どうやら母になったらしい ②妊娠2ヶ月
※これを書いているのは2020年5月です。
身体や環境に変化が起きまくっているので、いきなりめちゃくちゃ長くなる2ヶ月目。ヒマな時にご覧ください。
「長ながやると、このnoteの人気が落ちる。」「いいや10000字ほどやる!!」
[身体の変化]
・月経予定日にお腹が壊れる
・月経前1日でおさまるはずの鈍痛が4日くらい続く(波はある)
・妙にお腹が空く
・頭皮にニキビが増える
・喉が乾く
・胸が張る
・乳垢が出る
●【4週目】 月経予定日 (妊娠の予感)
ピルをやめてから、月経周期が24日と少し短くなった。そのため私の妊娠0週目は4日しかなく、あっという間に月経予定日が来る。
この日、所用で弟と会う。が、その前にくだらなーいことでイライラし、弟にLINEで喧嘩をふっかける。くそっ、いつものPMS(月経前症候群)だ。炎症ニキビもおでこと頬にあるし、ほんとこれなんとかなんないかな……と、この時点では思っている。
西荻を散歩。エルスールって花屋が素敵だった
所用を済ませて散歩中、急にお腹が壊れる。あれ? 昨夜何か変なもの食べたっけ? しかし、リモートワークで全く同じ食生活の夫は特に症状なし。そのまま夜まで、なーんとなくお腹の調子が悪い。
私は生理前日になると腰に鈍痛がきて、膣のあたりにも時折鈍い痛みが走り、お腹が壊れやすくなる。
で、今回もその痛みがあったから、また受精しなかったんだな、いつでも生理来いや、と、いつもどおり、吸水ショーツTHINXを履いて構えていた。
が、待てど暮らせど一向に、来ない。でも、鈍痛は何度もある。妙に痛いので、夫に腰のマッサージをしてもらったりもしたけれど、あまり効果はなし。
心なしかぼんやり熱っぽい。ちょっと乾燥で咳も出る。まさかコロナ……? と体温を計るも、ド平熱。
これはもしや、まさか。(その、まさかさ!)
妊娠の兆候が生理前の兆候とほとんど変わらないとは……。
えー。これが妊娠? ほんとに?
● 妊娠してる前提での生活(アルコール断ち)
予定日を3日すぎても続く、下腹部の痛みと違和感。ああ、これはもう妊娠だ。そうじゃないなら子宮の病気だ。
このとき、妊娠2ヶ月目。でも受精からはまだ2週間しか経ってない。やっぱり変な数え方。
妊娠検査薬は、予定日の1週間後からじゃないと使えないが、とりあえず大好きな酒をやめる。
酒ね……まっ、最低来年1月まで飲まなければいいだけだし! って母乳含めると約1年半かそれ以上? うわあああ。長ぇぇぇ。飲みてえええええ。
昔、お酒好きな友達が「妊娠したらピタッと飲みたい欲が不思議とおさまった」なんて言ってたけど、いや、飲みたいよ全然。まあ我慢するけどさ。
夫には「よくやめられたね」と言われたけど、あのね、これ我慢できなかったらアル中だからね?
