#66 -「夢の時間って一瞬なのだ。」 Yosuke”YOKKE”Tsuchidaから視た「ELEVATION!」 @渋谷PARCO
11月22日 渋谷PARCOで行われた渋谷クアトロ35周年イベントのエクストラ企画、「ELEVATION!」にStrip Jointが出演。ブッキングを担当されたYosuke”YOKKE”Tsuchidaさんに、イベントについてのコメントをいただきました。
文:Yosuke”YOKKE”Tsuchida
写真:Riku Kuwahara
2023年9月上旬、渋谷PARCOさんからお声掛けいただき11月に開催する渋谷クアトロ35周年イベントのエクストラ企画をお手伝いすることになった。「ELEVATION!」という名の2会場を回遊できるイベントで、僕が担当したのは渋谷PARCO屋上会場<HillStage>の全ブッキングである。かねてより自分の好きなバンドやアーティストが何組も出演する大きなイベントを企画してみたいというちょっとした夢があったのだが、その機会は思ったより早めに訪れた。
ただ夢と違ってこれは現実だ。リアルに想定した時ブッキングについては自分だけが得するようなものや内輪ノリのような偏ったものにはしたくない、自分の中にあるものだけで安心感を得るだけの機会にしたくなかった。予測がつかない何かを出演者、お客さんと共有したいのだ。何より歴史あるカルチャー発信地である渋谷PARCOでやるからこそに意味があるラインナップにしたいとは頭からずっと考えていた。
そこで相談したのはSolitude Solutions の西川尚宏さんだった。1 人でレーベルを運営しコンスタントにライブやイベントなど活動を続け、90年代から渋谷を見ている尚宏さんとなら面白いことができるのではないかとすぐに連絡した。返事は即「やろう」だった。
すぐに打ち合わせを重ね、出演バンド/ アーティストを決めさせてもらった。尚宏さんから様々なバンドの候補を出してもらったのだけど、揃って出演者候補に挙がったバンドがStrip Joint だった。都内でのライブ活動を中心に自分達の美意識を貫く活動スタイルは同世代のバンドでも一つ頭抜けている彼ら。最近では日本語の新曲もセットに追加され着実に活動の幅を広げつつある彼らを、今この時に渋谷という場所で多くの人に目撃して欲しかったからだ。
2会場のバランスを考えStrip Joint はHill Stage の最後に演奏してもらうことにした。そして本番。おそらく初めて彼らのステージを見る人もいただろう。後半渋谷の空に響く「Liquid」。そのアウトロでメンバーが青いライトに包まれる中、フロアで皆静かに揺れながら見入っていたのが印象的だった。
イベント当日は18時スタートから朝4時までのアフターパーティーまで一瞬であった。夢の時間って一瞬なのだ。僕のちょっとした夢が形になって、誰かに何かを感じてもらえたのならそれ以上の喜びは無い。と同時にまだまだ夢は見続けたいと思う夜だった。
明日はマガジンのライター、新居くんのライブレポを公開します。お楽しみに。
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