背景や想いを伝える大切さ
コミュニケーションで大切なことって何だろうか?
以前までの私は、「結論から端的にわかりやすく話す」ことが最も大切なことだと思っていた。実際に仕事でのコミュニケーションの場では、このようなスキルを求められることが多い。
端的に分かりやすく話すことが相手の時間を無駄にすることなく、親切な行為だと思っていた。
ただ最近思うのは、「端的に簡潔に話すだけでは相手に伝わらないことがある」ということだ。
じゃあどうすれば相手に伝わるのか。それは、背景や想いをきちんと伝えることだと思う。
先日、夫と家の引っ越しについて話している時に学んだことがあった。引っ越しについては、比較的夫が主導権を持って進めているんだけど、こんな話があがった。
「これは決定事項ではないんだけど、引っ越しする家の候補に戸建ての賃貸も考えてもいいんじゃないかなて思い始めたんだよね。実はすごく良い物件を見つけたから、見て欲しい!ただ今の場所からはかなり離れるんだよね…。」
これまで物件を検討する際、今の地域から近い場所、かつマンションのみで検討していた。だから予想もしていない考えだった。
でも、その考えがあくまでアイデアの一つであること、なぜその物件が良いのかなど、丁寧に話をしてくれた。
そのおかげで、「なるほど、そういう考えもあるのか」と受け入れられた。
もしこれが、「新しく引っ越す家はやっぱり戸建ての賃貸にしようと思う!」と決定事項だけ伝えられたら、きっと私は納得いかなかったと思う。
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背景や想いを伝えずして決定事項だけ伝える。伝えられた相手からしてみれば、「なぜそれをするのか分からない」という気持ちになったり、酷い時には「何でそんなことを言うんだろう」と不信感を抱かれてしまうこともあるかもしれない。
もちろん全てのコミュニケーションにおいて背景や想いを伝えるのは難しいと思う。ただ、相手に何かを伝える時、端的に簡潔に話したからといって、相手に問題なく伝わったと思ってはいけないなと思う。