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20240807-2
今日はお笑いのライブを2本、立て続けに観た。
場所は渋谷のヨシモト∞ドームと∞ホール。
名前が似てるからイマイチ区別がついていなかったのだが、∞ドームはビルの7階にあって、ステージⅠとステージⅡに分かれている。
∞ホールはビルの地下の螺旋階段を降りたところにある大きめの会場。
ホールよりドームの方が小さいという事実に少し頭がこんがらがるが、そういうことらしい。
今夜の前半は、∞ドームで「そいつどいつ」と「レ・ヴァン」の組み合わせ。
何より元・コウテイの九条ジョーくんが新しく組んだコンビ(レ・ヴァン)が観たくて、チケットを買った。
驚いたのは先行抽選とかじゃないのに、座席指定で最前列の席が取れたこと。そして安い(チケット代2000円ほど)。
当日はそれなりに人が埋まっていたので、たまたまチケットを買った時のタイミングが良かったのだろう。
最前列で観る生の芸人は、ライブだから当たり前だけど、なんだかとても生々しくて、人間くさかった。
自分より歳上の世間ではおじさんと呼ばれ始める大の大人が、腹の底から声を出して人を笑かすということに徹している。
その生き様がちょっと眩しかった。
……と思うと同時に、自分には到底できない所業だな、と思った。
人を感動させて泣かすのと同じくらい、笑わすことは難しいと思った。
と、同時に仕事が上手くいかずに、くさくさしていた時、いっそのことお笑い芸人とかになって有名になれば、一攫千金だし楽しそうだな~と思っていた時期の自分を恥じた。
あれは相当な胆力がないと務まらない仕事だ。
そしてじゃあそれに見合うほどのチケット代を払えているのか?と言われると、そんなことはない。
2本目に観た「ZAZY」や「さや香」、「ビスケットブラザーズ」ら大勢の芸人が一同に会したコーナーライブのチケット代も、定価は2000円ぽっちだった。(しかも私は二次流通サイトを利用したので、ほぼワンコインで買えてしまった)
これが音楽ライブだったらどうか?
先日行った宇多田ヒカルのライブのチケット代18700円、と比べるのは極端だとしても、都内のライブハウスで中堅のそこそこ人気のあるアーティストの公演なら、5~6000円(+ドリンク代)は下らないだろう。
もちろん音楽とお笑いの価値を並列で語るのは、おかしいのかもしれないが、どちらも生身の人間がその場所でその時にしかできないことをして汗をかき、お客さんを楽しませようとしているという事実は変わらない。
そう。お笑いライブは非常にコスパがいいのだ。
あと少し気になったのが、客層が8~9割ほど女性という点だ。
私の推しが女性に人気ありがちという傾向は否めないが、にしても、男性が少なかった。
おかげで芸人さんの客いじりの標的にされるくらいに目立つ。(まぁ女性を男性芸人がいじるのは、ご時世的に難しいから仕方ないが。)
2本目のライブでは、後ろの方に座っていた私も標的になって恥ずかしかったのだが、その時に芸人さんの方を見たら、「すみません」と私にしか聞こえない音量で気をかけてくれた。
あぁ、こういう気配りも欠かさないところが流石だな、と思った。
という感じで、コスパの良さも含め、すっかりお笑いライブにハマりそうだ。
2本のライブを観て会場の外に出たらゲリラ豪雨の真っ最中だった。
地下鉄のダイヤは大幅に乱れ、今も家に帰れていない。
でも後悔はしていない。その分笑い倒したのだから。
免疫力もさぞ上がったことだろう。