20241023
夜の神保町の街を、ニヤつきながら歩いている人がいたら、それは私です。
今日は神保町にある試聴室という会場で、シンガーソングライター・柴田聡子の弾き語りライブを観た。
このライブは50人くらいのキャパで本当にこじんまりと彼女の歌を堪能出来るもので、毎月開催されているのだが、昨今はなかなかチケットが当たらなくなっていた。(まぁ人気が出てきているので当たり前だけど)
来れたのは今年の2月以来だから8ヶ月ぶりくらい。
今回は整理番号も良かったので、2列目のセンターを確保でき、かぶりつきで彼女の歌を聴くことができた。
ずっとイヤホンで聴いていた大好きな曲たちを、目の前で本人が弾いて歌ってくれる喜び。
何度ライブに足を運んでいても、これ以上に至福のときはない。
とくに試聴室のこじんまりとした空間がすごく好みで、数百~数千のキャパの会場では味わえない親密感がある。
もう最前列の人なんてマイクと当たりそうな勢いだったし。
そうそう。
試聴室は、ステージと観客を隔てるものも段差も何も無いので、本当にアーティストと同じ目線で聴くことか出来るのもいい。
個人的に好きな曲もたくさん歌ってくれてかなり感激。
本日リリースされた弾き語りアルバム『My Favorite Things』も本当に素晴らしかったし、こんなタイミングで間近に柴田聡子の歌を生で聴けて、かなり嬉しかった。
さらに嬉しい出来事もあった。
いつも終演後に柴田聡子本人が出口付近で見送ってくれるのが、このライブの慣例なのだが、今までは一言「よかったです!」とか声をかけるのが精一杯だった。
それが今夜はサインの列が自然とできていて、皆さん一人一人とじっくりお話する時間を作ってくれていたのだ。
思わず物販コーナーで未購入だった詩集『さばーく』を購入し、サインの列に緊張しながら並ぶ私。
ついに私の番が出て、本を手渡す。
なにか話そうと思って、もうすぐ彼女がTVで竹内まりやの「プラスティック・ラブ」をカバーした映像が放送されるのを知っていたので、そのことを話してみたら、気さくに応じてくれた。
図々しいついでに写真もお願いしたら、こちらも快く応じてくれて、なんと長年好きなアーティストとの2ショットを撮ることに成功してしまったのだ。
これには感動と喜びを隠しきれず、思わず神保町駅までの道のりをニヤケながら歩いてしまった。
こんな夜があるからライブはやめられないし、本当に音楽が好きだなぁと思った。
音楽が好きなことで、生活に彩りが出る。
もういつまでもライブばかり行ってられないな、卒業しようかな?とか考えていたけど、これはしばらくやめられそうにない。
こんな素晴らしい出来事が起こってしまうのだから。
今夜は最寄り駅に着いても気を引き締めて帰ろうと思う。