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チュニジアに行った話し5

チュニジアに行った話し5

最終回と思ったけど書ききれないのでもうちょい続きます

前回の4話では通訳の出来てないノーメンのせいでとんでもなく疲れて散々な目にあってしまった

コミュニケーションの取れない映画撮影とノーメントラブルの印象しかもはや無い

長風呂とノンアルコールビールなど飲んで心を落ち着かせていた訳だが

ラストノンアルコールビール

ラストナイトともなるとどこか寂しい

なので寝る前にインスタライブなどをしてチュニジアを振り返ったりしてみた

なんなら寝るのがちょっと勿体ない気もして某ラジオドラマの録音もした
俺が主役の回があってセリフをいつかちょうど良い時に録音したかったのだ
チュニジアで録音したなんて自分の中ではちょっとした嬉しい出来事でもあるもんな

※これについてはいつか発表します

さて忙しくて忘れていたが俺にはまだ重要なミッションが残っている

帰りの飛行機がどうなってるかだ

ここチュニジアは深夜2時ぐらいだが

今回の我々の間に入ってくれているSUMOエージェンシーの頭脳、ユカさん、田代社長からの連絡が来ている

ユカさんのいるニューヨークはまだ夜の21時ぐらいなので交渉が進められているようだが

どうやら進捗状態がかんばしくない

俺からしたらあまり宜しく無い状況であった

内容はこうだ

帰りの飛行機
パリ〜東京はエコノミーしか取れていない
との話になっている

ふざけてる

ノーメンぐらいふざけてる

どうやら旅行代理店が休みとかで変更手続きやらが出来ないだとか色々言われてるようだ

とにかくエコノミー席なのだ

話が違う

行きの飛行機が約束とな違っていて大変な苦労をしたから帰りだけは絶対にビジネスクラスにしてくれとかいう話になっていたが(1話参照)

申し訳ないが、悪いけど契約違反金を上乗せするからなんとかそれで帰ってくれないか?

とのこと

そもそも何故エコノミーなのか?

飛行機がめちゃくちゃ満席らしい

最悪だ、満席ならそれはさすがにどうしようもない

翌日に帰るんならビジネスクラスの席がどうにか空いてるらしい

なのでチュニジアでもう一泊して翌日帰るならビジネスクラス

そうじゃないなら明日エコノミーで帰ってくれ、その代わり違反金を上乗せしますと言った所だ

なんでそうなるんや‼️と言いたい所だが
とにかくユカさんの交渉によるとそうゆう話しなのだ

俺も普段だったらめちゃくちゃ暇だが
その近辺だけはなかなか忙しいから出来れば予定通りに帰国したい

しかしあのエコノミーの悪夢が再びとなるのか・・・

どのぐらいの違反金💰が上乗せになるかにもよるのだが

(ここでは名言は避けるがもらったら嬉しい料金だったと言っておこう)

改めるとこうだ

予定日の翌日に帰るなら約束通りビジネスクラス
しかしチュニジアで一泊しないとならない(オフ日はノーメンの観光付き)契約違反金の上乗せは無し

予定通りに帰るなら残念ながらエコノミー席、契約違反金の上乗せあり
その代わりシートは考慮してくれる
(通路側、個人追加料金で前少し広いシートにグレードアップ可能)

なるほど

まず気に入らないのが
行きに大変な思いをしてエコノミー席の真ん中でパリまで行ってるのが腹立つんだよ

そこは完全に約束と違う契約違反なのに、何故ここに違反金はつかないのか?
疑問すぎる

本当は撮影しないで帰って来て良いよと言われていたぐらいの重大な約束違反なのにだ

一応ざっくりとエールフランスの料金を調べると

この時期エールフランスで東京からパリまで行くとだいたい片道20万円ぐらいだそうだ

それがビジネスクラスになると片道50万〜70万円といった所らしい
なるほどなー

これは最初から制作会社の計画的犯行かもしれねえな

うむ、きっとそうだろうと俺は思った

まぁもう終わった事だし考えるの辞めよう

仮にビジネスクラスを選択したとして、明日ノーメンが観光に連れてってくれるとの話しだったが、あんな事になってバックれた訳だから観光もなにも無いだろう

てことは何もしないでチュニジアに居るの?
そんなのアホすぎる
お酒も飲めないエリアだし
これはきっとつまらない事になりそうだ

そもそも俺の日本での予定も動かせるのかも微妙な所だ
出来ることなら帰りたい

つーかビジネスクラスにして尚且つ契約違反金が妥当だろう‼️

俺はそう思ったが

読者の皆さんどう思う?

