ASリーダーとしてやってきたこと 〜前半〜 村上りく



こんばんは。
20'mulaxシーズンで、AS班のリーダーを務めさせていただいておりました村上りくと申します。

既に20'mulaxは先月10/31に幕を閉じ、引退を迎えました。

画像1


武蔵大学男子ラクロス部のAS班に興味を持ってくださりライングループに入ってくださっている皆様、そしてnoteを読み質問や疑問を寄せてくださる皆様、本当にありがとうございます。

noteを始めて半年が経ちますが、徐々に見てくださる方が増え、ご質問やお声かけをいただくことも増えました。
今後とも武蔵大学男子ラクロス部とAS班をよろしくお願い致します。

また、質問や意見などは常に受け付けておりますので、興味のある方はラインか武蔵男子ラクロス部のインスタDMにご連絡ください!!


-----------------------------------------------


今回は私が「ASリーダーとしてやってきたこと」についてお話ししていこうと思います。

リーダーの方もそうでない方も、AS班の方もそうでない方も、当てはまることや必要な要素が被っていることがあると思いますので、多くの方に読んでいただけると幸いです。

また今回文章量がかなり多くなってしまったため、2回に分けての配信となります。

次回の配信と合わせて、ぜひ最後までお付き合いください。


[目次]
*初めに
*一番初めにやったこと
*行った業務
→①管理②確認③環境作り


-----------------------------------------------

*初めに

実は武蔵大学男子ラクロス部において、分業体制が確立し分析班自体も確立したのは2018年の春頃で、今からたった2年前のことです。

実はそれ以前もグランド業務以外の業務はあり、トレーナー・広報・分析と分かれていました。
しかし分業という括りではなかったため基本的にプライベートの時間を使って作業や勉強を行うのが基本でした。
しかし分業体制が確立したことで、部活中に作業時間が取れるようになり、多くのユニットがレベルアップすることが可能になりました。

これ以上の詳しい分業体制の説明については今後更新されますので、ぜひそちらをご覧ください。

このような背景のある中で。

私は分業体制確立前の一年時はトレーナーをやっており、2018年の春分業体制が確立してから分析班に所属しました。

そして2018年の秋、当時2年生の時から約2年間リーダーのポジションにいました。


2年間で分析班としても、チーム全体としても、多くのことが変化しました。


今回は私が2年間やってきたことや意識してきたことに加えて、やれば良かったなと思うこともお伝えしていきたいと思います。


-----------------------------------------------


*一番初めにやったこと

リーダーに就任することになった私はまずGoogleで「リーダー とは」で検索しました。


リーダーとは。
組織やチームが一丸となって目の前に立ち塞がる壁を乗り越え、目標を達成することができるよう、進むべき道筋やビジョン、戦略を示す人物のこと。

そしで必要なのはリーダーシップとマネジメント力。
リーダーシップは組織を目標に向かって進める「攻め」の役割。
それに対して、マネジメントは組織を管理する「守り」の役割があります。


19'も20'も最終的な目標は同じでした。
それは「日本一になる為の戦略・戦術提供」
想像に容易いですが、これはAS班の確立からわずか2年で簡単に達成できるような目標ではありません。

だからこそ必要なのは
ASという組織を強くし出来ることを広げるための「挑戦」
そしてそれを支えるための「基盤」を作るということ。

業務をする際や何かを決定する際は、この2つを常に意識していました。


-----------------------------------------------


*行った業務

そしてこの「挑戦」と「基盤作り」を意識する中で私がしたことは大きく分けて①管理②確認③環境作りの3つ。

①管理
基本的には「進捗管理」
細分化すると以下の通り。

⑴業務の把握
→今どのような業務が進行しているのか。新たに生まれる業務はあるかどうか。この業務の把握のためには「進捗の把握」も合わせて必要になる。

⑵期限の設定
→その業務はいつまでに終わらせなければいけないのか/終わらせるべきなのか(AS班の基準やレベルを上げるための期限)
そして終わらせられるのか(現実的な進捗を予想)
この2つの条件を満たせられるような期限を設定する。

⑶優先度の可視化
→期限設定と共に決め、全体が把握できるように共有する。これは業務をスムーズに行えるようにするためである。またこの優先度はAS班の基礎になる部分でもある。

⑷担当者の設定
→誰がその業務を担当するのか。基本的には全員が平等に同じ量の業務を行えるように設定する。
「適材適所」という考えもある。だが、人数が少ないということもありまずは同じレベルの技術や能力を全員備えていることが重要。4年間しかない部活期間を考え、適材適所という考えは考慮しなかった。

⑸進捗の把握
→今どれくらい進んでいて、いつまでに終わらせられるのかの把握。課題や問題点があれば早めに把握することが必須(時間が足りない/データが消えた/不備がある等)
また、積極的に進捗の共有をしてもらうようにすることが必要。その為には「業務の把握」が合わせて必要になる。

⑹定期的なミーティング
→業務をルーティーンにさせないことが必要。業務には必ず意味や意図がある。逆に意味も意図もない業務はやらない方がいい。現状のチームや組織に必要な業務なのかを定期的に確認することが重要。これをやることで必要ないものは無くなり、必要のあるものだけが残る。課題の把握も早くなり、全体での課題認識も可能になる。ミーティングの設定や話すことの整理などは事前に準備しておく(ぐだぐだするだけの内容のないミーティングは時間が勿体ない)