さっそく、ノンアルドリンクを探す旅が始まった。でも、ノンアルコールビールよりホッピーの外の方がうまくね?とさっそくホッピーを買って、酒飲まない夫と1本を半分に分けてから気づいた。
ホッピー(外)のアルコールは0.8%あるんだってさ……。
栓にしか度数書いてないのはトラップだった。いい手だと思ったのに……
なのでノンアルコールビールか、暫定でこれを。
トニックウォーターは酒ではない。とってもおすすめ
あと、ノンアルコールワインも飲んでみたい。こんな時にしか飲まないだろうし。
ちなみに妊婦の大敵のように言われているコーヒー、カフェインについては、1日3〜4杯なら問題ないとWHOも言っている(厚生労働省は1〜2杯推奨)から、あまり気にせず飲んでる。そんなもんだったなんて、知らなかった。
でも、私はもともとカフェインに強くない(具合が悪くなりやすい)ため、1日1杯未満しかコーヒーを飲まないから、習慣としては何も変わらず。最近はほうじ茶(カフェインは少なめ)がすきなので、ほうじ茶ばかり。
丸八の加賀棒茶がマイルドですきです
● 妊娠時の栄養
栄養についても調べはじめる。私、実は栄養士(実務経験ナシ)なのだが、知識はだいたい忘れたし、10年以上前の教科書はもう全部捨てた……。
ただ、もともと栄養がそれなりにある料理≒彩りのある料理を好きで作っているので、結局普段の食生活とそんなに変わらないでよさそう。でも、ちょっと意識して緑黄色野菜を多めに摂取するようになる。
とにかく妊婦は鉄分と葉酸を摂るべきらしいので(そんなの忘れてたよ)、ほうれん草や小松菜、パクチーがあれば、とりあえず食べる。パクチー好きの夫がリモートワークになって、パクチーが手に入れば手に入った分だけ食べるような食生活だったから、これはよかったと思う。
5週目くらいからは、葉酸サプリを購入。これの導入は、早ければ早い方がいいらしい。後から知ったが、赤子は自分で鉄分をつくれないらしく、胎盤を通じて得た母親摂取の鉄分を初期ステータスとして所持し、(母乳の場合は)生後半年、離乳食までその蓄えですごすのだとか。
出してるのがバイエル薬品だったんで信頼してみた
あとは、ビタミンAの過剰摂取で先天性異常を起こさないよう、レバーなどは控えはじめた。これは昔習ったのを覚えてたので役に立った。あん肝のシーズンじゃなくてよかった。シーズンだったら食べまくってたよ。
あとは、ピルを飲んでいたころは副効用で肌トラブルが少なかったんだけど、そのころの肌の質感になっているような気がする。ピルは脳に妊娠してると錯覚させるホルモン薬だし……。まあ専門家じゃないんでわからないけれど。
● 妊娠アプリを入れた
メインは、ゼクシィ(リクルート)のBabyプラス。早見表として、まいにちのたまひよ。
他にもいくつか見てみたけれど、私はこの2つがデザイン的に見やすかった。あと、大手の方が、専門家へのファクトチェックがより細かいだろうと思って。
専門家のコラムもたくさん出てくる
Babyプラスは、都度「妊娠の兆候と検査薬の記事は読んだ?」などとタイムリーなお知らせをくれるのが心強い。食事や体調管理の辞典みたいにもなっている。
なにより、配偶者や親とも情報共有ができるのだ。超音波検査の写真の共有もできるし、自分の体重をつけていく項目もある。
夫は、毎日アプリを見てくれている。妊娠しているのは私の身体だけれど、この知識はふたりで同量あるべきだと思う。そのほうが何かと齟齬がなくなる。いいアプリがある、いい時代。
胎児は「今ブルーベリーくらいの大きさだよ」などと教えてくれる。もうそんなサイズかよ、とビビる。でも、「名付け診断Webがあるんだって!」みたいな宣伝をリンク付きで喋らせんなや。
俗世にまみれている胎児……
たまひよは、現時点では共有機能はないが、パパ向け機能はあるので、夫とはそれぞれで予定日を設定して見てる。
下部メニューはQ&Aくらいしか用がない。名前は暫定「赤子」
たまひよは、この早見表がとっても便利だ。
リンクを見るとその時期にあったコラムが載っているし、ちょっと先の未来に対して心構えができる
こんな感じのダブル使いで毎日見てる。正直、twitterより見てるかも。
● まだ確定してもいないのに
「やばいな、何かがこん中にいるなんて」の気分で、毎朝目が覚める。目覚めても、夢の中。今までとは違う世界線に突入したようだ。コロナといい、妊娠といい、世界の分岐が止まらない。そして、時間は不可逆だ。
とはいえ、一応36歳の高年初産婦なので、流産率は15%以上。(そして流産のほとんどが胎児側の問題。)なのでまだ確定とは言いきれず、現時点では妊娠状態を経験中、的な気持ち。腹の中では生き物のタネが、進化の歴史を辿っている状況だろうか。
ヘッケルの反復説
ダメだったらダメで、安定するならするで。そう思いつつも、流産しない85%の確率の方が現実には近いので、毎日毎日「まじか、私が母か。そして君が父か!」と夫と話しまくっている。
親も子供も、互いを選べない。そういう相手と、どうやって関係を築くんだろう。想像もつかない。自分が生まれてきた時のことは、覚えてないし。
「理不尽に怒ったりはしないようにしたいね」なんて話してるけど、まあ絶対怒ったりするんだろうなあああああ。「もし私が怒りで我を忘れたら『昔二人で誓った、あの頃の気持ちを忘れたのか、ギュッ』とかしてなんとか止めてくれ」などと言ったが「多分なんか言いくるめられて負けると思う」と夫。めげないで……。
あと、猫と仲良くしてくれるといいんだけど、こいつすぐ殴るから赤子が猫嫌いになりそうで……。でも、生まれた時から猫がいる世界線は私も夫も知らないので、それはうらやましいなあ、とか思ってる。
● まさかもう母乳の準備?
