ASリーダーとしてやってきたこと 〜後半〜 村上りく


こんばんは!
20'mulaxシーズンで、AS班のリーダーを務めさせていただいておりました村上りくと申します。

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今回も先週に引き続き私が「ASリーダーとしてやってきたこと」についてお話ししていきます。


ちなみに前回の内容は以下の通りです。

*一番初めにやったこと
*行った業務
→①管理②確認③環境作り

2年間リーダーを務めていく中で「やらなきゃいけない」又は「やった方がいい」と思うことを実行していった結果として、最終的にあのような業務内容になっていました(もちろんあれ以外にも細々とした業務はありました)

かなり業務的な課題内容を説明したので、とても読むのに疲れる文章になってしまったかなと思いますが、これからリーダーを務め始める方のお役に少しでも立てれば幸いです。

前回の配信内容をまだ見てないからはぜひチェックしてみてくださいね。

本日は業務とは少し離れた内容になります!

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今回お話しするのは、リーダーをやっていく中でぶつかった壁について。

たくさんの苦難がありましたが、自分の中で大きかったのは2つ。

1つ目は「独りよがりになってしまっていた」ということ。


リーダーになった当初私は2年生で、分析班での経験はまだ半年分しかない状態でした。

就任すると決まった時に一番強い思いとしてあったのは「チームを強くしたい」ということ。

そして「リーダーとして全てに責任を持たないといけない」ということでした。

尊敬している先輩たちがリーグ戦で勝つことができず入れ替え戦になってしまったのを間近で見ていたからこそ、「どんなことをしてでもチームを強くしたい・勝たせたい」という思いが本当に強かった。

そしてその「どんなことをしてでも」には「自分の時間がどれだけなくなってもいい」という自己犠牲の気持ちも含まれていて。

「自分がやらないと」「自分が頑張らないと」という気持ちが大きくありました。

少し話を広げます。

どのユニットでも同じだと思いますが、「ユニットを強くする」「ユニットのレベル(基準)をあげる」ために必要なのは、ユニットのメンバー1人1人の力。

そしてその為にリーダーは「メンバー1人1人のことをちゃんと見る・知る」ということが必要不可欠になってきます。


ただ当初の私には「1人で走っている」という感覚が常にありました。

もっと意見を出してほしい、とか。
もっと正確に業務をやってほしい、とか。
もっと積極的になってほしい、とか。

メンバーへの要望や期待と。


なんで、もっとやってくれないのか。
なんで、もっと責任を持てないのか。

疑問と苛立ちと。


みんなに働きかけて、指摘してるのに。
変わってくれない、一緒に頑張れない。

どうしようも無い孤独感と。


あのときのAS班内の関係はかなり最悪だったと思います。

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解決策としてやったのは「本音ミーティング」
つまり、今まで思ってたことや考えていたことを隠さずに本音で言うミーティング。

どこかでちゃんと話さないといけないことはわかってた。でもすごく怖くて。
自分の気持ちをそのまま言うのも怖かったし、みんなの気持ちを聞くのもすごく怖かった。

怖くて話せないからAS班の先輩に相談してみたりしてたけど。やっぱり「直接話してみないとだめだよ」って言われて。
当たり前のことだし、わかりきってたことだったけど。
本当に怖かったから、何もしないままずるずる時間が経っていった。


結局そのミーティングをしたのは私がリーダーになってから約半年が経つ5月ごろ。

最初に口を開いたのは私だった。

そもそものミーティングの主旨から始まり。
自分の思いと気持ちと。悲しいことや苛立ちや。どうして欲しいのか、何を求めているのか。

話しているときもずっと怖くて、ずっと緊張してて。


部屋の中は重苦しい空気が流れていたのを思い出す。

その後、他のメンバーがぽつりぽつりと話しだして。気がついたら泣いていた。


一番強く思ったのは「自分は何にもわかっていなかったんだな」ということ。

みんながどんな気持ちだったのか。何をして欲しかったのか。今どういう状態なのか。

「分析が楽しくないです」


はっきりそう言われて。

すごく悲しくて、悔しくて。
でもそれ以上に自分が情けなくてみんなに申し訳なくて、不甲斐なくて。

今までやってきたことは全部独りよがりだったんだなと。
みんなのためチームのためにやっていると思っていたけど、全部「つもり」だったんだなと。

本当に見なきゃいけない、考えなきゃいけないメンバー1人1人の気持ちや状態に見て見ぬ振りをして。
みんなのモチベーションが下がっていることに気づきながらもそれに対して何も行動をしていない自分を棚に上げて、「何でみんなやらないんだ」って苛立って。


