められていたら、どうでしょう?

登校拒否の原因の半分は、家相です。
そういうことの責任を感じながら、仕事をしないといけないと思います。

次回から、快適に過ごせる家づくりの話をしていきたいと思います。

つづく


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