夢の自宅サウナ生活 ②ストーブのえらびかた
※ 全力で回し者みたいな表現が数多く出てきますが、私はただの一般消費者です。
※ 価格や状況は、2020年3月の時点のものです。
※【2022.3.8追記】 フリマアプリなどで見かける、本体にPSEマークのないサウナストーブは、電気用品安全法での継続販売が禁止されています。また、安全性の確認もされていません。絶対に買わないようご注意ください。
※ 特定の会社名バンバン出しててちょっと内容もアレなので、とっても唐突ですがbeauty the bibleの人たち風の感じで書きます。
● サウナストーブの種類って?
「ね、ね、MISA(ミサ)って知ってる? 南阿佐ヶ谷にある泉興産が日本で代理店販売してるサウナストーブなんだけど」
「知ってるー! フィンランドのサウナストーブメーカーだよねー。他にはiki(イキ)とHARVIA(ハルビア)とかが有名だよね。ikiは日本のサウナ業界最大手の築地のMETOS(メトス)、HARVIAは2020年にTTNEがローンチしたよね。これはまだ見かけないしショールームもないけど……」
「その3つのブランドでも、ちょっと無骨なデザインなのがMISAだよね。若干北欧メタル感がある(笑) けどこれがかえって海外製品!って感じして、私はすき」
「Kolibriは、ハチドリって意味なんだって。かわいー!」
「全部フィンランド語・スウェーデン語・英語併記のままなのもいいよねー。ちょっと音楽の機材みたい」
「泉興産は、社長が "日本語はダサいから" って、そのままで輸入してるんだって!」
「え、なにそれ最高じゃない?」
「METOSは自社ロゴ加えたりしてるよね?」
「そりゃMETOSは日本最大手だし、METOSブランドだもん! 日本の6割はMETOSのサウナ。 ラクーアはもちろん、新宿のパークハイアットみたいな高級スパもMETOS。前のオリンピックのときにフィンランド人のためにサウナ作ったのがはじまりらしいから、相当歴史あるしロゴ入れたくなるのわかる」
「それなら泉興産だって! 泉興産は、'91年にフィンランド大使館と繋がりがあった社長が、大使に要請されて始めた会社らしいの!」
「えー、METOSも泉興産も、沿革アツいねー!」
「あと、これ言っていいのかな……実は昔、MISAストーブをうちでも扱いたいって日本の会社があったんだって。けどMISA社が『うちは泉興産にしか卸さないから』って、断ったんだって!」
「MISAと泉興産の信頼厚すぎない?」
「それに、フィンランド大使館のサウナはちょっと前までMIASサウナだったんだから!」
「え、てことはMISAサウナがあるタカラ湯や寺島浴場、黄金湯に行けば、それってほとんどフィンランド大使館??」
「たしかに!」
「やば! とりあえずサウナ外交したい!」
● 泉興産とMETOSのショールーム
「ショールームって行ってみてどうだった?」
「METOSのショールームはこんな感じ!みんなが思い描くスタンダードなサウナって感じかな。」
「家庭用サウナストーブと外側のボックスとのパッケージ売りだから楽なんだけど、ちょっとお高くて。150万+税+工賃だから200万くらい」
「さすが、結構するね」
「けど見て、壁に日本のお風呂みたいなコントローラーがあるでしょ? タイマーとか温度とか選べて高機能ではあるの。あと、上に変圧器みたいなのが乗ってるじゃない? これのおかげで、確かコンセントの形を変えるような電気工事は要らなかったはず……(※ 記憶が怪しいので問い合わせてください)」
「うーん、でも200万円ってラクーア690回分と思うとちょっと高級だねー……」
「いやでも、家にサウナがある良さには変えられなくない? なるべく手間かけたくない、機能がいろいろあるほうがいい、お金に余裕がある、って人はMETOSを選ぶんじゃないかな」
「ねえ、泉興産のショールームはどうだったの?」
「それが、ごめん写真撮ってない笑」
「なんで!!」
「いや、なんか社内の守秘義務とか写りそうで(笑)」
「どーゆーこと? オープンなショールームなんだよね?」
「それが、泉興産ってすごーく小さな会社で。書類が積み上がってるデスクが8台くらいひしめいてる、ワンルームのオフィスなの。ホワイトボードがあって、ごくごく普通の……なんかちょっと職員室とか思い出す雰囲気(笑) だからショールームというより、オフィスにお邪魔させていただいたって感じかな。で、その真ん中隅っこに、電話ボックスみたいなサウナ室が……」
「ええ、シュールすぎる(笑)」
「案内してくれた人すごくいい人だったよ! 仲良くなったし(笑) あとね、METOSでも泉興産でも、サウナあっためててくれたからロウリュできたの!」
「えー、じゃ何、そのオフィスでロウリュしたの?」
