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【コラム】 記録とキオク
みなさんこんにちは。MUSAKOドラム教室の茂木草馬です。
もう今年も6月ですか。。
年末の嵐コンサート、本当についこの間なような気がするなぁ。
いや、本当についこの間なんだろうけど。
そんな記録にもキオクにもしっかりと残るアイドル、アーティストな彼らにちなんで(?)今日は効果的な練習スタイルについてお話しして行きたいと思います!
練習は見返すための教材
練習をしにスタジオへ行く。
あるいは自宅で練習パッドを叩いたり、電子ドラムを叩いたり。
練習の仕方はそれぞれですが、私は基本的にほぼ全ての練習を動画に残しています。(見返したのちに削除します)
もちろん本当にずっとカメラをまわしっぱなしとかではなくて、要所要所だけす。
その記録を後で見返すと、必ず発見(ここでいう発見とは、良くも悪くもです)があります。
イメージではもっとできてるつもりだった。とかその逆も然り。
つまり記録とキオクの乖離が起きるわけですね。
また音声のみでなく動画にしているのにも理由があります。
ドラムという楽器は総合的なフォームがとても大切な楽器なため、
・無駄な動きをしてはいないか
・手順や脚の使い方は理にかなっているだろうか
・セッティングは無理のないものになっているか
・姿勢や動きはカッコよく写っているだろうか(やっぱり大事)
などなどそれぞれの視点で構わないのでチェックポイントを設けておくと、
視覚的にも色々な発見があると思います。
そして大事なのはここから。
いかに教材として活用できるか。
これに尽きます。
ただ動画を撮って見返すだけになっていると、それは単なるアレ(笑)なんですよね。
見出しにも書きましたがその記録から何かを発見し、次に活かすことが大事です。はじめのうちはいろんな意味でショックを受けるかもしれません。
私もそうでした。
良いショックというのはほとんどなくて、
こんな叩けていないのか。。
動きが変だな。。
などなど要するにnegativeな要素ばかりが気になります。
ただ"この体験をして上手になって行く”、ということは確実に言えますので、むしろ"自分は自分と対峙し、向上して行くのだ!"と考えられるようになったと思うようにしましょう。
何をすべきかがより鮮明に
動画を見返すと、思わぬことに気づいたりもします。
例えばある曲を練習していて、うまくいかない箇所がありますよね。
そこを録画録音して見返すと、
ただ叩けていないのではなくて、
どうおかしいのか、なんで叩けていないように聞こえるのか、という視点で考え易くなり、答えに近づきます。
具体的には、音が揃っていないからできていないように聞こえるのならば、その箇所を何度も繰り返す以前に、1つ打ちなどの基礎練をちゃんとメトロノームを使ってやる、ということが最初の課題となるわけです。
例えば右手がハイハットではなくてライドやクラッシュで刻みに行ったときにしっくりこないのであれば、曲の練習もほどほどに、まずは簡単な8ビートで慣れること。動きも含めて動画で見直すとより違和感のないフォームになって行くでしょう。
動画に収めなければ"なんかココ難しいなあ、できないなあと思ったままで、ただ数をこなしてなんとなく出来るようになる"、といった具合で、仮につまずいていた箇所が他の曲にも使えるテクニックだったとしても、応用が効かずに勿体無いことをしている可能性もあります。
また本質はそこじゃないのに、フレーズや曲単位で練習しているのでえらく時間がかかってしまったり。。
料理と音楽
このnoteでも何度も言っているのですが、音楽と料理はよく似ています。
料理超初心者でも、クラシルやクックパッドを見ながら料理すれば、きっとそれなりのものは完成します。
こちらの世界でいうと、今時はyoutubeなどの動画サイトやSNSでお手本がたくさんあふれています。探せば楽譜も手に入るし、お手本動画もある。まさに音楽のクックパッドです。
一方で基礎のある料理好きな方やプロの方が作ると、その日初めて作るものであっても美味しく、早く、綺麗な料理が完成するでしょう。
この差はもちろん経験なのですが、具体的にいうと、
"完成させるために必要なことを理解しているかどうか"
難しい、できない、で何と無く練習し続けるのではなく、原因をより鮮明に理解すること。動画で残しておくと答えに近づき易くなります。
先述したようなことですね!
つまりクックパッドが悪いのではなくて、
こう書かれているからこうする、だと何故、と言った理由の部分をスルーして作業になってしまうんですね。
よくバラエティなどで料理をできない人が初めて料理をする企画がありますよね。それでワイプやら画面越しに、あーとか、うーとか外野が色々言うわけです(笑)
でもその企画を見るたびに思うのですが、少し羨ましいんです(笑)
色々言って貰えてるなあとか、何より映像に残してもらって、どこがよくなかったか、とかが後からよくわかる。(真面目か)
テレビに出るようになってタレントさんや芸人さんがより磨きがかかるのって、自分で見返したりいろんなことに気付くチャンスが増えたからだと思うんです。
そのような機会を手っ取り早く得られるのが、記録に残すこと。
練習することで自分のキオクとの乖離を埋めて行くこと。
つまずいていることの本質に迫ること。
これで今よりも確実に、1ランク2ランク上のドラマーになれます。
ぜひ取り入れて見てくださいね♪