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20250209
サザンオールスターズは、現役バリバリのまだまだ進化し続けているバンドだ。
今日ライブを観て確信した。
サザンくらい国民的で不動の地位を手に入れたバンドなら、往年のヒット曲だけでセットリストを埋めつくして盛り上げることは可能だろう。
なにせヒット曲が両手じゃ数え切れないほどあるのだから。
でも現在進行形で進化しているバンド・サザンオールスターズはそんな安直なことはしない。
ここから多少ネタバレあり!
久しぶりの全国ツアーのセットリストは、ほぼ今年の3月にリリースされる10年振りのオリジナルアルバムに収録されている曲がメインだ。
桑田さん自身はMCで「まだ未発表の曲を聴かせてごめん。つまらなかったらトイレにでも行って」と低姿勢だったけれど、現在は桑田佳祐のレギュラーラジオでしか流れてない新曲を立て続けに披露しても、しっかり会場のボルテージを上げていた。
にわかファンとしては、昨年のロッキンとか茅ヶ崎の特別ライブみたいにヒット曲のオンパレードみたいな曲を期待してしまいがちだけど、彼らは今のサザンを観て聴いてくれ!と言わんばかりに新曲を連続で投下する。
もちろん合間にはヒット曲を挟んだり、アコースティックコーナーでは、ご当地ネタで笑わせたり、後半は誰もが知ってるヒット曲を連続で披露したりと、ライブ・エンターテインメントとして非常に充実した内容なのだが、中心となっていたのは新曲たちだった。
まだまだサザンは続いていくし、これから先もライブをやってくれるんじゃないか?そんな期待が持てるライブだったように思う。
行きたい気持ちとは裏腹にチケットの倍率は軒並み高く、首都圏の公演にいたってはファンクラブに入っていても1枚も当たらないという始末。
アルバム先行もローチケ先行も外れ、諦めかけていた時に、直前で機材席開放の先着受付があり、それで奇跡的にチケットを確保することができたのだ。
直前で取れたチケットだから、あまり席の位置は期待していなかったが、ステージの真横で、むしろ正面より距離感が近くて見やすい!
なんかサザンの関係者になった気分で座ってゆったりとライブを鑑賞できたのが良かった。
桑田さんはMCでもボケたりあっけらかんとしていたりしてるけど、その表情はいつだって真剣そのもので、アンコール含めて2時間半のステージを2日連続でやり切り、それで全国をまわるというのだから、恐るべきバイタリティだ。もうすぐ70代を迎える人のできることじゃない。
サザンが凄ければそれについていくファンも凄い。
会場周辺のコンビニや飲食店、トイレは軒並み長蛇の列。
グッズ列も展示会の列もかなり長く、グッズは開演前に買うのを諦めて(終演後に購入できたので良かったけど)、ファンクラブ入会者限定の紙チケットだけもらった。あとツアートラックの写真も撮ったりして場内へ。
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サザンのタオルは以前のツアーで購入していたので、それを持参しaikoのパーカーを着て座っていた。
すると隣に来た男性も私と同じaikoのパーカーを着ているでないか!
思わず「aikoお好きなんですか?」と声をかけてしまった。
人見知りの私が自分から声をかけるなんてほとんどないのだが、こればかりは思わぬ偶然に自然と口が開いていた。
そんな不思議なミラクルもあり、楽しい夜だったな。
連日のライブで身体をクタクタだし、外は極寒だけど心はポカポカなので、オールOKだ。
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