見出し画像

許される人、許されない人 ~ほぼ日本初 謝罪力の教科書~

「もう、あいつとは顔も合わせたくもない!」
「ミスしたのにちゃんと謝ってこないあの会社とは、もう取引できないな…」
「彼女との日頃の喧嘩が積み重なって、話をしてもらえなくなった…」
誰しも一度はそんな経験をしたことがあると思います。

今日のブログでお話しするのは「謝罪力」について。
ビジネスのみならず、人が関係するすべての場面で使える力です。

私にとって、謝罪力は若いころから学び、ずっと大切にしてきたことでもあります。
(若いころはたくさん遊んだ分、たくさん謝らないといけないことがあったのです…。)

仕事で失敗してしまったときも、大切な人と喧嘩しちゃったときも、このブログを思い出してもらえたら嬉しいです。


⓪大前提:本気でごめんなさいと思うこと

この章が一番大切で、一番本質です。
今日一番覚えてほしいのが、謝罪はテクニックではないということ。

「本当に自分が悪かった、謝りたい」
そう思わないと、どれだけ謝罪の言葉を口にしても、相手に気持ちは伝わりません。
だから、この謝罪力大全は、小手先の技術で使ってはいけません。

立場や関係性にとらわれず、まずは本当に本気で、「ごめんなさい」と思うことが大切です。

①全力で謝る

本当に本気で「ごめんなさい」と思えたら。

直接相手に会って、真剣に全力で謝りましょう。
真剣な声と、きちんとしたお辞儀。
心からの誠意を見せることが大切です。

②ひたすら黙る

謝った後は、自分から話し始めてはいけません。
ひたすら黙り、相手の話を聴くこと。

この時の姿勢も重要です。
背筋を伸ばし、相槌はできるだけ小さく打つ。例えるなら武士のようにです。

相手に話を振られるまで、その姿勢でひたすら聴き続けることが大切です。

ここまでのステップは、ビジネス関係でも個人間でも同じ。
でも、次からステップが分かれてきます。

④関係修復

④-1 ビジネスの場合

関係修復のステップは、実はビジネスの方が簡単です。

ビジネスは、⓪~③を徹底すれば、自然と解決に向かっていくことが多いはずです。

「で、これからどうするんですか?」相手からのこのセリフが関係修復の合図。
今後の改善策を約束しましょう。
このときの改善策は、100%実行できることを設定することが大切です。

そして、その約束に合意してもらえたら、
「今回は改めて、申し訳ございませんでした!
 すみません社長、今回の件はこれで完了でよろしいでしょうか?」

これで合意してもらえたら、謝罪は完了します。

ちなみに、ビジネスは相手にも過失があることも多いと思います。
その場合僕は、関係修復が終わったタイミングで以下のような話をすることが多いです。

「社長、最後にひとつ、お話聞いていただいてもいいですか?
実は僕、○○な点は△△と感じていたんです。
今回の件は全部こちらが悪いです、
ただこの1点だけは少し気になっていたのですが、あれはどうしてそうされたんですか?」

そのときのポイントは、2つです。
関係修復が完了するまでは「自分が100%悪い」と思い込むこと。
関係修復してから改めてテーブルに上げること。

これを徹底してほしいと思います。

④-2 個人間の場合

個人間の場合は、感情先行になってしまうので、関係修復の難易度が高くなります。
友達や恋人、家族同士だと、やっぱりどこかで「分かってくれるはずだ…」「あのときも、このときも…!!」「なんか分からんけどムカつく!」って思ってしまいますよね。

だから、どれだけ具体的に謝っても、「あんたは何も分かってへん」「私が怒ってるのはそこじゃない」というよく聞くセリフが生まれるんです。
(きっと皆さんもご経験ありますよね…)

でも実はこのセリフ、関係修復のチャンス。

僕はこのチャンスにすかさずこう返します。
「ほんまにごめん。分からへんわ。教えて」
人は理解してほしい生き物なので、これを話したら怒りは大体収まります。

万が一、「それを考えてよ!」と言われたら、考えて質問し続けること。
「返信が遅かったこと?」
「そもそも先に夕飯がいるかどうかを自分から言わなかったこと?」
一生懸命考えて出てこなくなったら、相手はきっと教えてくれるはずです。

そして、そのときにはもう、相手の怒りは収まっていると思います。

人は迷惑かけずに生きていくことなんてできない。
迷惑かけることはいい。
でも、迷惑かけたあとは、ちゃんと心を込めて謝って、関係修復をすること。
そうやって幸せな人間関係を築いてください!

以上、室田流「謝罪の教科書」でした!
誰かのお役に立てていたら嬉しいです!