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三ツ星スラムを群れナイフで解剖する。[新・群れラジオ#8]

こんにちは、群れ研究所です。


新・群れラジオ#8は11月23日に行われました。らるさんと所長のおふたりがパーソナリティです。



ただいまより

三ツ星スラムを群れナイフで解剖する!


「カジュアル/レギュラー/コア」とコミュニティ参加への心理的な段階を設定してるから、最初がお客さんなのは当たり前という前提で書かれていますよね

by.らるさん

『遠くへ行きたければ、みんなで行け』には、コミュニティにメンバーを呼びこむために、導入路をつくろうという話があります。

23日のラジオでは、コミュニティ導入路の内容を読書サークル三ツ星スラムを例に理解を深めていました。本記事では、マイクとみさわの体験を絡めつつ、その詳細について記したいと思います。


1、なぜ参加するのか?


三ツ星スラムは「健康」をビジョンに掲げる読書交流サークルです。「健康とは何か?」その答えは十人十色ですが、参加に伴ってさまざまな人の健康観に触れられるので健康についての関心を満たすことはできそうです。また、イベントなど交流を通じて友達を得ることもできます。

それから、「ぷろおごマガジン」を購読していれば、参加は無料なので購読料に付加価値を与えることができます。暇つぶしにもなる。

コミュニティにアクセスするまでが一番ハードルというか、きっかけが必要になるかもしれませんね。

自分も当時はツイートと記事以外になにも、ぷろおごという人物を知らなかったので、奢れる条件に「前科持ち」とあるのを見て、本に挟んで人身売買でもしてるんかと思ってました。とはいえ、マガジンを読んですっかりファンになってしまったので、「スラムにおいでよ」という記事を目にしたら行かざるをえなかったですね。

逆に、スラムにはぷろおごに興味のないメンバーもいて、ほんとうにいろんな価値があるんだなぁと思います。


問、スラムの第一印象は?

めぽりっくさんは最古参だった…?!


2、ツールをセットアップする

ツールは、slackをインストールするだけでした。自分はslackを使ったのは初めてでした。
それから、このワークスペースの魅力のひとつに、1ヶ月単位でリセットされるのというのがあります。これはどういうことかというと、「お試し」でスラムに加入してみて、多忙だったり思ってたのと違う…といった理由で興味がなくなってしまっても放置すればワークスペースが勝手に消えるので、なにもしなくていいのです。まあ、一ヶ月したら勝手に消えるワークスペースなら…」と敷居を下げるはたらきを持つのではないでしょうか。


3、スキルを身につける


三ツ星スラムというコミュニティに参加するためのスキルならば、「Slackの使い方を学ぶ」がこの段階にあたるのではないでしょうか。Slackの使い方は入り口記事に説明がありましたので、それを参考にしながら実践しました。




4、具体的な関係づくり


三ツ星スラムは色々な参加の仕方ができるように設計されています。

ワークスペースのチャンネルには番号が振られていて、小さいものから参加しやすいように設計されてるようです。ちなみに、一番小さい番号は0で、ルールブックのようなものと、自己紹介するチャンネルなどがあります。その番号を参考に、自分の関心ごとなどを書き込んでいきながら、交流できます。

何を書き込んでいいのかわからなくても大丈夫です。たとえば、「五人組」というチャンネルがあります。参加希望者は毎日小さな習慣を設定して、やったら報告するというワークをします。たとえば、「1日1回ペンを持つをやる」ときめたら、それを「やったよ」と報告するのです。シャイな人でもできるでしょう◎!

自分は、自己紹介からコメントするまでは4ヶ月ほど傍観していました。とあるチャンネルのおねえさん方にも、スラムの第一印象とアクセスからコメントまでの期間を聞いてみたところ、加入してからコメントするまでの期間は人それぞれのようです。



5、問題解決をする


問題といっても、交流サークルなので解決すべき共通の問題があるわけではありません。自分の問題の解決をすればいいのです。問題解決は容易ではない場合もありますが、コミュニティから受ける価値を高められるような問題設定をするとお得な感じがします。

価値を提供するということは、問題の切り口を提供することでもあるのかもしれないですね。「価値」は他人の目線の先にあるものだと思います。私たちは自分で自分の問題を設定できます。不快を避けるためにはどのような切り口で現状を捉えればよいか、問題の切り口を提供できるのはコミュニティから受け取れる視点・価値があるからこそで、人が群れる理由になるのではないでしょうか。

三ツ星スラムには、「問い」「贈与」「くらがりチャレンジ」といういくつかの健康のための視点があります。これらを価値として受け取った場合はぜひ、解決できそうな問題を設定してみてはいかがでしょうか。そして、行き詰まった時があればその問題をどのように解決するのかを「なんでも聞いていい部屋」などで質問してみると、ヒントを得られるかもしれません。

そうすると、コミュニティの中にどのような問題を抱えているメンバーがいるのか、というのはどのような価値を提供できるかを暗示するのかもしれませんね。

ちょうど所長と紡木しほさんケースを見つけました。

問題は深刻でなければならないわけではないです!
プロ奢さんも人には人の地獄があると言っていたのをみた気がします。



6、具体的なフィードバックをする


新しいメンバーがなにかの価値をコミュニティに付け加えたら、それをきちんと祝福しよう。

p.151

三ツ星スラムでは、毎月「お前の発見を語れコンテスト」というのを開催しています。これは、誰でもタグをつけるだけでエントリーできます。参加者には賞金が用意されていて、優秀者にはさらに特典も用意されているようです。

内容は、その名の通り発見を語るというものですが、これは具体的なフィードバックにあたると思います。

具体的なフィードバックは見守られているという感覚、パーソナルなふれあい、帰属意識のために不可欠だ。

p.151

こうしてコミュニティ設計の目線で三ツ星スラムを見てみると、親切なコミュニティであるといえるのではないでしょうか。とはいえ、スラムも結成当時からこのような設計ではなかったと思います。人々がそれぞれの価値を持ち寄りながら国会などのイベントを通じて、文化が醸成されたのではないでしょうか。


すべてのコミュニティに綿密な設計が必要か?


こういう設計方法がいきるのは、ある程度規模の大きいチームだと思っていて、最初の数人なら、一対一の対話で十分だと思う。じゃあ、どのくらいのサイズから必要なのかというと、リーダーが新しく入ってきた人の顔を把握しきれなくなったら
だと思う

by.らるさん

おもしろい視点のコメントですね。
ダンバー数というのがあり、顔と名前が一致する限界人数は150人という説があるようです。


なかそねnote『健康について』より

今後、スラムは規模が拡大していくのか、どうなるのかというのは群れの視点で見ると、とても面白そうです。

ひとりひとりの対話ができるんだったら、多分それが一番いい

by.らる

まとめ


群れ研究所は、現在どのくらいのメンバーがいて〜、というような数値をどう計ればいいのかわかりませんが、おそらく対話が可能な状態にあると思いますし、ラジオという場もあります。スラムから学ぶとするならば、ラジオ以外にどのような参加形態が用意できるのかが今後の群れ研究所の展開をさだめるのではないでしょうか。

スラムがここまで大きくなったのも、プロ奢さんの「人の美味い苦悩を食べたい」という欲望があったからこそで、健康も純粋な苦悩を醸成するための素地のようです。そして、わるいおとな・伊予柑さんも「人間を走らせて、それを眺めながら呑むビールが美味い」と言っていたような記憶があります。

そうした群れの筆頭の面々を思うと、私たちはもっと貪欲に、内在する欲望の輪郭をさわってたしかめて見てもよいのかもしれません

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