ふと、乳首に違和感があり、見てみたら白っぽいものがついてる。まさか、もう母乳?と思って押してみると、無臭の白い角栓みたいなのがニュルニュルでてくるじゃないか。げげげーー! なんだこりゃあ。
調べるとこれは乳垢といって、妊娠中に出るっぽいんだけど、妊娠中期以降出るって人がほとんど。まって、まだ超初期の初期よ? 身体の変化早すぎない? つか、ここ、マジで穴があるのか。怖。
つい押しすぎた乳首がヒリヒリ痛む。ニキビを新芽の状態で摘み取るような私に、こんなエンタメ与えたらいかん。いじって痛めないように気をつけないと……。対策はオイルと保湿で除去すべしらしいが。(ちなみにこの日以降、こんな乳垢が出ることはなかった)
胸は妙に張ってて、触ると思春期みたいに痛い。そして熱をもっている。乳首はずっとツンと張りっぱなし。
あからさまに、身体が変わりつつある。
● 【5週目】 妊娠検査薬
生理予定日の1週後。別にこれを使わなくても、もはや病院に行けばいいんだけど、やっぱやってみたいじゃないすか。あらゆる少女漫画とかに出てきたアレを。
じゃじゃーーん。ドラッグストアで560円、思ったより安い。そしてコンドームの下に置いてあった。どうなのよ、その陳列は。
構造としては、キャップを外すと四角いサンプラーがついてて、そこに朝イチの尿をひっかけると上に染みていき、判定が出る。(尿を引っ掛けるとなぜ出るのかはこちら)まあリトマス試験紙的な感じか。
1分待てとあったが、8秒くらいで出た
うん、まあ知ってた、って感じの気分だった。
● たまごクラブを読んでみる
dマガジンに入っている(その後、より安い楽天マガジンに移行)ので、たまごクラブを読んでみる。驚くほどわけわからないことだらけでカルチャーショックを受けた。
"産褥ショーツ"? "悪露(おろ)"ってなに?? なにやら罪悪感を誘発させるような、どちらも、実に変な字面の用語。
" 入院時にはテニスボールを持っていけ "??? は?? ギャグなの???("いきみ逃し"に使うらしいけど、いきみ逃しってなに? で、また検索……)
などと、とにかく知らなかった情報がめちゃくちゃ詰まっていた。あと紹介されてる妊婦に30代が多くて、時代を感じた。
ただ、誌面は95%が女性のためのデザインだった。これを女性が読んで「旦那が全然協力的じゃない!」とか言っても、そりゃ知識差なんて開くに決まってる。もっとブルータスみたいなビジュアルにならないかな……。って、妊娠はそんなスタイリッシュなもんじゃないのかもしれないけれど、こっちとしてはスタイリッシュでありたいんだよ。
ああ、2014年に出て以降アップデートされてない科学雑誌Newtonの「赤ちゃん学」が、タイトルを「生命の誕生 妊娠から出産まで」みたいにリニューアルしてくれたらいいなあと思った。
ネットの婦人科系の情報は、疑似科学と伝言ゲームで溢れてるから、エビデンスのしっかりしたものを頼りにしたい。なるべく専門家監修の記事を読むようつとめる。
● 婦人科へ
私には、14年かかりつけの婦人科があるので、とっても安心。昔モーニングアフターピルを処方してくれたような院長先生に、妊娠を診てもらえるの感慨深いなあ。しみじみ。
……などと思っていたのに、なんと院長先生、前回婦人科に行った直後、健康上の理由でお辞めになられていた。まだお若いのに……。わりと泣いた。極限までソフトにした草刈正雄に、森本レオ系癒しボイスをオプションにつけたような、婦人科になるために生まれてきたような先生。内診台での声かけとか随時やさしいし、相談しやすいので何かあったらすぐ通っていた。
