どうやら母になったらしい ⑦妊娠7ヶ月
※この記事は2020年10〜11月に書いてます
今週から1ヶ月おき検診が、2週間おきに。ここまで長かった……。
[身体の変化]
・お腹が完全に妊婦
・おへそが小さくなる
・腰痛に悩まされる
・脚がむくむ
・体重 通常時 +5kg(元々のBMI18未満)
● 【24週】妊婦検診
低置胎盤かも、と言われた。
やや入り口に近いところに胎盤ができてる可能性があって、あまり低いところにあると、出産時に出血が増えるらしい。ちょっと様子を見る必要があるとのこと。
あと、やや尿タンパクが出てて、つまり塩分控えろのやつ。最近ラーメンとかばっかり食べてたからな……などと、心当たりしかないので、これはすぐ改善できそう。高血圧でもないし。
● 子宮が広がる痛み?
急に下腹部にズキズキと生理痛とも何とも言えない痛みが走る。出血はなし。いろいろ調べて、多分子宮が大きくなる時の痛みだろうと判断するも、痛すぎて夫を呼び、背中から温めてもらう。
この時、胎動はめちゃくちゃ活発。このやろう、のんきに内側から蹴り入れおって……。
夏休みの宿題急いでやらなきゃ、みたいな後半2ヶ月で一気に追い上げるスケジュールで子宮が膨らむのやめてほしいわ。9ヶ月もあるんだから、もっと時間かけてゆっくり伸びろと。
結局この日は30分くらい痛かった。陣痛とかこの20倍くらいの時間で痛いんだよなあ、と考えるだけでつらい。
● ノンアルコールペアリング&ノンアルバー
酒を飲みたい私は、今しかやらなそうなことのひとつとして、ノンアルコールペアリングのあるレストランに行くことにした。
アルコールじゃない飲み物を混ぜてアルコールのような風味を出す、いわゆるモクテルというのは、まだ市場が確立してないぶん、難易度はおそらくカクテルよりも高い。大豆で肉を作る、というのともまたちょっと違った世界だ。
しかし、バラ科の果物アレルギーがある私。このお店ではモクテルにほとんどバラ科の果物ばかり使ってて、飲めず。な、なんのために。。。
このフォラグラのパイはとってもおいしかったです。うわん。
● とりあえず性別を訊かれる
妊娠中だと告げると、かなりの確率で「性別どっち?」と訊かれる。
まあ、私も妊娠してなかったころにはそうだったので、要するに何話せばいいかわからんから、とりあえず訊くんだよな、と。
正直、産む側としては、性同一性障害の可能性だって全然あるから、あくまでもついてるか否か、くらいの話だよなーと思ってる。ま、ほんと適当に育てます。
最近は女の権利とかについてがフィーチャーされがちだけど、昔からの男の人権のなさも相当だなと最近思う。男といえば後継ぎ(職業選択の自由ナシ!)、働け(専業主夫の選択肢もなし)、戦争行け(命やっす)……。
さらに「男の子だからしょうがないよね」という謎の免罪符によって育ち、身だしなみすらままならない残念な男性の、なんと多いことか。
しょうがないことなんてあるか、男女問わずおしゃれくらいしろ、清潔はコミュニケーションの基本だろ。
そんな風にしつけようとは思ってる。
● マタニティマッサージ再び
いただいたボディクリームがとてもよかったので、伊勢丹にあるクラランスのスパへ。
クラランスは60年以上歴史があるエステ。医師とも提携してマタニティの身体の変化についての研究もしてるとかなんとか。
そのためか、以前行ったエビアンスパではやってもらえなかった、バストやお腹もバッチリしっとりさせてもらって、いい感じ。(もちろん、ゴリゴリと揉むことはない)
オイルの香りもとても好み。現金しか使えないのが難点だけど、とてもよかった。後から聞いたら、シャワーを浴びさせてもらうこともできるらしいので、もし次行くことがあったらシャワーをお借りしてからのエステをお願いしたい。その方がより温まっていてリラックスできそうと思った。
帰りに伊勢丹でいろいろ買って帰って、うかれた。
ベイユヴェールの濃厚チーズケーキ買っちゃったりとか
● 全部見られた……
先日、はじめてかかったとある病院の先生に、家の前でばったり遭遇。
「あっ! 偶然ですね。こんばんは〜。」
「ああ、どうも。その後、調子どうですか?」
「まあぼちぼちですね〜。ではどうも〜。」
挨拶して振り返ると、うちのマンション敷地内へ、しれっと入って行く先生。
……えっ? なにやってんの先生?
