なぜ、武蔵小杉ライフを立ち上げたのか
「どうして、武蔵小杉ライフを運営しているんですか?」
よく聞かれることですが、今まではウェブ上でお答えする場所があまりありませんでした。
今回はこのテーマについてお話したいと思います。
横断的でない再開発情報
私は、武蔵小杉で生まれ育った人間ではありません。大人になってから引っ越してきました。
当時はこれから再開発が始まるタイミングで、東急武蔵小杉駅の東西が駐車場や変電所になっていました。
どうやら再開発計画があるらしいということで、ウェブなどで調べてみるのですが、どうもよくわかりません。
それもそのはずで、武蔵小杉の再開発は「民間活力の導入」として、各区画を異なるデベロッパーが開発しているため、横断的な情報がなかったんですね。
デベロッパーからすれば、隣のマンションは「同時期に販売する競合」ですから、当然ながら積極的に情報を出すモチベーションが働きません。
開発計画を示すイメージパースなどでも、自社物件以外はグレー表示で存在感を消すような形になります。
川崎市のウェブサイトに横断的な情報がなくはないのですが、どうも分かりにくい。それなら自分でまとめてみるか、というのが「武蔵小杉ライフ」開設のひとつのきっかけでした。
「トウキョウスキ ヨコハマスキ」
もうひとつ、武蔵小杉に転居してきて気になったのは、マンションのコピーです。
「トウキョウスキ ヨコハマスキ シアワセスギ ムサシコスギ」
「首都圏24区」
かつて販売されていたタワーマンションのコピーです。
勿論、大都市へのアクセスはたいへん便利であって、それはそれで良いのです。
私自身、武蔵小杉に転居を決める大きな要因でした。
ただ、せっかく自分が末永く住む地域なわけですから、中原区や武蔵小杉自体に目を向けてみたいと思いました。
「所詮川崎」
そしてもうひとつ引っかかったのは、「所詮川崎」という冷めた声です。
これは川崎以外の方と、新住民よりはずっと武蔵小杉にお住いの方のほうから意外と多く聞こえてきたように思います。
昔からお住いの方からすると、再開発に沸くデベロッパーに対して「小杉は小杉でしょ」、というのが素直な感想だったかもしれません。
ただ、等身大であれば良いのですが、反動からかいきおい卑下に転じるきらいがあったりします。
ひところ流行った「シビックプライド」などのように大上段に構えるつもりはありません。
ただ、自分が住んでいる街について何かと「所詮」なスタンスで構えるよりも、街の魅力を発見して楽しく暮らせた方が良いと思いました。
「何もない」
当時の武蔵小杉については、よく「何もない」という言葉を聞きました。
でも、本当に何もなかったのでしょうか。
もちろんそんなことはありません。
質の高い個人商店も、安くて美味しいお店も、憩いの場所も楽しい市民活動もありました。
地域で頑張る人たちの姿も含め、お伝えしていきたいと思いました。
街の情報を、幅広いみなさまへ
そのようなわけで、武蔵小杉の街に目を向け、情報を横断的に整理して、昔からお住いでも新しくお住いでも、幅広い皆様へお届けしたい。
その中から何か楽しいこと、心にフィットするものを見つけていただけたらたいへん嬉しい。
時には役に立ったり、時には下らないことでもいい。
そんな思いで2007年5月にスタートしたのがタウン情報サイト「武蔵小杉ライフ」です。
#武蔵小杉 #新丸子 #元住吉 #武蔵小杉ライフ #中原区
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