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20241112

ライブ前は仕事のイライラとか家庭でのこととかを考えては、今にも爆発寸前!みたいな感じで鼻息荒くしていたのだが、ライブハウスでひとしきり爆音を浴びたら落ち着いた。

これが音楽療法というやつか。

今考えれば疲れが溜まっていて禁断症状が出てしまったんだと思う。

ライブ前の私はどうかしていた。駅からのライブ会場までの道のりが予想よりも少し遠いだけでイラついていたのだから。

このままライブに行くのは危険だと思い、近くのファミマのイートインコーナーで休憩したのが良かった。おにぎりとタン塩スティックみたいなのを食べたら、温かいものが恋しくなってので、おでんでも、と思ったがなかった。なので、味噌汁を飲んで精神を統一させた。

そんなこんなで、ファミマで味噌汁をすすっていたら、後ろに見覚えのある顔が。

そう。これから行くSummer Eyeのライブの首謀者・夏目さんではないか!

あまりにも普通にコンビニで買い物してるので笑いかけたが、まぁ生活感があって良かった。

そして今夜の会場、青山月見ル君想フへ到着。


Summer Eye『壮行』

このライブハウスには、ステージバックにでっかい満月があるのが特徴のハコで、私が訪れるのは相当久しぶり。8-9年振りくらいかもしれない。

今夜はSummer Eyeが台湾でライブをする直前の壮行会的なライブで、オープンから1時間DJタイムがあり、Summer Eye Sound Syndicate(バンドセット)のライブが1時間、その後はまたDJタイムを挟み、最後は夏目さんのソロ弾き語りという流れだった。

青山というお洒落な立地で、ミラーボールが回る中、爆音で音楽を聴きながら身体を揺らす私。

ふと瞳を閉じたらなんか映画の主人公になったみたいで、気分が良かった。

と同時に、すっかり東京に染ってしまったな、と思った。

元々東京生まれ埼玉育ちの私は、東京に染まるみたいな経験をすることはないだろう、と思っていた。それくらい東京が身近だったので、染まるも何も無いだろう、と。

でも今日青山の地下のライブハウスで、DJが爆音でかける音楽を聴いたとき、なんかものすごく実感として、私は東京に染まっている!という気がした。

そして私は、これからも東京を愛し、東京とともに生きていくんだろうという予感も。脳内での私は、さながら雨宮まみになった気分だった。

東京の良い意味で他人に全く無関心なところが好きだし、心地いい。

同じ空間にいても、誰も私の事なんて気にしないし、見てもいない。

だからどんな踊り方をしようが、どんな格好をしようが関係ない。

ただ自分が自分であることを、他人を介在させずに認められるというか。そんな心地良さがある。

人によってはそこに冷たさを感じたり、寂しさを感じる人もいるのだろうが、私は東京の、こっちがアクションを起こさない限り何もしない/されない感じが、とっても居心地良いのだ。

Summer Eyeのバンドセットのライブが盛り上がったのは言わずもがなだが、最後の夏目さんがエレキで弾き語りをしたのが、めちゃくちゃ良かった。

Summer Eyeのライブはもう何度も行っているが、ギターの弾き語りを観れる機会なんてそうそうないので、かなりレアな瞬間を目撃できたように思う。


Summer Eye@月見ル君想フ

会場周辺に漂う、港区特有ののハイソな感じは体に合わなかったが、ライブはとっても良かった。

やっぱり私には生の音が必要だと再認識した夜でもあったな。

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