うーーーん

まぁここが落とし所なのかもしれない

よっしゃ!!
気に食わないと言ってダラダラしててもしゃーない

気合い入れてエコノミーで帰るぞ

ちょっと嬉しいぐらいの契約違反金も貰える訳だし
その分、会社も儲かる訳だし

田代さんには本当にお世話になってるし
何でも良いから少しでもお返ししたい

なので俺はエコノミー席の通路側でどっちかの足を伸ばしまくって帰るぞ

その代わり絶対に通路側にして下さいね!!!
などの会話があった

前が広い席は追加料金7000円ぐらいで出来るはずだったが、どうゆう訳か選択できなかったので

普通の通路側エコノミーで帰ることになってしまったが

とりあえずこれで安心して眠れる

翌日はホテルの朝ごはんを食べて空港まで行くことになっている

もしかしたらノーメン来たらどうしようなんて思いながら
最後の朝ごはんを仁也さんと食べた

何食ってもうまい朝飯

相変わらず
ここのホテルの飯は美味しいし、店員は全員可愛い

昨日と同じ女の子がいる
すかさず声を掛ける仁也さん

こうゆう事が一番英語の上達の近道なのかもしれない

そうゆう所は本当に関心する

すると迎えに来てくれたのが
運転手とキャスティングのラハマと昨日も現場にいた陽気な大道具さんのような人が来てくれていた

助かったノーメンじゃない‼️

ノーメンが迎えに来ていたら
さすがに仁也さんも俺も気が悪い

今回は本当にありがとう‼️
また呼んでくれよな‼️
また会おう‼️
でもノーメンは勘弁な‼️

などと言い合いながら車に乗り込んだ

帰り方はこうだ

まずは
チュニス空港〜シャルル・ド・ゴール空港
約2時間半フライト

トランジットで約6時間待ち
でも2時間前には空港に入ってないとヤバい

シャルル・ド・ゴール空港〜羽田空港
約15時間フライト

忘れものはないか?
よしチュニス空港に出発だーーー

とエンジンを掛ける

ガシャンッ‼️‼️‼️

さっそくバックしてすぐ後ろに停めてる車にぶつかってる

おいおい、車ぶつかってるやん‼️

え?こんなの普通ですけど?と言わんばかりの態度の運転手

一瞬も降りて確認しようともせず、そのまま空港に向けて走り出した

cool
笑っちまうぜ

あーー俺たちは
こうゆう国に来てたのかと朝から改めて感じる

そりゃビジネスクラスの飛行機なんて取ってくれやしねえよなと
なんか知らないけど、その時に納得した

チュニス空港に向けて最後のドライブが始まった


きっとこの国に来ることももうきっと無いんだろうなーと思うと
少しだけ淋しくなる

空港につくや否や
入口がまず激混みしている

なんだコレは!?
なんでこんなに混んでるんだ

炎天下の道路に行列している

ノーメンがもしここに居たらどうせ偽物の日本語であること無いこと嘘みたいな事を言って俺たちを惑わせたであろう

どうやら、ここの空港はまず入口に荷物のX線検査があるようだ

その行列なのだ

まだ航空券の発券などする前から空港内に危ないものを入れないという高度な判断なのだろうか?

