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小さな親切が歴史を変えた?すごい親切の話!
「親切しよう」
と思ったとしても、実は、そんなにチャンスがなかったりしますよね。
だけど、小さな小さな親切なら、今日からできるかもしれません。
「小さな親切が大きな幸せにつながる」
というお話を通して、侮れない小さな親切の力について、
学んでみたいと思います!
こんにちは!
等身大のママ目線✖️ブッダの教えを通して子育て中の悩みに寄り添う
子育てハッピーサロンPaOです。
子どもと歩む人生について真面目に考えながら
自分の心との向き合い方や、雑談などなど放送しています。
今日のテーマは「小さな親切」です。
少し前から「親切」について学んでいます。
親切はいいことだと思うけど、実践するチャンスがない、何をしたらいいの?
そんな人も多いと思います。
今日は、心あたたまるエピソードとともに、親切をする心がけを一緒に学んでいきたいと思います。
小さな少女の親切の話
この子育てサロンでは繰り返し学んでいますが、
仏教では、よいタネを蒔けばよい結果が現れると教えられます。
そのよいタネの一つが、布施(親切)です。
前回から、この親切について学んでいます。
さて、京都には、祇園という地名があります。
この由来になったのは「祇園精舎」というインドにある有名な建物です。
この建物は、お釈迦さまが説法をしていた場所です。
ここで、インドの多くの人がお釈迦さまの話を聞きました。
この祇園精舎というのは、地名ではなく、
祇孤独長者(ぎっこどくちょうじゃ)という人の大きな貢献で建立されたのでその名前が付けられました。
この長者がお釈迦さまと出会ったことで、祇園精舎という建物が立ち、多くの人がお釈迦さまのお話を聞けるようになり、仏教という教えが、今や世界中に広まっています。
そんな、世界中に影響を及ぼした長者とお釈迦さまの出会いのきっかけはなんだったのでしょうか。
その時のエピソードから、小さな親切の大切さを学びたいと思います。
サーヤの話
長者とお釈迦さまの出会いのきっかけとして、
こんなお話が伝わっています。
給孤独長者(ぎっこどくちょうじゃ)は、その名の通り、親のいない孤独な子どもたちを引き取って養っていました。
その中に、サーヤという10歳の少女がいました。
サーヤは、長者の屋敷に引き取られて働いていました。
明るいサーヤでしたが、夕方になると、家族のいないことに悲しくなって、道端に座り込み、大声で泣いてしまいました。
そこをお釈迦さまのお弟子である僧侶が通りかかって声をかけます。
「お父さんとお母さんのことを思い出すと、悲しくなるの」と話すサーヤに、僧侶は「あなただけではなくて、人はみんな、独りぼっちなんですよ」というお釈迦様のお言葉を示して慰めました。
「私だけじゃないの?」と聞き返すサーヤに「その寂しい心を解決する方法を、お釈迦さまはお話されているんだよ」と勧めると、彼女は喜び、お釈迦様のお話を聞きにいくようになりました。
ある日のこと。
夕食を終えた給孤独長者が庭を散歩していると、サーヤが大きな桶を持ってやってきて、
「ほら、ご飯だよ。ゆっくりお上がり。ほらお茶だよ……」
と桶の水を草にかけ始めました。
何をしているのかなと思って聞くと、サーヤは
「さっきの食事でお茶碗を洗った水を、草や虫たちに施しているんです。」
と答えます。
「そうだったのか。“施す”なんていう難しい言葉、誰に教わったの?」
「はい、お釈迦様です。毎日、少しでも善いことをするように心がけなさい、悪いことをしてはいけませんよ、と教えていただきました。善の中でも、いちばん大切なのは『布施(ふせ)』だそうです。貧しい人や困っている人を助けるためにお金や物を施したり、お釈迦様の教えを多くの人に伝えるために努力したりすることをいいます。私は何も持っていませんから、ご飯粒のついたお茶碗をよく洗って、せめてその水を草や虫たちにやろうと思ったのです」