「うん(笑)」
「え、それって最高の職場環境じゃない? 雇ってほしいんだけど(笑)」
「ちなみに、こっちはいくらくらいなの?」
「家庭用のストーブKolibri単体で42万! それと電気工事代と施工費がかかるの」
「日本向けの特殊仕様にして、輸入してくると思ったら妥当なのかも。けど電気工事が必要なのがハードル高いー! つまり持ち家前提ってことでしょ?」
「そこはねー。だからMISAサウナのために発電機買った人もいるらしいよ(笑)」
「うっそ!」
「私は予算面でもそうだけど、機能よりもデザインも木材から自分で考えてみたいなあって思ってるのね。それに機能はシンプルなタイマーと大体の温度設定があれば十分だから、泉興産のストーブ単体売りの方が合ってた! 何よりロウリュの音がよくて……」
「でた、ロウリュ音へのこだわり!」
「サウナのためなら未経験でもデザインしようって発想がすごい(笑)」
● MISAストーブの優れた点
「MISAストーブはめちゃくちゃ丈夫だって聞くけど?」
「うん、ステンレス製で耐久性抜群だし、大事に使えば一生モノみたい。」
「たしかにフィンランド人にとってサウナって、日本人にとってのお風呂だもんね。ヘルシンキのAirbnb見てたら、湯船ないけどサウナとシャワーはある、って家がたくさんあった! 毎日使うものだから頑丈なほうがいいよね」
「でね、それだけじゃないの。なんとこれ、外側は熱くならないの!」
「えー!! 優秀ーーー!」
「えっ、待って待って、私スカイツリーサウナ行ったけど、木枠なくて危ない!ってドキドキしながら避けてたよ! あれもmisaだよね?」
「わーかーるー! あすこ超怖いって思ってた!」
「うん、実はそこをちゃんとカバーされてるのがMISAのストーブなの! ね、ちょう優秀じゃない?」
「えっ、てことはスカイツリーであんなに怖がらなくてよかったってこと?」
「そういうこと! とはいえそれなりには熱くなるから、わざわざ触るのはやめたほうがいいけど……それでも熱源とは接触してないから多くのストーブよりもずっと安全なんだって」
「えー、優秀ーーー! え、ちょう優秀じゃない?」
● すきなだけセルフロウリュしたい
「でね、このMISAストーブは、ロウリュの間隔や回数に特に決まりはなくて。自分が気持ちいいなって程度かければいいの。」
「えー、だってたまに "ロウリュは何分置き"って決まりあるよね?」
「それは日本で作ってるストーブだからだよ! 泉興産はフィンランドで日本の電圧に作った独自のMISAのストーブを輸入してるから、本場そのものなの」
「まって、この資料なんか言葉強くない?(笑)アメリカの大統領選?」
「比較広告って言って!」
「泉興産の社長もしかして相当トガってる? だって他にもほら、こことか……」
「わーほんとだ(笑)」
「そもそもさ、フィンランドのサウナでは何分に1回しかかけちゃだめなんてところなかったよ! 結構フィンランド人て遠慮なくロウリュするしね。 ザッザッって」
「わかるー!」
「実際フィンランドで "何分置きにじゃないとロウリュしちゃだめ" だったらさ、毎日ストーブ壊れない?」
「たしかに(笑)」
「フィンランドのホテルのサウナはHARVIAだったけど、セルフロウリュ初めての素人客がバンバンかけても大丈夫だったよ。私、もともと高温すぎるの得意じゃないし、ちょうどよかったのかな」
「フィンランドのサウナって70℃くらいの低めから始めて、ロウリュの湿度で体感温度を上げてく感じがあるよね。あの湿度が降ってくるタイムラグと、ムラが最高ー!」
「ただ、日本の高温サウナに慣れてる人だと、温度をとにかく上げたい!って無茶する人も少なからずいて……もちろんかけすぎはさすがに壊れるから、その辺は気をつけたいよね」
● カラカラ vs スチーム
「日本のサウナって、昭和のサウナブームによるニーズと最大手のMETOSが供給して作り上げてきた、独自の高温低湿度カラカラサウナ文化が定着してる感じあるよね」
「もともと熱湯とかがあるお風呂の国だからなのかなー。もちろん、これだけ世に広まってるんだから、あれはあれで魅力もあると思うのね。でもさー、フィンランドっぽいサウナも、もっと選べたらいいのにって思わない?」
「わかるー! 」
「たまにアウフグースタイムにしかロウリュしない、どこからどう見てもフィンランド製サウナストーブのあるとこ見ると、えー!もったいなー!ちゃんと水かけて蒸気だしなよー!って思っちゃう。でも、それで本当に水かけて壊しちゃう人とかいるらしくて……お客はセルフロウリュできるとこでしかやっちゃだめだよ!」
「今のところ、女子がセルフロウリュできるのは、東京だとさっきも言ったタカラ湯や寺島浴場、黄金湯だけだよねー……あとイベント系テントサウナ」
