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「どうぞ!」は大事で難しい!子どもに伝えたい思いやり


「電車やバスで席を譲ろう」
「友だちと取り合いしないで、譲り合おう」

子どもたちに、こんなこと教えますよね。
”幸せに生きていくために大切な心がけ”
と私たちもよく知っているからだと思います。

だけど、いざやってみようとすると案外難しかったり・・・
「どうぞ!」と譲ることについて
大人の私たちも、改めて学んでみたいと思います。

こんにちは!
等身大のママ目線✖️ブッダの教えを通して子育て中の悩みに寄り添う
子育てハッピーサロンPaOです。

子どもと歩む人生について真面目に考えながら
自分の心との向き合い方や、雑談などなど放送しています。


今日のテーマは「席を譲る親切」です。

少し前から「親切」について学んでいます。
親切はいいことだと思うけど、実践するチャンスがない、何をしたらいいの?
そんな人も多いと思います。

今日も親切をする心がけを一緒に学んでいきたいと思います。


床座施(席を譲る親切)

仏教では、よい種まきの一つとして「布施」ということが教えられています。
布施をするというのは、誰かに施しをすることで、「親切」のことです。

仏教では、良いことをするというのは
「よい結果が私に返ってくる種まき」なんですよ、と教えられます。

誰かに親切をすることは、周囲の人も幸せにする種まきになるのです。

自利利他

という言葉があります。自分も幸せ、他の人も幸せ、ということです。

自利=自分の幸せ
利他=他人の幸せ


他の人を幸せにすることが、自分の幸せにもつながる、ということです。
言い換えると、
自分の幸せと、他人の幸せは、同じになるんですよ、ということ。

この心がけで、布施を実践していきたいですね。

誰かに施すというと、先立つもの(お金や物や時間の余裕)がないと・・・と思いがちですが、心があればすぐにできるんですよ、というのが無財の七施というものです。

無財の七施
・眼施
・和顔悦色施
・言辞施
・身施
・心施
・床座施
・房舎施


その中で、今日取り上げるのが「床座施」です。
「床座施」とは、床座(席)を譲る施しのことです。

分かりやすいのが、電車やバスで、席を譲るということです。

電車やバスで、席を譲ることは布施の行いです。

でも、この床座施は、必ずしも席を譲ることだけではありません。
電車やバスの座席だけではなく、他にも譲れることがあります。

例えば、何かの順番を譲ること。

座席ではなくて、乗ろうと思っていた電車に乗る順番はどうでしょうか。

自分が急いでいなければ、他に急いでいそうな人が来たときに「どうぞ!」と譲ることで、お互いにあたたかい気持ちになれます。

この譲り合いの心が強くなると、世の中があたたかくなるんじゃないかなと思います。

譲る気持ちがないと、喧嘩が起きます。

子どもたちと接していると、床座施の大切さを教えてあげたい場面が多くないでしょうか。

例えば、すべり台の順番争い。

大人から見ると、すべり台の順番なんてちょっと待ってあげたらいいのに、という場面もあるけれど、子ども同士で喧嘩になることがあります。

そういう時は、譲る気持ちを子どもに教えたくなりますよね。

では、大人の私たち自身はどうでしょうか?
すべり台ではなくても、何かの順番にこだわったり、電車やバスの席を譲るのが難しかったりする場面はないでしょうか。

席を譲ることひとつ取っても、実は難しいものです。
子どもが見ていたら譲るかも知れませんが、1人で乗っていると「どうぞ!」と譲るのは案外難しかったりすることはないでしょうか。

時々、電車で、さっと自然に席を譲る人がいますよね。
そんな人に出会うと
「あんな風に自然に鮮やかに譲れるようになりたいなあ」と思います。

そんな人がどうして上手に譲ることができるかというと・・・
実は日頃からしょっちゅう譲っているからなんです。
だから、自然と身体が動くんです。
譲る筋肉が鍛えられているとも言えますね。

大きな施しでなくていいので、小さな施しでも、何かできることをするという「癖」を身につけていくことが大切です。
いつも譲るようにしていれば、どんな場面でも格好よく「どうぞ!」と言って自利利他を実践することができます。

そういう点からすると、「席をゆずる」ということに、親切のポイントが凝縮されているように思えます。

自分のもの?

席をさっと譲れる人が、なぜ自然に譲れるかということについて、もう少し深く考えてみたいと思います。

迷いなく譲れるのは、「自分のものじゃないから」です。

この視点に立つと、物事の見え方が変わってきます。

こんな表現があります。

お金持ちは、お金の当番
お金を持っていない方は、お金の非番

お金は、行ったり来たりするものです。

お金を持つとどうしても「これは私のもの」という気持ちが働きますが、
今私が当番をしている、という考え方もできるんです。

いずれにしても「番人」に過ぎないということです。

番人というのは、ガードマンのことです。
本当に私たちのものというわけではありません。

私たちは1円も持たずに生まれてきて、
しばらく生きて、お金や財産を増やしていきます。

でも、最後死んでいく時に、次の世界に持っていけるものがあるかな?と思うと、全て置いていかなくてはなりません。
しばらくの間、お金や財産を管理しますが、死ぬ時には綺麗さっぱり置いていかなくてはならない。

「私のもの」になっているものなんて何もない。

こういうのが仏教の視点です。

なかなか難しいですが、この視点を持ってみると、いろんなものを譲ることができるようになるんじゃないかなと思います。

こんな言葉もあります。

負けている人を弱しと思うなよ
忍ぶ心の強きゆえなり

負けている人というのは、一見、弱い人に見えます。
でも、勝利(や他の何か)を「相手に譲った人」と見ることもできます。

自分を抑える気持ちが強いから譲ることができたんですよね。

ぜひ子どもたちにも、
「人に譲る」という「良いこと」をすると自分が幸せになるんだなあ、ということを伝えたいです。
そして、お互いに心がけていきたいですね。

まとめ

今日は「どうぞ!」と譲る気持ちについて学んでみました。

こどもたちにに伝えつつ、自分たちの行いも振り返ってみたいと思います。
ひとつひとつ「よいタネまき」になると思うと、日々の励みになりますね😊

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これからも試行錯誤して、居心地良く、学び多い、癒しの場を作っていきたいと思っています(^^)

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子育て中の皆さんに共感いただける内容と思いますので、
ぜひラジオもお聞きいただけたら嬉しいです。
それでは、次回もお楽しみに!
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました✨



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