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「量産型」という言葉についての一考察

結論

「量産型」と言って人の悪口を言うやつは、「量産型」である。

言葉の引力

言葉には強い引力がある。
引力をもった言葉をレトリックと言ったりもする。

"引力が強い"とはどういうことか。
"自分もつい使ってしまう"ということである。

しばしば芸人は、お笑いレトリックをうまく用いる。
千鳥のノブさんの「クセじゃ!」などである。
中高生、大学生を中心に皆この言葉を使ってしまう。
納得感が強く、故に、面白いからだ。
まさに強い引力を持つツッコミなのである。

自分の言葉でしゃべってる?

今、僕たちはSNSを通じて様々な言葉に触れる。
たくさんの言葉を吸収しているのである。

人は常に楽をもとめる。
喋るときも例外ではない。

僕たちが喋るとき、いつの間にかどこかで見た言葉、表現を使ってしまうときがある。
常に誰かに似ている喋り方をしている。
どこかで見たような喋り方である。

芸人であれば、見本にしている先輩芸人であったり、
ツイッタラーであれば、他のツイッタラーであったり、
アイドルであれば、他のアイドルであったり、

引力の強い言葉、文法を真似て、いつの間にか喋っている。
人間は、imitation(模倣)を成長の手段としてきたことからも、それは不自然なことではない。

「量産型」という言葉の引力

「量産型」という言葉も引力は強い。
なぜか。
便利だからである。
相手を注意深く見定めることもなく、相手のことを表現できるからである。

だから、「量産型」という言葉は、思考の停止状態を招く。

 ※例えば、「ヤバイ」も同じである。
 汎用性が非常に高い。どこでも使える。
 しかし、それ以上考えることを辞めてしまう言葉でもある。

「量産型」と言って相手を切り捨てるような奴は、
「量産型」という、使い勝手がよく、頭を使わなくてもいい言葉のお風呂に肩までつかった、頭のぼせ坊やなのである。

是非、相手をディスりたいときは、引力の強い言葉の引用以外をお勧めする。
もちろん、褒めたいときも、同様である。
誰かの仮面をつけて、楽して喋った言葉より、疲れるけれども自分で紡いだ言葉の方が、何十倍も効果がある。

是非、自戒の意味でも、「自分の言葉」でしゃべることを心掛けていきたい。

量産型メイクかわいい

量産型メイク、ほんとヤバイ。ちゅき。


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