サーヤの話に、長者はこう言いました。
「ふーん、サーヤはそんなよいお話を聞いてきたのか。よろしい。お釈迦様のご説法がある日は仕事をしなくてもいいから、朝から行って、よく聞いてきなさい」
また幾日かたち、長者はサーヤが以前にも増して明るく、楽しそうに働いていることに気づきました。
いつも楽しそうに働いているサーヤを呼び、再び話を聞いてみました。
「サーヤはいつもニコニコしているけれど、何かいいことがあったのかい?」
サーヤは、
「はい!そうなんです。私のように、お金や財産が全くない人でも、思いやりの心さえあれば、七つの施しができると、お釈迦様は教えてくださいました。私にもできる布施があったと分かって、うれしくなりました。」
と言って、七つの施しの中にある和顔悦色施(わげんえっしょくせ・明るい笑顔、優しいほほえみをたたえた笑顔で人に接すること)を心がけ、一生懸命、優しい笑顔で接するように努力していると言いました。
「ふーん。ニコニコしていることは、そんなにいいことなのかい」
「はい。暗く悲しそうな顔をすると、周りの人もつらくなるし、自分も惨めな気持ちになります。苦しくてもニッコリ笑うと、気持ちが和らいできます。周りの人の心も明るくなります。だから、いつもニコニコしようと決心したら、親がいないことや、つらいと思っていたことが、だんだんつらくなくなってきました。泣きたいときもニッコリ笑ってみると、気持ちが落ち着いてくるんです。」
10歳の少女がこんなことを言うので、聞いていた長者は胸が熱くなった。
「サーヤよ。そんなにいいお話、わしも聞きたくなった。お釈迦様の所へ連れていっておくれ」
こうして長者は初めてお釈迦様の深い教えに直接触れることになりました。
そして長者は、「この教えをインドの多くの人に聞いてもらいたい」と思い、祇園精舎の建立に尽力することになりました。
小さなサーヤの心がけによって、今、世界中で仏教がきかれていると思うと、すごいことですよね。
ほんの小さな心がけが、どれだけ影響を及ぼすかわからない、というお話でした。
ですから、ちょっとした思いやり、親切心を私たちも大事にしたいと思います☺️
眼施
最後に、七つの施しにについて、前回の続きを学んでみたいと思います。
この前は、
「和諺悦色施(わげんえっしょくせ)」
「言辞施(ごんじせ)」の二つを、笑顔と挨拶を通して紹介しました。
今日は、「眼施」について紹介したいと思います。
「眼施」とは、あたたかい眼差しで人に接することです。
目が笑っていない、と言うと怖いですよね。
目は口ほどにものを言う、という言葉もあります。
思いを伝えるときに、私たちは「眼(まなざし)」で伝えます。
あたたかい眼差しで伝えれば、優しい気持ちが伝わります。
人の話を聞くときも、
「聞いてる聞いてる」と口で言うのではなくて
優しい、あたたかい眼差しで、聞いてあげることで相手に喜ばれるでしょう。
眼差し一つで全然違います。
実は「眼施」は七つのうち一番初めに挙げられています。
体のほんの一部、目の筋肉を動かすだけで、相手を幸せにできるんですよ、と教えられているのです。
親切や施し、というと、なかなかできないなあ、と思いますが、
「まなざし」一つで人を幸せにできるんだと言うこと、
知っておきたいですね☺️
まとめ
サーヤの小さな実践が、世界に仏教を広めたというすごい話を聞きました。
そして、小さな実践の一つとして「眼施」について教えていただきました。
特に、子どもに対してはこの「眼差し」
とっても大切ですよね。
しっかり目を見て話をしたり聞いたりしてあげると子どもは喜びます。
そんなことも「よいタネまき」になると思うと、日々の励みになりますね😊
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それでは、次回もお楽しみに!
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