ちゃんと考える、て案外難しい
ちゃんと考える、て案外難しい。
そんなことを思うようになった。多分私は、最近になってやっと考えることが出来るようになった気がする。
「◯◯で悩んでるんだけど、どうしたら良いかな?」
以前まで口癖のように、こんなことを言っていた。それは仕事でもプライベートでも。
酷い時は、悩みについて考えて考えて、最終的には頭がごちゃごちゃしてきて、「あれ、結局何だっけ…?」となることも頻繁だった。
そうしたことが続くと、何も成し遂げていない自分に嫌気がさしたり、「この考える時間は無駄なんじゃないか?考える暇があったら行動した方が良いんじゃないか」という気持ちになったりした。
考えるより行動だ!と思って、とりあえず行動することもしばしばだった。でも中身のない行動は結局続かなくて、また振り出しに戻ってしまう。
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そんな私だったのだけれど、ここ最近は悩む時間が一気に少なくなった。というより、今まで私が「考える」と思っていた行為が本来の「考える」ではないことに気がついた。
私に変えるキッカケを作ってくれたのが、紙とペンだ。「え、それだけ?」と思われるかもしれないけれど…。
ここ数年、自分の中でモヤっとした感情が表れた時、必ず紙に書き出す習慣をつけてみた。紙に書き出す時は、3つの項目について書くようにした。
・問題に感じていることは何か
・どうなったら理想なのか
・理想を実現するために何をしたら問題を解決できるか
書き出しているうちに、頭の中で考えている時には分からなかった"気づき"に出会うことができる。
「自分はどうしたいのか」という理想が見えてくるのだ。
頭の中だけで考えている時は、大抵の場合、「悩み=問題に感じていること」だけがぐるぐるしていることが多かった。
「◯◯で悩んでいるけど、どうしたら良いかな?」
という言葉においても、「どうなりたい=理想」がないのだ。
「どうなりたい」がないのに、問題を解決できる訳がなかった。「どうすれば良いか?」は理想が思い描けてこそ見えてくることに気がついた。
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今まで私は「考える」ことを安易に捉えていたし、普段から出来ていると思っていた。でも想像以上に私たちは、「考える」ことができていないのかもしれない。
もし今モヤモヤした気持ちを抱えているなら、まずは紙に書き出して「考える」ことに取り組んでほしいなと思う。