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パリ留学22日目(オペラ座観劇)

9月23日。
今日も休み。オペラ座の当日券にトライしに行こうと思います。
オペラ座は当日に学生券と見切れ席を安い価格で販売していると聞きつけ、どうしても見たかったコンテンポラリーダンス、クリスタルパイトの作品を見に当日券に挑戦してみました。
ネット情報によると学生券は30分前からと言うことで1時間前に着けば大丈夫だろうと思い、オペラガルニエのある駅に上演の1時間前につきました。
しかし、そこでチケットカウンターを探すのに15分ほどかかってしまいました、、、
現在オペラ座の正面の入り口は工事?しており、パネルみたいなのが建物の前に取り付けられています。
(正直、一見ここからオペラ座の観劇スペースに入れると思えない感じです。)
その正面入り口の左側をぐるっと回るとチケットカウンターがありました。一度入ろうとしたのですが、ツアー(オペラ座の建物内を見学する)のチケットだけを販売しているのかと思い、ここじゃないと思ってしまい、オペラ座の観劇用のチケットカウンターが別であるのかと思ってしまい、オペラ座の周りを無駄にぐるぐると回ってしまいました。
いろんな人に聞きまくり、結局最初に来た場所で遭っていたことが判明し、中に入ると列に並ぶよう誘導されます。
そこに着いたのは上演の45分前。その時自分はここまで来たからには絶対みたいと言う思いがあり、ずっとソワソワしていました。
しかし、ネットで書かれていた学生券が受付開始する30分前になっても列が動きません。
すごく不安でした。とりあえず、待ってると開演の10分前に急に列が動き始めます。
よかった、これでみれる!!と思ったとき、私の前の人で学生券が終了してしまいました、、
嘘だろと思いながら、スタッフの目を見つめると、見切れ席の割引券があると言っていたのでそれを即購入。
10ユーロでした。今回は学生券が買えなかったため、学生券だといくらで見れるのかはまだ未知です。今度別の演目でリベンジしたいと思います。
そして、ゲットした見切れ席に行きます。
今回は2階の真ん中ら辺の一番奥の席でした。確かに舞台の半分くらいは柱で見えない、、、
これはどれくらい見れるのだろう、、と少し心配になっていた時に、前の席に空きができて、スタッフの方が前に詰めていいと言ってもらえて、おそらく普通の席?で全く見切れることもなく、見れました!
ラッキー!

クリスタルパイトの作品終演時

公演自体は異なる3作家による3作品の上演でした。
最初はMARION MOTINの「THE LAST CALL」
これは非常に異様な振付で、一つだけあった公衆電話ボックスの舞台セットが良い味をきかせていました。
あれは何人いたのかわかりませんが、おそらく20人くらいのダンサーがいて、基本1人の男性ダンサーが主役というような構成になっていました。
衣装も面白くて、ネオンカラーの光沢感のある素材の衣装を身に纏っていて、面白かったです。
個人的に衝撃だったのは、舞台上でタバコを吸っていたシーン。
日本じゃ絶対に有り得ない!!!!!!!
羨ましい!!劇場における制限が緩いのも有りますが、これができるのは劇場側が芸術に対する理解があるからだと思います。
本当に羨ましい、、、

そして次に上演されたのが、XIE XINの「HORIZON」
これは王道のコンテンポラリーダンス。めちゃくちゃに懐かしさを感じつつ、日本人には出せない身体の表現の豊かさ、しなやかさをダンサー一人一人が持っていました。こちらも素晴らしかった。
私は同族嫌悪(日本人であることに対する)か単に日本のコンテンポラリーダンスが嫌いなのかわかりませんが、日本人のダンステクニックにはあまりすごいと思ったことがないというか、すごいと見せつけられているようでどこか素直に受け入れられない部分があります。
それが、フランスだとやっぱり一切なく、純粋にすごい!という気持ちで見れる。これは何の違いなのでしょうか。
やはり、本場であるということでしょうか。
この自分の感性については、もっと深く分析していく必要があります、、

そして、20分のインターバルが入ります。
最初慌てて建物の中に入ったため、よくオペラ座の中身を見れていなかったので自主ツアーをすることにしました。
オペラ座は本当に映画の世界で、とても美しく、全てが輝いていました。

建物が素晴らしすぎる!!!
語彙力なくて申し訳ないのですが、本当に幼い少女に戻ったようなワクワク感に駆られました。

見惚れているうちにすぐに上演時間になり、席に戻ります。
席の番号はチケットに書いてあるのですが、全然書いてある番号と実際に座った席の扉の番号が違くて一旦出たら戻れるか不安でしたが無事に戻れました笑

そして、最後、お目当てだったCrystal Piteの「THE SEASONS CANON」です。
日本でもおそらく別の演目でちょっと前に来日していたのですが、身損ねてしまっていたので本場で絶対に見たいと思っていました。
見れて本当によかった。
やはり、この作品も振り付けがすごく良い。
本当にかっこいいし、コンテンポラリーダンスに希望を持てました。
ダンサーのしなやかな体はどこか荒らしく、暴力的でもあり、そこがすごく自分の中のフェチな部分に刺さりました。
あと、この作品は他の作品に比べ、ダンサーの人数が多く、人がたくさんいるからできるさまざまな表現をしていました。
本当に素晴らしかった、、、、
もう一回見たい、、、、

そして、クリスタルパイトの作品は大喝采で終わり、余韻に浸ります。
憧れだったオペラ座を見に行けた嬉しさと最近味わっていなかったワクワク感や希望に満ちたダンス。
私にとって本当に最高の時間でした。
これを忘れないでいたい、、、
日本に帰りたくない、、、

そう思った1日でした。


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