②確認
他のメンバーが作成したファイルや考察の確認を行う。

⑴数値・グラフ・データに間違いがないかどうか
⑵誤字・脱字や表現に間違いがないかどうか
⑶付け加えた方がいいデータやグラフ・文章がないかどうか

主にこの3つをポイントにして確認を行う。
もちろん全体共有後にファイルを修正することは可能だが、何度も修正があってはAS班が出すファイルや情報に対しても AS班そのものに対しても信頼度が落ちる。
信頼は積み重ね。全体への影響を大きくするためにファイルや考察に絶対に不備がないようにする。

基本的に確認の時は「信頼しないこと」を意識していた。「絶対にミスがある」「不備がある」と思って確認することでミスや不備を見つけやすくなる。
もし共有後にミスや不備が発覚した場合は全てリーダーの責任。それを常に意識して確認作業を行なっていた。


③環境作り
人は環境次第で変わる。その環境を作ることもリーダーとして必要な業務であると考えていた。
リーダーになった当初は全然意識できておらず、あまり達成できなかった部分でもある。
ここでいう環境というのは以下の2つ。


⑴メンバーが一番成長できる環境作り

適材適所を考慮しないという部分にも繋がるが、AS班全体の成長のためには、とにかく可能性をたくさん広げられるような環境にする必要がある。
その為には挑戦してもらうことが必要になってくる。ただ何の手助けもなしに挑戦してもらおうとしても難しい(願うだけなのはあまりにも無責任で放任すぎる)

・まずは「挑戦の機会を作る」こと。
自分がやった方が早いと思ってやってしまうこともあるが「任せる」ということが必要。
気付かない間に自分の成長を優先させてしまい、他のメンバーの成長機会を奪ってしまうことが多いので注意が必要。

・その上でしっかり「結果を確認する」こと。
作成したファイルや考察を見る時に内容の変化を見る。良かった部分があれば褒め、あまり良くなかった部分があれば必ず指摘する。
自己評価で自分の悪い部分やミスの部分を見つけるのは難しい。指摘しなければいけない場面では必ず指摘することが必要。

褒める際も指摘する際も必要なのは、何が良かったのか悪かったのかの「詳細な理由」そして「改善点」の2つ。
そして意識していたのはその順番。
まずは良いところを伝える。その上で「こうしたらもっと良くなる」という意味で改善点を伝える。
これで何が生まれるか、これは何を目的としてる行動なのか。それは「成功体験」を増やすということ。
「上手くいった!」「上手くできた!」という喜びは人に「自信」を与えて大きく成長させる。そしてあらたな「挑戦」に向かわせる。その為にはまずは「褒める」「認める」というのが必要になる。
ただそれだけでなく、そこに「指摘」「改善点」が加わるので「次どうしたらいい」という部分がわかる。それによって、ただ褒められて付く過剰な自信ではなく、根拠のある自信が付く。


⑵信頼関係のある環境作り

信頼関係は全ての根幹になる部分で、信頼関係のない組織に成長はないと考えている。
他のメンバーに信頼してもらう為に意識していたのは以下の通り。

・まず自分が信頼すること
→特に業務の部分。信頼して任せるということを意識。その上で不備がないかのチェックは必ず責任を持つ。

・感謝を伝えること
→当たり前のことでも感謝されたり労われるとやっぱり嬉しい。小さなことかもしれないが積み重ねで信頼ができていく。

・謝罪すること
→ミスをしてしまった時は素直に謝罪すること(もちろん謝ればいいわけではないが)
プライドだけが高いリーダーになってしまうと謝罪が出来なかったりする。また指摘されて逆上したりする場合もある。素直に自分の非を認めるということが信頼関係の構築には必須。認めない人はいずれ指摘もしてもらえなくなる(もちろんそれでも指摘を続けることが必要だが)

・お手本になること
→行動や言動だけでなくファイルや考察のレベルなどは常に一番にしておく必要がある。業務の実行力や期間内に終わらせる力など、業務や物事に対する姿勢でもお手本になれるような努力が必要。

・決断力を備えること
→もちろん組織全体として何かを決めるということも必要だが、重要な局面やスピード感が必要になる局面で決断ができるようにすることが必要。その為には判断力や考える力だけでなく、「この人なら決断を任せられる」というメンバーからの信頼も必要になる。

-----------------------------------------------


いかがでしたでしょうか?
今回は私が2年間を通して行っていた業務についての説明を共有させていただきました。

もちろんこれら全てを完璧に出来ていたかというとそうではないです。
ミスや不備を確認する立場でありながら自分自身がミスをすることもありました。

ただここで完璧を目指さなければ、実際の精度は70%くらいに落ちてしまいます。
常に100%を目指すということも意識していた部分でした。


リーダーとして私が意識していた部分や行っていた業務はどの大学、どのユニットのリーダーでも共通している部分が多いと思います。
新シーズンが始まったばかりの大学が多いと思いますので、何か参考になれば嬉しいです。

また冒頭でお伝えしました通り、今回の「ASリーダーとしてやってきたこと」は2回に分けての配信となります。

次回は来週(11/22)に今回の後半を書かせていただきます。

チェックしていただけると幸いです!


最後に、、、
😔これから分析班を立ち上げたいけど何をすればいいのかわからない!
😫いまいち影響力が出ない!
😖プレーヤーの数値に対する関心が上がらない!
などなどのお悩みを抱えている大学さん!
質問や教えてほしい情報などありましたら、コメントやライングループで募集しておりますので是非お声をお寄せください!


最後までご覧いただきありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?