不審に思って声をかける私。
「あれ、先生、どちらへ。ここ、うちのマンションですけども……。」
「いや、家に帰るんだよ。」
「へ?」
「僕、ここの2階に住んでて。」
「は?」
「というか、小さいころからムロタさんのことは知ってるよ。」
「えっ」
動揺と汗が止まらない。
だってその先生、肛門科なんですよね……。
うわあああああああああああああ
全部見られたアアアアアアアアアアアァァ
そう、妊婦の私は悩んでいた。腹圧のせい。いきみのせい。妊婦と経産婦にあるある、お尻の悩み。思い切って恥を捨て、病院の門を開け、肛の門も開けた(やかましいわ)というのに。出産終わったら手術しようと思ってた……のに……やっといい病院見つけたと思ったのに……。
マンション2階の住人はエレベーター使わないから、ほぼすれ違ったことがなくて知らなかったんです。
もうやだ、こんなネタばかりの人生。
● 【25週】 反応が返ってくる
20週くらいから、トントントン、とお腹を指で叩くと、ボコッ!と返事してくるようになる。夫にもやらせるけどやはり反応する。お腹の中に猫を入れているような気分だ。
あと猫がお腹に乗ってぐるぐるいってると振動が伝わるのか、やけによく動く。動いてない方が心配らしいので、なんいせよ、いいことだ。
妊娠中アプリの紹介は1ヶ月めにしかしてなかったけど、こちらのイラストでもすくすく育っている。
このイラスト逆子じゃねーか
Babyプラスのほうもすくすくと。
あと100日。まじか
● しっかり料理する
こんな時間かけて作る料理しばらくできないから……と最近は作る料理がいつも凝り気味。
おでんって、適当に汁入れて煮ればいいんじゃなかったんだね……いやそういうやり方もあるのかもしれないけど、きちんと作ったら全然違った! 練り物ばかりなのに飽きない!
出汁とりに1時間、下茹で30分、味入れ1時間……
自分、だしなんてめんどいからいつもパックか顆粒なんだけども、きちんと作るとすごくおいしい。感動した。
けど、相変わらずだしパックもすきよ。だしの素でとった、ちょいジャンク感ある味も懐かしの味だからすきなので。
● 産後は髪が抜けるらしい
パーマをかけなおしに美容院へ。相変わらずてっぺん以外は刈り上げて、他は結ぶような感じに。これで1年は美容院に行けなくても気分が滅入ったりしなくて済むぞ!
うれしくて写真撮る人
妊婦や産後のあるあるとして、美容師さんから、産後はみんな髪が抜けるという話を聞いた。
産後1ヶ月から抜ける人もいるが、平均は3ヶ月〜MAXで半年は抜け続ける。曰く、妊娠中は髪が抜け変わることを忘れるらしく、産後になって「やっべ、自分もう寿命だったの忘れてた」って感じで、ガンガン抜けちゃうそうな。おでこ周辺がとくに抜けやすいとか。産後のストレスで抜けてるのではと心配する人がたくさんいるけれど、産後の髪ってのはそういうものだから気にしないでくれ、というアドバイス。
そして髪質も変わる。ストレートの人がうねりはじめたりとか。これもそういうものだから諦めてくれ、とのこと。私の地毛はTHE ジャパニーズって感じで、驚くほどストレートなんだけれども、今はパーマかかってるから当分これはわからないだろうな。
● インフル注射は赤子の初期装備強化?
インフルエンザの予防接種に。妊婦がこれを受けるのはすごくいいことで、調べると以下の文言が出てきた。
"妊娠中にインフルエンザワクチンを接種することで、生後6ヵ月まで生まれたお子さんのインフルエンザに罹る頻度を減少させることが報告されています。
生後6か月未満のお子さんに対するインフルエンザワクチン接種は認められていない為、妊婦のワクチン接種は妊婦とお子さんの双方に利益をもたらす可能性があります。"
(葛飾赤十字産院WEBより)
こんなの絶対受けとくべきやつじゃん!!
