20241121
いやぁ、凄いものを観た。
もうなんか、単なるライブというより1本の長く濃密な映画を観たような感じ。
しかもさいたまスーパーアリーナの巨大空間で、生演奏&生歌唱で。
そう、今夜は椎名林檎の生林檎博に行ってきた。
彼女がアリーナの規模でツアーをするのは、数年に1度の林檎博のみ。
もうFCに入って9年経つ私、今回も何ヶ月も前からチケットを確保していた。
でもなんかaikoとかにうつつを抜かしているうちに、最近はあんまり林檎さんにお熱って感じではなくなっていた。
だから過去観に行った椎名林檎のどのライブより、始まる前はいちばん冷静だったかもしれない。
でも始まってしまえば、もう彼女の独壇場だ。
やはり超一流プレーヤーが奏でる音楽は、本当に素晴らしい。どの1人が欠けてもダメ。そんな一糸乱れぬパフォーマンスと、演奏と、映像に、すっかり食らってしまった。
MCもほぼなし2時間ぶっ飛ばし続けた林檎女史のライブ。
何度も変わる華麗な衣装も素敵だった。
ストリングスも全て生音だったので、もう途中なんかこれはポップスのライブなのか、クラシックのコンサートなのか分からなくなるくらい、豪華で贅沢で芳醇な時間だった。
これはチケット代に13000円以上払う価値がある。
もう1曲1曲で表現される情報量の多さに、もうクラクラする。歌詞に映像に衣装に歌に照明に…etc.
もう全てが計算しつくされたように感じて、余計なことを考える隙を与えられないというか。
ある意味超ドSなライブだった。
でもこれでこそ椎名林檎。
もう本当に私みたいな小僧が感想を言うのも憚れるくらい、素晴らしかった、天晴れだった。
映画のように各サポートミュージシャンの名前がクレジットされた映像とかも、かなり作り込んでいたし、ツアータイトルの通り本当にこれは景気が回復していくぞー!という明るい希望が垣間見えて、もう夢みたい。いい意味で現実と乖離し過ぎている。
ここからは多少ネタバレになるので、これからライブに行く人は各自、自己責任でお願いしたい。
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今夜のライブのゲストは、中島イッキュウ、DAOKO、ももの3人だった。
音源では何度も聴いてた『放生会』収録の曲を、目の前で生コラボしてくれて、すごい胸アツ。
さいたまスーパーアリーナは今週の土日もあるが、ゲストに変更はあるのだろうか?気になるところではある。(今夜ゲストにいなかったAIや新しい学校のリーダーズ、のっちは、MVの歌唱動画に合わせて林檎女史が歌う形式だった。)
1つのショーとしての完成度でいったら、彼女の右に出るものはいないと思う。
もう満足感でいっぱいで、会場を後にした。
正直、まだまだセットリスト的には聴きたい曲は沢山あるものの、これが令和の、2024年の椎名林檎の現在地を確認するうえでは、このうえないパフォーマンスだった。
あと別に原曲知らなくても、このライブなら楽しめる。だって、ショーとしてのクオリティがケタ違いだから。曲を知ってる/知らないで楽しみ方が変わるような次元ではないライブだった。
私はあなたの事を好きな自分を誇りに思うよ。
いつも元気づけてくれてありがとう。
また。