一応お元気ではいらっしゃるそうなので、今度行く時にお手紙でも書いて渡してもらいたいなと思っている。あの先生に妊娠経過とか診てもらいたかったな……。
そんなわけで、健診は少しおセンチな心持ちからスタート。
9.5mmの胎嚢(写真の黒い豆みたいなやつ)が正常な位置にあって、いよいよリアルに……
お会計、妊娠検査で8,000円です。エッ。見ると、負担10割とある。
妊娠は病気じゃないから、今後健診はひたすら自費らしい。噂には聞き及んでいたけれど、エグいな! そりゃ少子化待ったなしだわ。
その後、妊婦健診は市から助成金が出るとわかったけれど、それでも超音波検査は毎回6000円くらいするのだった。
● 妊娠届を出す
駅前の市政窓口へ妊娠届を出しに行くと、母子手帳が交付された。
ありがとう三鷹市、デザインかわいい!
ところでミッフィーって、オランダではナインチェ・プラウスって本名なのね。知らんかった。ミッフィーになんの興味もなかったけど、母子手帳を機に好きになってしまいそう。ユトレヒトのミッフィー広場行ってみたくなった(単純)
信号かわいすぎかよー
そして、母子手帳以外にもさまざまな資料を渡される。
膨大すぎていきなりうんざり
初見殺しなチラシの数々……。読みにくいしサイズもフォーマットもバラバラだし、めんどくさ! 今つわりあったら吐きながらキレてたぞ。こういうのは全部冊子にまとめといてほしい。あと、再発行できない申請書をどうでもいい広告に混ぜて入れるのやめて。捨てかけたわ。
中にはアベノマスクも入ってて、妊婦にはこれから毎月2枚届けると。ガーゼマスクは心から要らんので、その旨を電話で役所に連絡。
私にはこれがあるので……100%シルクですべすべなのよ
資料の中には、ベルメゾンの1500円クーポンもあった。これを使って産褥ショーツを無料で入手。
先週まで産褥って言葉も知らなかったけど、これは要は出産後に出てきちゃう血(=悪露)対策のおおげさな生理ショーツ的な。産褥ショーツは診察しやすいよう、ロンパースみたいにパカンと股が開くようだ。が、予想通りデザインがどれもクソダサすぎて(リンク貼りたくもない)産褥っていうか屈辱。そんなもんにお金かけたくなかったから、クーポンをありがたーく利用させていただく。
同封のマタニティマークは、さっそくピアスにしてみた。反射板素材で光ってるしハート形なので似合うのでは?と。優先席座ってたらわかりやすいし、妊婦を攻撃するヤバそうな奴が、こんなマタニティマークピアス付けてるヤバい髪型のやつはヤバいと思って、無視してくれたらいいな……と思っている。
現在こんな髪型なので、ふざけてると思われたらどうしよう
てかこの髪型、奇しくもマタニティマークの人とお揃いじゃん。
実はこの人、アバンギャルドな髪型説
アイスランドで見たVökがかわいかったので真似したのでした
●【6週目】 吐きつわりがこない
「ちょっとした車酔い程度」から「2ヶ月ずっと二日酔い」まで、人によって差が激しすぎるつわり。8週目にピークを迎えるそうな。
自分は間違いなく重いつわりが来るだろうと身構えていたけれど、一向にこない。やたら眠いとかだるいとか、ほんのり電車に酔ったくらいの感じは時々あるけど…… 映画とかでよくみる「うっぷ」みたいなの想定してたのに、あいかわらず食欲はふつうで、モリモリ食べてる。
ふと、ピルの初服用を思い出す。つわりのような副作用が出ると聞いてビビっていたが、あの時も私は何もなかった。
ピルは擬似妊娠みたいなもの。てことは、私、つわり、めちゃ軽いのでは??
