サパティスタと壁画と日本の今
-2009-
サパティスタ民族解放軍が暮らす居住区へ行く為の許可を得る為、オベンティックという拠点のひとつを訪れた。
多くの先住民の人達で構成されてるこのグループは、非暴力での解決を目指して、対話、アート、音楽を使って活動を続ける。
サパティスタの要求は、
"先住民や女性、全ての弱い立場の人々にも尊厳ある生き方を"
過去に入植して来た国々の人達と、ただ平等に生きたいだけなのだ。
オーストラリアや、アメリカでも、同じ様な人達の光景を何度も見た。
昔、社会の教科書で書かれていた、〇〇国によって占領された。の一文じゃ実際の現実は理解できないと思う。(レイプや殺人被害に遭うのも当たり前の世界なのだそう)
オベンティックのオフィスや学校、お店の壁には、メッセージを込めた壁画が、世界中の人々によって描かれていた。
日本は世界でも有数の平和な国だと思い続けていた当時の僕は、日本に帰国後、実は僕らも同じ様な問題に直面してた事を、目の当たりにしたのだった。
【サパティスタ民族解放軍】
(wikipedia)
ひとつの国へ入るのと同じで、パスポートを見せて、簡単な質問を受ける。
一見覆面で怖そうだけど、一歩外へ出たら覆面を取って普通に会話してくれる。
サパティスタの事をリスペクトしてる宿の管理人、コビッチが、サパティスタの人達と夢の共演を果たした。(どれだよ! もはや馴染み過ぎてわからない)
コミュニティ単位で男女平等や、禁酒、独自の教育などを既に何年間もやり続けてる村の人達は、毎朝太陽の昇る前から畑へ向かっていた。
僕らは海外で行動し続けてる、立場の弱い人達から学ぶことが、まだまだ沢山あると思う。
先進国、後進国という言葉が邪魔して、ついつい経済的に貧しい国をかわいそうだとか、大変そうな国に見てしまいがちだけど、きっと実際に行ってみれば、メキシコの人達の笑いと、懐の深さと偉大さにビビってしまうよ。
彼らの優しい性格と笑顔の裏にある現実を思うと、絶対一緒に幸せになろうと願わずにはいられない。
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