本当にダメなリーダーだったなと。

やっと気づくことができました。

私も他のメンバーもすごく緊張していて、お互いに傷ついたり悲しんだりした時間だったし。
もう二度とあの空気を味わいたくないなって思うほどに苦しい時間だったけど。
でも、あのミーティングがなければ私は一生気付かないままでした。


「環境を作るのはリーダーの役目」


そのことに、本当の意味で気づいたのはあのときだったと思います。

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もう1つは「限界を決めてしまっていた」ということ。


これは今年の7月ごろ感染対策の規制がある中で、練習が再開した時に気づいたことでした。

リーダーとしてユニット全体のことを考え、一人一人のことを考えるようになってから。
気づかないうちに意識が薄くなっていたのは「自分自身」について。

リーダーになる前やリーダーになった当初は、「成長したい」「強くなりたい」という気持ちがかなり強くて。
それはユニット全体としてというよりも、自分自身についてでした。

(それ故に先程の「独りよがり問題」が発生したわけですが…)


自分たちの最後のシーズンが始まった3年生の冬。あと一年しかないという段階から。

徐々に引退へと近づいていく自分を嫌でも感じることが多くなっていて。


「自分自身の成長」よりも「ユニットの成長」「後輩たちの成長」「来シーズン」を考えるようになっていて。

知らず知らずの間に「もうあとこれくらいの期間しかない」と考えて、自分自身への可能性を見出しづらくなっていました。

つまり勝手に自分自身の「限界」を決めていたわけです。


ただ、7月頃に新しい取り組みを始めて気がついたのは「まだ全然やれることはあった」ということ。


例としては「キャプチャ」
どの大学でも同じだと思いますが、武蔵の場合も練習は毎回スタッフが撮影し、YouTubeにアップしています。

業務内容としては、その練習動画で気になった部分や指摘したい部分をiPhoneの画面録画機能を使ってキャプチャし、自分自身が考えた指摘のコメントとHCの長妻さんからのコメントをつけてプレーヤーに送る。というものです。


(例)

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※トーク画面


毎日動画を見る。気になるところを探す。キャプチャする。コメントもらう。送る。

単純な業務だけど継続していく中で、自分の中の知識や考えがどんどん増えていくのを感じました。

リーダーになり4年生になっていく中で自分自身の成長を感じる機会はぐんと減っていたので、その変化がすごく面白かったのを覚えています。

理由はわからないけど。

業務を行なっていく中で気づかないうちに自分の中に生まれていったのは「より複雑に」「より難易度の高いものを」という意識。

「単純な業務じゃダメだ」と知らず知らずのうちに考えてしまっていたんだと思います。

当たり前ですが。

「単純」か「複雑」かどうかは問題ではなく。
「やった方がいい」か「やらない方がいい」か、ということだと思います。

話を戻します。

私は知らず知らずのうちに自分自身の「限界」を決めてしまっていました。


もちろん「もうこのままでいいや〜」と思って業務を行っていたわけではありません。
実際新しい取り組みや業務はいくつか始めていました。

ただ「革新的な何か」を始めることができていなかった。

うーん…
ちょっと説明が難しいですが……

「当たり前を疑え」


というのは20'mulaxのスタッフスローガンですが。これをあまり意識できていなかったのかもしれません。


新しい取り組みや新たに出てきた課題に対して何かを考え改善していくことよりも、

そもそもの前提条件や根本の仕組みについて考え改善していくことの方が難しいんだと思います。


前提条件や根本の仕組みを疑うのは難しい。
でも、根本の部分を立ち止まって考える時間は必要不可欠です。

それは組織や業務についてだけでなくて、「自分自身」についても。


「革新的な」「根本の部分に注力した」業務を10月頃にAS班全体として始めてみて、改めて実感として得ることができたのは。


「リーダーの成長度」が「ユニットの成長度」を左右する、ということ。


リーダーがどれだけユニットに対して向き合っていけるか。
どれだけ引っ張っていけるか、導いていけるか。
ということはもちろんですが。

リーダー自身がどれだけ「自分」に向き合えるか。
自分の状態を理解し、何か足りないのか考え、それに対して改善していけるかどうか。


一番怖いのは自分で限界を決めてしまっていたことに、全く気づいていなかったということです。


上昇志向は常にあった。

でもその強さが一定化してしまっていた。


それに気づくのが遅かったことは、自分自身の一番の反省かもしれません。

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私に必要だったのは。
「他者との交流」だったと思います。

