うまいこと乗せられて、サイトリニューアルのディレクションに挑戦した話
その仕事を引き受けたときの私に足りなかったもの。
思慮深さです。
もともと「やったことがないので、できません」
とは言わないようにしています。
なんだって最初は未経験。
やってみないと出来るようになりません。
それにしたってさぁ。
今振り返っても、ウェブ制作を知らない人間がディレクションするなんて、どうかしてると思うんですよ。
依頼するクライアントも酔狂ですが、受ける自分も然り。
まんまと乗ってしまったわけです。
私の主なお仕事はSNS運用のディレクションです。
クライアント氏曰く、
ディレクションの根本は同じ。
「要望を聞いて、実現するためになんとかすること」でしょ?
ほかの仕事でディレクションしてるなら、サイト更新のディレクションも同じだよ、と。
そんな三段論法をかまされて、
ああ、まあ、たしかに……と頷いた私はさぞチョロかったでしょう。
こうして、サイト更新のディレクションをすることになりました。
「ホームページってどうやって作るんですか?」
仕事を引き受けて最初にしたことは、ウェブ制作について知ることでした。
自分のブログもなく(ドメイン取得して放置状態)、コードは理解の及ばないものだと思っていた私にとって、いちばんの不安は知識がないこと。
どう調べたらいいかすら分からなかったので、
その分野に詳しいクライアント氏に尋ねたというわけです。
超初心者向けのサイトや動画を探して送ってくださいました。
特に勉強になったのは以下の3つ。
さながら研修を受ける新入社員のよう。
こんなありがたい機会があるとは思っていませんでした。
人材さがしのお手伝い
リニューアルの目的はコンテンツの拡充でした。
元サイトのシンプルで見やすい部分は損なわず、訪問者の疑問を解決できるコンテンツも増やしたい。
ということで、図解を使った表現も取り入れることになりました。
「だれかいい人いない?」と聞かれたので、
他案件でご一緒していて、信頼を寄せているあねこさんをご紹介。
まずは私が声をかけることになりました。
オファーの文章というのは伝わったもん勝ちだと思っているので、体裁なんてガン無視。
途中で会話文が挟まったりして、クセのあるオファー文だったと思います。
それでも参加してくれたあねこさんには本当に感謝しています。
サイトマップづくり
ものをつくる時には、全体像を把握しておくことが重要です。サイトの場合はサイトマップが全コンテンツの把握に役立ちます。
「じゃあ、サイトマップ作ってみようか」とクライアント氏。
……作ってみようか。うん。
[サイトマップ 作り方]で検索するところからのスタートです。
たいへんお世話になったサイトはこちら。
他メンバーとの共有のしやすさを考えて、エクセルではなくスプレッドシートで作成しました。
サイトマップを作ろうとして気づいたことがありました。
人がどんな視点でコンテンツを見て、どんな動線をたどるのか。
サイトマップの作り方は知らなかったけど、考え方は知っている。
SNSのお仕事で日頃から考えていることと同じだったんですよね。
プラットフォームは違えど、根本的にはさして変わるまいと腹を括りました。
事象と意図を汲み取って、依頼書にする
「こんなものを作ってほしい」と伝えるのは大仕事。
文字数や画像サイズも考えなければいけません。
ほかのサイトはどうなっているのか、下記の方法で調べまくりました。
途中から楽しくなって、遊んでいたという表現が近いかもしれません。
後日、クライアント氏からこんなChrome拡張機能も教えてもらいました。
イメージが固まったところで、素材集め。
事業内容や制作の流れ、過去のエピソードなどをヒアリングします。
お聞きしたことをまとめて体裁を整え、依頼書を作成。
なかなかタフな作業でしたが、クライアント氏から
「事業内容がここまで言語化されているのははじめてだ」と喜んでもらえて私も大喜び。
ここまでくれば、あとはプロのライターさんやクリエイターさんにお任せするだけです。
プロってすごい
当たり前、と言われればそれまでなんですが。
「コンテンツの材料はこの通りです」と出せる情報をすべてお渡しして、それが納品物になって返ってきたときに、いちばん最初に目にするのは自分なんです。
贅沢なことですよね。
「良い」
画面の前でそれしか出てこなくて、思わずクライアント氏に
「すごいの来ましたよ!!!!!」
ってメッセージを送りつける一幕もありました。
クライアント氏のオファーで参加してくださったクニトミユキさんの文章は
明快で歯切れよく、思わず声に出したくなる文章。
一本調子でダレがちな企業情報やサービス内容を、簡潔かつテンポよく読めるのは「すごい」のひとことでした。
この仕事をもっと見たくて、クライアント氏に
「プロフィールも書いてもらいたくないですか?書いてほしいですよね?」
と詰め寄ったのは私です。
もちろん、我が推し・あねこさんの図解にも語彙力を削り取られました。
クライアント氏とミーティング中に納品されたことがあり、2人で見させてもらったことがあったのですが…
「……」
「……」
「……このままいこうか」
「……ですね」
なんてこともあったり、本当にほんとうに贅沢な体験をさせてもらいました。
好きな人と仕事できるってほんとうに素敵なことだと
あらためて実感しました。
仕上げに納品していただいた文章や図解を流し込み、組み合わせてサイトを構成していきます。
今回使用したのはStrikinglyというツールで、コードの知識がなくてもブロックを動かすだけでサイト構築できます。ありがたいかぎり。
理想のメニューバーを模索したり、ボタンの色を思考錯誤したり、画像を選んだり……
少しずつ出来上がっていくのが見えて、とても楽しい作業でした。
完成しました
こうして約2ヶ月でリニューアルしました。
まさか自分がウェブ制作に携わることになるとは想像できませんでした。
3ヶ月前の自分が聞いたら「んなことあるかい」と一蹴していたことでしょう。
ド初心者の私に根気強く説明してくれたクライアント氏・こんちゃんには本当に感謝しています。
「もう懲りた」と言われないといいのですが。
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339PLANNINGは愛媛県松山市にあるプロモーション企画企業です。
SNS運用やウェブ制作、チラシ作成やオンライン配信、Kindleも紙の書籍出版にも対応しています。
あれもこれもできる、と言っているように聞こえますが、お悩みをお聞きしたうえで、要望を整理して形にすることが得意です。
少しでも気になった方は、覗いてみてくださいね。
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