20240827
自分の好奇心に素直に従うと、思わぬ出会いがある。
今日は仕事が終わったあと、ロロという劇団のお芝居『飽きてから』を渋谷のユーロライブで観劇した。
結論から言うと、とっても面白かった。
きっかけは私の好きなミュージシャン・Summer Eyeが音楽を手がけているということで、キャストはあまり知っている人はいなかったが、チケット代が割とお手ごろだったので、思い切って行ってみた。
事前にちらっと情報を見た感じだと、劇と短歌を融合させたお芝居とのことだったので、なんか朗読劇の延長みたいな感じかな?と思ったら、もうガッツリお芝居だった。
運良く最前列だったので、キャストがすぐ目の前を通ってお芝居をする姿を観るのは、かなり刺激的。
お芝居の合間や場面転換の時にバックのスクリーンに短歌が映し出されたり、Summer Eyeの曲がかかる感じで、朗読劇だと思い込んでいたのは、早とちりだった。
登場人物のキャラも皆それぞれ個性的で、でもどこか親近感のある設定なので、本当に日常の延長線上みたいな会話劇がメインだったので、スっとお芝居に入り込めた。
劇中に出てくるナポリタンとか、しっかり本物を食べていて、こういうのって普通食べてるフリとかするんじゃないの?とか思ってかなり新鮮だった。
そもそも小規模で行われているお芝居を観る経験がそんなにないので、セット転換の時とかも興味深く観ていた。
上演時間も90分くらいでちょうどよく、時間を気にする暇もなく、没頭していたらあっという間に終わってしまった。
この日、終演後はキャストの皆さんのアフタートークがあり、さっきまで演じていた人たちが、素に戻りトークをするその奇妙さが、ちょっと面白かった。
アフタートークの中で、「私は白黒つけたい派だけど、グレーにすることの尊さもこのお芝居では描いている」という発言があり、その言葉が結構胸に刺さったというか。
そうだよな、グレーにすることって別に悪いことじゃなくて、尊い行為でもあるんだよな、と思うなど。
自分は性格的に白黒ハッキリつけるというより、グレーのままなぁなぁにして平穏に過ごすことが多いので、またそのことにちょっと後ろめたさもあったので、それを肯定してくれたことが、ちょっと嬉しくもあった。
でもお芝居の中では時系列が行ったり来たりする中、最終的に登場人物が成長して言いたいことを言えるようになっているのが頼もしかった。
こんな出会いがあるから、生の体験はやめられない。
まだ未開拓な小規模のお芝居をディグっていくのもいいかもな、と沢山貰った公演のチラシを観て思った。
人生は一度きりだし、無理してでも楽しんだ方がいい。今日、改めて再認識した。
今週後半はライブが立て続く。
どうか台風の被害に遭いませんように。
みんなでてるてる坊主作ろうか。