20241106
今日な渋谷は7th Floorで行われるライブに行った。
この会場に来るのはへたしたら7~8年振りかもしれない。それくらいご無沙汰な会場だ。
お目当ては3人組アイドル・RYUTistと、インドネシア発のシティポップバンド・IKKUBARUの2マンライブ。
一見不思議な組み合わせのように思えるが、IKKUBARUがRYUTistに楽曲を提供していた縁で、今回のライブが決まったようだ。
RYUTistは、彼らの他にも柴田聡子や蓮沼執太、君島大空など多彩な音楽家から楽曲提供を受けており、かねてから注目していたグループ。
今年の12月でメンバーが全員卒業してしまうということで、ひと目観ようと駆けつけた。
会場は椅子とソファが少しと残りはスタンディングというミックスな方式。
整理番号は後ろの方だったが、端にあるソファが1人分空いていたので、ラッキーなことに座りながらライブを楽しめた。
久しぶりにドリンクチケットでアルコール(シャンディガフ)を頼み、気分良くライブを堪能。
アイドルに疎い私でも、RYUTistの楽曲はクオリティが段違いに高いので、十分に楽しむことができた。
IKKUBARUは、日本のシティポップに影響を受けていることを公言しており、山下達郎や角松敏生、オメガトライブなどを彷彿とさせる心地のいいリズムとメロディが特徴的だ。
シティポップ好きとしては、楽曲を知らなくてもひたすら気持ちよくのれて良い時間だった。
MCも全て日本語でするなど、日本愛も垣間見えてとても良かったな。
アンコールではRYUTistも登場し、彼らが提供した「無重力ファンタジア」と、シュガーベイブの「DOWN TOWN」をコラボで披露。
山下達郎のツアーTシャツを着てきた甲斐があったもんだ。すごく良かった。
終演後に物販コーナーで本人が登場していたので、CDでも買ってサインをもらおうと思ったけれど、思ったより時間がかかりそうだったので、途中で退散。
素敵な音楽に満たされてかなり満足した夜だった。
会場付近にはO-EASTをはじめとしたO系列のライブハウスやクラブ、ラブホテルなどが乱立しているので、色んな層の人間がいて、いつもこの周辺に来る時はちょっと緊張する。
なんていうか、普段交わらないような人たちが沢山いるので。
そんな猥雑な渋谷の街の片隅であんなに素敵な音楽が鳴っているなんて、つくづく渋谷は不思議な場所だなと思う。
どんなにニッチな趣味でもちゃんと拾い上げてくれる寛容さが、渋谷に集まっている気がする。
でも何百回と足を運んでもやっぱり好きになれないのもまた、渋谷の特徴。
あの猥雑な感じと独特な臭いは何度来ても慣れない。
でも好きなカルチャーが集まる場所だから仕方ない。
なんとも因果な街だと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?