ちなみに私は今は夫の扶養のため、割引になって500円で予防接種が打てた。なんというお得さ。
なお、病院で「赤子にデフォルトで抗体ができるとか?」と聞いたところ
「うーん、それはないんじゃないかな〜」
医者によって知見はバラバラです。
● 【26週】 iPhoneに顔認識される
2週間に1度の妊婦健診へ。
iPhoneが顔認証した……。
あと、血糖値の検査もした。ブドウ糖と炭酸だけのソーダ水を飲む。オロナミンCのビタミンない版みたいな味がした。検査結果は2週間後。妊娠糖尿病じゃありませんように。
● お腹が張りやすくなる
たくさん歩くと、お腹が張るようになった。「張る」というのは、お腹がカチカチになって違和感が出ることで、歩いてるときもなんか圧迫感がある。ちなみに座ったり、横になって休むとおさまる。
張るたびに、まだ生まれるなよ、頼むから、って気分になる。
● しゃっくり様運動
お腹が規則的に動く。体内で赤子がしゃっくりをしているらしい。体をゆすって驚かそうとしてみるも止まらない。 30分くらい続くこともあるようだけど気にするなってことだけど、気になるなあ。
なお、体重は見事に増加中。
でも、むしろ顔の輪郭や腕足は細くなってる気がするので、ほんとにお腹と、あと血液的な密度だけが増えているようす。
よく、怠惰な暮らしをして少し太ると、身体そのものが重くなるけれど、それとはまた別の感じ。やっぱりエイリアンなのかな。
● 【27週】腰痛で整骨院へ
ちょっと座り続けてると出る腰痛がわりとひどいので、毎日マッサージしてもらってる。
moony公式からひっぱってきた画像、DVみたいだ
で、これはいっそ整骨院とかに行った方がいいのではと思い立ち、行ってきた。
しばらく集中的に通う。
●プレパパママ食育講座
市がやっている講座へ夫と赴く。
前回プレママ食育・歯科講座に参加したので「あ!マタニティピアスの方!」と、がっつり覚えられていた……ほんとこのピアスめちゃくちゃ人に好意的に話しかけられるので笑っちゃう。
「今そんなのあるんですね!」
「や、もらった瞬間これピアスにしようって思って作ったんです。バッグだと付け替え忘れるかもですが、ピアスなら出かけるときにサッとつけられるので。
「わかりやすくていいアイデアですねー」
「そう思ってます!」
毎回同じ受け答えをすることが全く苦でない特性(※)をもつ私は、もう半年はこのやりとりを繰り返している。
※この特性は多分、私が1月1日生まれであることに起因する気がする。実際、小さい頃からずーーっと同じことを繰り返し訊かれる人生ってのは存在する。私みたいに誕生日くらいなら当たり障りはないけれど、珍しい苗字だったり、ハーフだったりとか……苦労してる人もたくさんいると思うよ。想像力は必要。
コロナのご時世なのに、電車で気さくに話しかけられたり、お店の人につい突っ込まれたり。まあみんながおもしろがってくれるならそれがうれしいし、誰か真似してくれたらいいな、なんて思ったりしてる。
さて、食育講座は、隣の夫がめちゃくちゃ真剣に聞いていた。「独学で学んだら多分10時間はかかるようなことを、1時間程度にまとめてくれてて、わかりやすかったし、とても助かった」と。
料理もせず、理系知識すっからかんな夫にとっては、かなり新鮮な話だったようす。まあ楽しんでもらえてよかった。
一方で実は栄養士(資格だけ)の私は割と散々授業でやったようなことではあったけれど、それでも忘れていた知識とか、再確認できることが数多くあったので、有意義な講座であった。
私は料理がすきで、食べることもすきなので、コンビニやスーパーで買ってきたお惣菜を食卓に並べることがほぼない。そのため、野菜の足りない食卓の例としてスクリーンに映し出された写真を見て愕然とした。蛍光灯の下で、ご飯と、インスタント味噌汁と、コロッケ。終わり。なんとも極端な例だ。囚人でももっと美味しそうなものを食べている気がする。
でも、ほんとに作るのが苦な人はこんな食卓きっとザラで、なんなら味噌汁もつけず、むしろカップラーメンが加わってる可能性も大いにあるんだよね……。
管理栄養士さんたちは「コンビニのもので全然いいので、ここにサラダを足すだけでも栄養バランスがよくなりますね〜」なんてアドバイスをしている。やさしい。こういうやさしさが母親になるなら必要になるのかな、なんてことを思った。
つづく。