「けどけど! やっぱり気軽にロウリュの音が聞きたいし、全身スチーム浴びたーい!」
「あつーいカラカラサウナの後の水風呂もすきなんだけど、しっとりまったりサウナももっと選びたいー!」
「私は最近、スチームサウナにゆっくり入ることが増えたかなー。女湯はスチームサウナしかないとかもあるじゃない? タイムズスパレスタとか。だからいっそそれを楽しんじゃおうって思って。あとはやっぱ髪とか肌とか傷むよりはいいかなって思うようになって……」
「私も、サウナにハマってから急に髪とかパサつくようになっちゃって。トリートメント、高いやつに変えたもん!」
「あ、これコスメキッチンで売ってるやつでしょ? これめっちゃいいよねー。オーガニックだし、高い価値あるって感じ」
「トリートメント変えたら、逆に美容師さんに褒められたよ、私。」
「えっ、ほんと?」
「ほんとほんと。サウナ行ってツヤなくなったって怒られるかと思ったけど、逆にすごい状態いいって褒められた!」(※実話です)
「やっぱ毎日しっかりケアするようになったから?」
「そう、だから結局カラカラサウナでも、ケアが入念になるぶんそれは関係ないの(笑) まあ傷まないに越したことはないけど」
「家なら泥パックとか塗って入るのになー。ヘルシンキで女の子たちがパックしながら入ってるの羨ましかったー」
● ロウリュサウナ=全身用美顔器?
「なんで女性はロウリュできないとこばっかりなんだろ。男性専用施設ではロウリュできるとこ結構あるんだよね? 東京だと、ニューウイングでしょ、マルシンでしょ、北欧でしょ、あと、かるまるか。うらやましい〜。」
「でも最近は東京下町の銭湯ががんばってMISA導入してるし、むしろよりフィンランド式ロウリュ率は女湯の方が高いよ!」
「たしかに……!」
「サウナあれば美顔器要らなくない? ていうかロウリュできるサウナって実質、全身用美顔器だよね?」
「全身用美顔器! いい響き!! あっ、それで思い出したんだけど、サウナストーブで暖めてるホットヨガスタジオがあるの知ってる?」
「えええー!なにそれ!」
「泉興産と提携してるドリームゲートって会社が設営とか営業やってるみたいなんだけど、例えば見て、この千葉のスタジオ」
「えっ、なにこれ、ホントにMISAのSUNNYサウナストーブ置いてあるじゃん!」
「最高じゃない?」
「ヨガしながらロウリュできるとか夢??」
「うん、だから実は女性向けの方がロウリュストーブを見る機会はひそかに多いかもしれないって思っちゃった! 泉興産だけじゃなくて、METOSもikiストーブをホットスタジオに導入してるよ」
「なにこの写真、合成? シュールすぎ(笑) って名前がロウリュスタジオ!」
「えー。こうやって部屋にサウナ置けるなら、私も暖房がわりに置きたーい」
「暖房がわりにしたら、電気代すごいことになるから(笑)」
「ふふふ……」
「何?」
「実はね……ついに泉興産で、MISAのサウナストーブ買っちゃった!!!」
「ええーーー!」
「ずるーーーい!」
「詳しいことは次章で書くから読んで。あと、今度入りにきて!」
「うっそ絶対行く!」
「新しい水着持ってくー!」
「いいよ女同士なんだから裸で」
「それもそっか」
「最高じゃん!」
「LUSHの生パック買ってくー!」
(キャッキャ言いながらフェードアウトして音楽とかかかる)
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「beauty the bible」について。
自分、コスメとかの情報を話す友達が少なくて、だいたい独学だからこういう番組まじで感心したし、気づいたら全話観てた。美容に関する非科学的な話をサクッと断言する(例:「ここにほうれい線に効くツボがある」とつむじあたりを指して言い切る)のがさすが美容系、非科学〜!おまじない〜!って感じだった。
でも結局、美容なんていかにそのおまじないを信じられるか、なところはある。実際ララヴィのクレンジングはよかったし、イガリシノブのカラーマスカラもかわいかった……。メタトロンもそのうち試したいし、タアコバのネイルスキルはすさまじかった。いや、いろいろ影響されすぎてるから。
で、なんでサウナの記事でこんな書き方したのかって、この番組で知った田中みな実の「優秀ー! え、ちょう優秀じゃない?」ってフレーズが耳に見事にこびりついて、優秀なmisaのストーブにとにかくそれを言いたかっただけです。
MISAのサウナストーブ、優秀ーーー! え、ちょう優秀じゃない?
ジュワァァァアァアァ。
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次章、いよいよ設置編!
気になる設置総額、電気代、そしてサウナストーブを直輸入してはいけない理由とは??
乞う、ご期待。