ただ、このごろは1日16時間くらい、下手したら猫より寝てる。これはどうやらねむりつわりというらしい。この時期、たまたま入ってきた仕事(※サ滝の小冊子)をやるも、ちょっと作業しては睡魔に負けて寝て、寝ては仕事し、また食べて寝て……と、だいたい寝てて、すごく進捗が遅れた。(スミマセン。。。)
寝てばかりいるので、つわりがないというより気持ち悪さに気づいていないだけ、なのかもしれない。
じつはこれ、妊娠超初期に作ってたのでした……
やたら喉が乾く、お腹が空く、食べた後に胃が痛くなる、などの変化が起こる。
ほか、起きてる間、1時間に1度はトイレ行くくらい頻尿に。量も普通なので、脱水で死ぬやろがい、と飲み物を多めに摂取。妊娠中は血液が増えるから、それに伴って濾過量も増えているようす。まだ体重の変化もないけれど、すでに腎機能は活発になっているっぽい。
鈍痛時に、暖かくてありがたいお猫様。お前が孵化させてくれ〜
● 外食あれこれ
時代はコロナ禍真っ最中。東京アラートが出てるものの、一応緊急事態宣言は解除された。地元の感染者はだいぶ出なくなった。自炊も飽きたし、満を持して外食へ繰り出す。といっても、まだ近隣までだけど。
うにのコンソメジュレ寄せ。これこれ、これが食べたかったのよー
せっかくなので、普段飲まないノンアルコールスパークリングを、酒飲まない夫とボトル入れた。うーむ、酔える。酔えるぞ。
ほか、寿司もふつうに食べた。水銀がどうとか、ナマモノがどうとか。いろいろ気にしすぎる方が疲れるので、あまり気にしないようにしてる。親の世代がそこまで気にしていた気がしないし。(実際管理栄養士さんにも、気にしすぎるほうがストレスですよ〜、と後に言われた)
あとは、デパ地下の贅沢なお弁当など、今のうちにいろいろ知っておこうと思った。絶対子ども生まれたらこんなのゆっくり見に行くとかできなくなるから。
憧れだった、三友居のひさご弁当1700円。ランチ5000円くらいしそうな店の味わい。厚揚げみたいのは生麩を揚げて甘辛くしてあるもの。全部おいしい。
● コロナ禍妊娠のメリット
コロナで大変な時期に妊娠したな……とはもちろん思っているが、案外メリットがたくさんあった。デメリットは当然いろいろあるけど、ここではメリットだけ書いてみよう。
・テイクアウト店急増
夫はあまり料理ができない。そして私は外食が好き。本来なら出産後、出前の選択肢は寿司・丼もの・中華・ピザ・ファミレスなどに限られるとは思うが、今はありとあらゆるテイクアウトが! 産後、お店に行けない状態になって、いろんなものが今後も当分食べられるのではと思うとわくわくするね。
・夫がリモートワーク
私の夫は会社員で、今月から完全リモートワークに突入。料理はあまりできないが……正直この上なく心強い。
・人に会わなくて済む
今までだとしょっちゅう飲みに行ってたから、突然付き合いが悪くなって違和感をもたせてしまったかもしれない。でも、安定期まで何があるかわからないし、それで人に気を遣わせたくないし、と、この時期の妊娠はあまり言いたくない。でも、そもそも誘いが来ないし、誘いにくい。うむ、これはいいぞ。
・季節外れのマスクが当たり前
そういえば友人が妊娠してたとき、夏にマスクをしていたな……そんな違和感も、今はコロナだから木を森に全力で隠せる。
● 【7週目】2回目の病院
心拍確認完了。めちゃ順調に育っている。
まだまだすごく小さいのに、心臓がトキトキしてるのが確認できたので、股を開きながら「うわあ、マジにいるんですね」などと思わず言ってしまう。前回は胎嚢だけだったから、ここで一気にリアリティが増した。