ふむふむ
関心関心などと思ったのも束の間

どうやら全くそうじゃない

見送りの人とかは普通に別の入口から出入りしまくっている

これじゃカバンにナイフや拳銃など余裕で持ち込んで入場することも出来るだろう

なんだこの緩すぎるシステムは
飲みすぎた翌日のお腹以上にゆるゆるだ

絶対このシステムいらねえだろ

やはり笑うしかない

とにもかくにも航空券を発券することになる

帰りは仁也さんが約束していた通路側じゃない席だったって事ぐらいのトラブルを除けばとくに問題はなく帰国できそうな感じだ

仁也さんは普通体型だから最初からエコノミーで良いのだ

だけど絶対に通路側にしてくれ
との約束があった

「室田さん、俺の席なぜか真ん中っす、最悪っすわー
約束が違うっす
自腹出してグレードアップしてきます」

とのことで仁也さんは1人でカウンターで何やら手続きをしだした

どうやら荷物もパリについても降ろす必要はなく日本まで直で行ってくれるという

ありがてえ
これで空港で荷物待ちとかしなくて済む

つまりスムーズにパリ観光の時間が取れるってなもんだ

最後にラハマとコーヒーを飲み今回の色んなトラブルについて話したりした

よしわかった

もう気にしてないから
次また何か仕事があるなら呼んでくれよ‼️絶対また会いてーからよ

などと約束をしたり

日本にちゃんと帰れるまで連絡を下さいとのこと
これだけは守る約束をして別れた

チュニス空港もそれなりに広い

広いが税関の入口にちょっとだけDFSの買い物などが出来るお店が数店あるだけで
特に何もない空港だ
景色が良い訳でもなく、全く面白くは無い

しいて言うなら釣りバカ日誌のスーさんに似てるおじぃちゃんが居た事ぐらいだろう


チュニジアの三國連太郎

とりあえずパリに向かう飛行機に乗り込む

今回は仁也さんと隣の席である

さらに仁也さんの隣にはフランス人だったかの女性が座っている三列シートだ
すかさず女性に声をかける仁也さん

さすがや
これぞ英語の上達術だ

“クリチャン“という信じられない名前の女性32歳だったのだけは記憶している

飲み友のおっさんに話したくなった

外を撮ろうとしたら映ってしまったクリチャン
※許可済み
再びパリに到着

行きの16時間を経験してるのもあり2時間半なんて余裕過ぎるぐらいにしてシャルル・ド・ゴール空港に到着

荷物も取らなくて良い

さぁここからパリ観光だ

ざっと時間の猶予は4時間はある

パリに住んでる友人いわく電車で行けば安くて渋滞もハマることないから良いと思うよ
(色々教えてくれてありがとう)

との事だったけど
景色も見たいしエッフェル塔までタクシーで向かう事にした
ざっと50分という所だ

昨夜の撮影現場からマルサまでの同じ50分とはワクワク感で言えば天と地程の差がある

その前に仁也さんがシャルル・ド・ゴール空港から羽田空港までの座席の変更をするとなった

チュニス空港ではそれが出来なかったからだ

なんか小さい機械で簡単にそれが出来た
もちろん金はかかるが

それを仁也さんはクレジットカードでサラッと支払いタクシー乗り場に向かう

仁也さんはワインの勉強かなんかで過去にフランスに来たこともあるようで、ぶっちゃけエッフェル塔も過去に行ったことあるし
別に行きたくも無いらしい

「大きな塔があるだけの普通のでかい公園っすよ、別に面白く無いと思いますよー」

と言って俺をなぜか行かせない方向で話を持っていこうとする仁也さん

しかしテレビでやってたと言う“ブローニュの森“は見てみたいと言う

その森の先ぐらいにエッフェル塔はある

ブローニュの森?なんやそれは?

パリ在住の友人曰く、どうやらパリという街はラブホテルが無いらしく
カップルは森の中でそうゆう大人の事情を済ますと言うのだ

そう言った訳で森の入り口などには娼婦がズラッと並んでるんだと言う

しかし俺達が今いる時間は完全に昼間だ‼️

タクシーの運転手もまだ昼間だしそんなの居ないかもしれないぞ〜

とのこと

コーヒー飲んでも良いけどこぼすなよと言うてくる運転手
まあまあ遠い

しかし仁也さんの要望もしっかりと叶えるのがこの俺達のチュニジア旅ではないか

俺もブローニュの森、少し気になるわい

たしかクレイジージャーニーとかで見た記憶がある

よし、ならばタクシーで行こうとなったのである
電車だとそうゆうのは見れないらしいからな

すると例のブローニュの森を我々は通りがかった

居た‼️‼️‼️

お尻をフリフリしてる金髪のグラマーな女性が居るではないか‼️

我々のような車に向かってアピールをしてる金髪女性

だいたいこんな感じ(拾い画)

車内でよっしゃーーーと雄叫びを上げる俺達
運転手もニヤニヤと嬉しそうだ

しかし居るのを見ただけだ

普通に通りすぎてエッフェル塔に向かった

テンションが上がった

その頃からフランスっぽい素敵な建物と街並みがどんどん増えて行ったように感じる

さっきとは違ったテンションが上がって来る

さすがはパリである

セーヌ川を通り越した辺から遠くにエッフェル塔が見えた‼️

とうとう見えたエッフェル塔
ちなみにインスタライブ中

うおおおお

嬉しい

嬉しいぜーーー

動画撮影やインスタライブなどをやりながら近づくことになった

俺達はとにかくタクシーの中でテンションが上がった

きっとブローニュの森を通らなかったらここまでテンションは上がって無いだろう

どんどん近づいてくるエッフェル塔
素晴らしい、素晴らしすぎるぜ
オリンピックマークまで付いてるし


よっしゃ、エッフェル塔到着‼️

よほど嬉しかったのか仁也さんがここは俺が支払いますとなりカード決済をしようとした時に大事件勃発‼️

・・・カードが無い

え!?

カードが無い

えーーーーー

なんでや

スマホケースに入れてあったはずのカードが無くなっている

もしかしたら動画撮ったりしてる時に落とした可能性がある

もしかしたら窓の外にスマホを出して撮影していた時もあったかもしれない・・・

どうしよう

どこを探してもない

どうしよう
めちゃくちゃ責任を感じる俺

とりあえずなーーーーい

とんでもないことになっちまった‼️

第5部 完


第6部に続く

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室田真宏
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