周りの人が何をやっているのか、周りのユニットが何をやっているのか、他の大学が何をやっているのか。


新しい風を取り入れることをしなかった。


自分は人見知りだし、知らない人と話すのはなんか怖いしって。

でも多分その根底にあったのは「恥をかきたくない」という気持ちだったと思う。

失敗したくないとか。失望されたくないとか。どう思われるか怖いとか。
なんか色々考えてしまって、一歩外に踏み出せなかった。


だから気づかなかった。
武蔵だけを見て。武蔵のASだけを見て。

他と比較することをしなかったから。


情報を集めることは考えの材料を集めることに等しいです。
情報は多ければ多いほど良い。良質であれば良質であるほど良い。

外の世界をもっと見ることで、自分たちを見ることができる。自分たちを理解することができる。

恥をかいてもいいから、何度でも外の世界に繰り出すことがすごく大事なんだと思います。

ただ一つ気をつけたいことは、いつかのブログにも書きましたが。


受け身でいたら意味がないということ。

外に出ていくとそれだけで能動的に動いているように見えるけど。
学びに行く姿勢の中で、しっかりとした芯を、軸を持っていないといけない。
そうしないと無駄になってしまう。


「他大学の中に自チームを見る」こと。

「他者の中に自己を見る」こと。


他大学の行っている施策や彼らの課題の中に自チームや自分を見る。
「自分だったらどうなのか」「どうすればいいのか」を詳細に、リアルに考える。

それを意識的にすることで、他で学んだことの還元率は全く変わってくると思います。


(ブログurl:https://t.co/rzBrvj74kN)

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どのユニットでも、そのユニットだけが持ち合わせる特徴や出来ることがあると思います。


ASの場合は、

ラクロスに一番近づくことができたり。

プレーに一番近づくことができたり。


他にもたくさんの特徴がありますが。

一番の特徴は、

基本的にプレーヤーの「味方」になることよりも「敵」になることの方が多いということ。


数値という裏付けがあるとしても、指摘する立場につくので。うざがられることや煙たがられることは少なくない。むしろたぶん多い。


でも大事なのはそこを割り切って、振り切ってちゃんと継続することだと思います。

「試合で勝つための指摘」

「強いチームを作るための指摘」

その為ならどれだけ嫌がられたっていいって思います。悲しい気持ちにならないわけじゃないけど、でもそれでチームが強くなるなら。

いくらだって敵になります。

もちろん時には寄り添うことや励ますことも必要だし、指摘の時は必ず裏付けが必要ですが。

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大事になってくるのは「継続」

言い続けて言い続けた先に、改善がある。

改善の先にはまた新たな課題がある。


課題は潰しても潰しても出てくるものです。

去年はそれが見えない未来に対してもがいている感じがして、いつまで続くのかわからなくて、すごく怖かったけど。


新しい課題が出てくるということは、
その前の課題がなくなったということでもあり、
次の課題に気がつくことができるほど成長したということでもあると思います。

課題を見つけて。考えて。潰して。振り返って。確認して。課題を見つけて。考えて。潰して。振り返って。確認して。

その繰り返し。

でもその繰り返しの中に確実に成長がある。

間違えちゃいけないのは、業務をルーティン化すればいいというわけではないということ。
ルーティン化してしまうのは良くないということ。

そのために必要なのは根本の振り返り。
現状の確認。
それを怠るとただの「自己満足」の業務になる。

プレーヤーは今どんな状況で、チームは今どんな状況なのか。
しっかり把握することが求められる。


せっかくASというユニットを選んだんだから。

ここでしか得れない知識や技術や能力を、存分に享受するべきだと思います。


人のためにやったことでも、全部自分に返ってくる。全部自分の力になって返ってくる。

そう思います。

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いかがでしたでしょうか。

最後の方はリーダーとしてとかは関係なくAS班としてになってしまっていますね笑


たくさん文章を書きましたが、一番大事なのは、
スタッフだからとか、後輩だからとか関係なく、
部活やラクロスというスポーツを存分に楽しむことだと思います。

せっかく最後の学生生活でラクロスを選んだなら、全力で本気で頑張った方がいいです。

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とっても長くなりました。
今回の配信が何か皆さんのお役に立てば嬉しいです。

また、今回の配信も前回の配信と同じで、
リーダーの方もそうでない方も、AS班の方もそうでない方も、当てはまることや必要な要素が被っていることがあると思います。

ぜひ何度か繰り返して読んでいただけると幸いです。


最後までご覧いただきありがとうございました!

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20'mulax
ASリーダー 4年 村上りく

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最後に、、、
😔これから分析班を立ち上げたいけど何をすればいいのかわからない!
😫いまいち影響力が出ない!
😖プレーヤーの数値に対する関心が上がらない!
などなどのお悩みを抱えている大学さん!
質問や教えてほしい情報などありましたら、コメントやライングループで募集しておりますので是非お声をお寄せください!

次回は11/29に『武蔵ASポジション&自己紹介』について配信させていただきます。
最後までご覧いただきありがとうございました!


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