この洞窟みたいなのの中にあるピーナツみたいな形のが、現在7mmの胎児。頭が下。もうへその緒っぽいのあるんですけど……。
● 友人の出産祝いを探す
友人が2ヶ月前に出産したので、お祝いを探しにコスメキッチンへ。
ベビーも使えるオイル……などを見ながら、ふと、「赤子のための、よりも、はじめて母になって戸惑ってて自分のケアもままならない状態の、女である友人自身がまずテンション上がるパッケや香りとかのがうれしいのでは??」と考えてみた。
配偶者はまず選ばないだろうし、自分では探しに行くヒマはなさそうだし、多くの友達からは赤子グッズのプレゼントになるだろう。私は、まだ赤子グッズをよく知らないし。
というわけで、化粧水をあげた。片手でシュシュっとできる、忙しくても使えるいい香りのやつ。自分がこれもらったら、絶対うれしい。
トリロジーのミスト!
けど、今、自分が子を宿してなかったらこんな考えに至らず、普通にスタイとか買ってたと思う。まあスタイもうれしいと思うけど。(後から、スタイめっちゃもらってめっちゃあると聞いたので、やっぱそういうものは避けたほうがいいんだな〜と感じた)
自分用にも、WELEDAの妊娠線ケアオイル買った。実は同じものを、彼女の懐妊祝いにあげてる。なんか彼女には、つい貢ぎたくなるので色々買ってしまってる気がするな……。
それにしてもまだ腹の中で7週目のこの命、すでに誕生から2ヶ月経つ、友人の子どもと同級生になるらしい。
まだこっちは羊水飲んでるし、人権すらないのに!
● とにかく腹が減る
3時間ごとにお腹が空いて、具合が悪くなる。まだ体長7mmだからそんなに栄養使わないだろ? と思うけど、多分、一個体を形成するのにめちゃくちゃエネルギーを使っている。
甘いものはほぼ食べないのに、プリンがやたら恋しくなる。あと、成城石井のプレミアムチーズケーキなハリボーなどの、ちょこちょこ食べられる常備系。あとはインスタントスープなどが活躍。トムヤムスープなど酸味モノがうれしい。
そんな私に合わせてたら、困ったことに夫が太りだした。
私は依然、体重50kgを切ったまま。
● ホストクラブに行く妊婦
かのホストクラブ愛本店が移転閉店のため、土日カフェ営業(¥1000ソフトドリンク飲み放題、男性もOK)をしていると聞きつけ、出かけたのはこの日曜のこと。
ホストクラブなんて初めて!
覚えてますかこのTwitter。はい、妊娠してました
歌舞伎町のホストクラブがコロナを食らったニュースがあったばかりだったってのは後から知った……。けど、ここでは消毒も検温もしっかりしていたし、思ったより密でもなく。まあ、あの愛本店がクラスタ出したら一大事だしね。
例のマタニティピアスつけてたら、ホストに「それ、マジなんですか?」と訊かれた。あれをファッションでつけるやつとか、クソだろ。
昭和の遺産的ギラッギラアール・ヌーヴォー
妊婦で、夫と来てたからか、さすがにあまり営業されず。ただ、マーク・ジェイコブスの18SSパーティ会場にもなったような場所だし、はとバスツアーのルートにもなってるほどもあって、インスタで海外の友人にめちゃくちゃウケたので、海外の友人を連れてく可能性あるな、とはちょっと思った。英語が喋れるホストも多いらしい。
自分の子ども(腹の中だけど)と夫とホストクラブに行くなんて、一生で一度の体験だろうな。
こんな感じでフラフラと遊びながらも、妊婦としての日々を着実に送っていた。
でも、まだ猫のほうがかわいいと思ってる。
……つづく。