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20241016

ゴリッゴリでぶりっぶりのベース音は最高だ。

今日はNHKホールで久保田利伸のライブを観てきた。

彼のライブを観るのはコロナ前の2018年か19年のツアー以来約5年ぶり。

期待に胸を躍らせて席に着くと、開演10分前からDJが1人出てきて、始まる前からノリノリの音楽がかかり、NHKホールはディスコフロアに変貌した。

先日の木村拓哉の開演前BGMでも思ったことだが、こういう時のブルーノ・マーズの楽曲の汎用性の高さには脱帽する。そしてめちゃくちゃ高揚してくるから凄い。

しばらくすると久保田利伸が沢山の拍手と声援に迎えられて登場する。

もう曲なんか知らなくても、バックバンドの強靭なグルーヴとファンキーなディスコ・サウンドで、体が勝手に動き出してしまう。

そして久保田利伸のソウルフルな歌声。

あぁ、本当に歌が上手い人って、こういう人のことを言うんだろうなぁ、、と聴きながら酔いしれていた。

アップテンポなナンバーも、バラードも巧みに歌い上げていて、なんていうかメロディのフロウが自由自在で、聴いていてとても心地いい。

ちょっとブルースみも感じるところもグッド。

3階から見下ろす形での参加となったが、充分に楽しめた。

そして今日のライブはとくにベース音がガンガンに響いてきた印象がある。

普段はどうしてもギターなど高音な楽器の音が耳に入ってくるのだけれど、今日の音響はそれを凌駕するくらい低音の鳴りが素晴らしかった。

これはきっと久保田利伸自身がこだわっているところなのだろう。

胸の内側に響く音というか。

有名なヒット曲はやっぱり超盛り上がるし、途中、ボサノバ調にアレンジした私の大好きな洋楽のカバーをやってくれて、これは本当に嬉しかった。

あんまり言うとネタバレになってしまうか、そのカバーした洋楽を歌っている人はもう故人なので、もう聴くことはできないんだろうなぁ、と思いながら音源を聴いていたこともあり、まさか久保田利伸の歌声で聴けるとは!と非常に感激した。

ダンサーもコーラスも安定感抜群だし、ドラマーは小沢健二のバックも務める白根さんなので、もう何も心配することなく音に身を預けられる。

来年はいよいよデビュー40周年(!)という。

なんか40周年間近とは思えない軽やかさというか、身のこなし方がすごく若々しくて。

いい意味で大御所感が全くないというか。

とってもフレッシュなステージで、観てるこっちも若返るような、そんなライブだった。

チケット代は11000円くらいしてちょっと高いなと思ったが、それに見合うだけのステージングだな、と思うなど。(でももうちょい安くして欲しいな)

帰りに会場前の並木道を歩いていると、なんだかすっかり秋の匂いがして、少しセンチメンタルになった。

このまま寒くなっていくのが、少し惜しいような、恋しいような、そんな気持ちで渋谷を後にした。


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