水に潜るアニメ感想 ~あまんちゅ!~
◇内容◇
主人公の大木双葉は東京から伊豆に引っ越してきてもう一人の主人公の小日向光と仲良くなり
ダイビングをはじめる日常系。開始早々いきなり「豚汁」の単語から始まる
初めて双葉がプールに入ったとき、晴れやかな天気と綺麗で澄み渡った水面が映し出され、始まりを予感させる演出だしており
加えて桜の花びらが水面に浮かんでおり、現在の季節も示している。
ざっくりというと、主人公の環境が大きく変わることで人間性も変わっていくタイプの作品である。
◇双葉と光◇
背景や海の作画が綺麗であり、最初に目につく男子の制服は普通なのだが女生徒の制服がなかり特徴的である。
キャラの素の表情は可愛いのだがギャグのような変顔もよくやる、光は「うぴょ」や「よろぴく」など変なことばよく使い
その辺りは気になるかもしれない。
ただ、ポジティブな性格ゆえに双葉を引っ張り上げる役回りをしており、その点はうまく果たしている。
「今日幸せだと思える奴はいつでもどこでも幸せだと思える奴だ」や「何でもないところにも楽しいは隠れてる」などの
独自の哲学も持ち合わせているようであり、基本ポジティブな光らしい考えだといえる。
一方の双葉は当初こそ内向的で友達もいなさそうで部活動にもやる気がないようであり
さらに自分に自信がなく少しのことで直ぐに挫折する側面もある。
しかし光がダイビングに誘いだし、励ますことで双葉はダイビングが徐々にできるようになっていき、人間性の変化の兆しもあり
相変わらずの内向的ながらもどこか明るくなったように変化していく。(ちなみに私服姿は大人っぽい)
そうした意味でも、変化する主人公と変化をさせる主人公である光と双葉のコンビは気質的にピッタリとあっているように思える。
(この辺りは幸せリボンに書かれた願いからしても現れている。)
◇双葉の成長◇
双葉は泳げるようにもなり水に浮くこともできるようになり、ダイビングで深く潜れるようにもなり、性格も心なしか明るくなった。
終盤では昔の双葉のクラスメイトが登場し一緒にダイビングをすることを通じて、その視点で双葉の変化について指摘しており
双葉の成長を第三者目線で感じさせるような演出となっている。
クラスメイトは意味双葉の過去の象徴のような存在だが、光やダイビングを通じて成長した双葉と邂逅する光景は
何もなかった過去と友達とやりたいことができた現在との、コントラストといった変革性を醸し出している。
◇豆知識◇
ダイビングに関しては道具や潜り方を言葉で説明することもあるのだが、基本的には
アニメの映像やキャラのダイビングをする様子で説明をしている。
人は飛行機に乗ったときや、水面下では圧力がかかり耳が痛くなる。対策として、
①つばを飲み込み②顎を左右に動かす③鼻をつまんで耳に空気を送る
植物性プランクトンが繁殖し視界が悪くなる現象を「春濁り」という
ダイビングをする際のスーツやボンベなど色々合わせて重さは30キロほどと重くはあるが
水上であれば浮力が働き軽い。
ダイバーは2人1組で行う必要があり、相方をバディと呼ぶ