「良い問い」を見つける大切さ
大学4年生の春。就職活動をしていた私は、昔から興味があったデザインに携わる仕事に就きたいと考えていた。
そんな時に友達からこんなことを言われた。
「どうしてむろみーは、デザインに関わる仕事がしたいの?」
とても衝撃的だった。なぜなら他の友達からは、そんな質問をされたことがなかったから。話すことといえば、どんな会社に応募するか、面接はどうだったかのような内容だった。
元々イラストを描くことが得意だから、何となくデザインというものに興味を持ちはじめた。でも「なぜデザインなのか?」なんて考えたことがなかった。本来考えないといけない根本的なことを、私は一切考えていなかったのだ。
友達からの質問は、私にとても大きな気づきを与えてくれた。
今では悩みを見つけた時、頭がモヤモヤする時、自分と対話するようにしている。そしていつでも課題への解決を導いてくれるのは、「良い問い」だ。
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度々、社会人になると、「自分の人生は自分で決めないといけない」と言われる。
キャリアも人生も、多分最初は「白紙」だ。何もかも自分で決められるし、何も決めないという判断をしても良い。誰かに決めてもらうという判断もある。とりあえず、何もかもが自由だ。
もしその紙にあらかじめ、「良い問い」が書かれていれば楽かもしれないけれど、そうはいかない。
そして経験上、問いに対する答えを考えることより、問いを作る方が何倍も何十倍も苦しいものだ。
壁にぶつかった時、悩みがある時、「問いを与えられるのを待つ」のではなくて、自ら「良い問いを見つける」ことができる自分になりたいと思う。
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