水鳥川オウギというキャラクター
オウギのnoteを書くにあたり、文章には先日のnoteも混在していたのですが、二つに分けました。
繋がっているものとして考えて頂いても大丈夫です。
noteを書く度、全て描写済みなはずだけれど
改めて言われてみれば、、と感じる方もいると思うと
こう書いていくのはどうなんだろう。。と思ってしまいますね。
先日のnoteといい、懸念点が多いのがたまに傷ですね。
でもよく考えれば自分も、作者の言及で良いことに気づけた経験があるので
「既出ならまあいっか」のマインドで気にしないことにしましょう。
それはさておき
水鳥川オウギは、個人的に思い入れがあるキャラクターです。
本当に眠そうですけれど。
眠たキャラなのは、ちょっとした比喩表現なので
なんの比喩かは皆様のご想像にお任せします。
このゲームはそもそも、
「自分の性癖を叩き潰しこねて焼いて煮た後の煮凝りのようなもの作ったろ〜🤩」
などとよこしまな感情で軽率に作り始めたものですが、
プロットやキャラ設定を打ち込んでいる内に、
表現したい事や試したい事がいくつか明確になりました。
先ほどの創作的煮凝りな話とは別に、
作者は心理学や脳科学の話が相当好きなのですが
それでは説明をつけられない感情や行動原理を表現できるのか。
作者の実体験が各所に含まれているのですが
それは人々にどう映るのか。
それらを第三者に伝えられるのか。
といった、創作的チャレンジが二つ目の大きな目標となりました。
その目標の中枢を担ってくれる一人が、
水鳥川オウギというキャラクターです。
更に自分は、彼が最も自己投影しやすい気がします。
皆様は自分に似ていると感じるキャラクターはいますでしょうか?
ストーリーに関しては他のデスゲームものとは異なり、
物語がだいぶゆっくり進んでいるように感じると思います。
プロローグでは何も起きず、ひたすらキャラと会話をしていただきましたね。
そうやって感情移入を容易くし
個人の特性や、全員の感情のうつろいをより楽しんでいただこうと。。
そのようにしてみましたが、いかがでしたでしょうか。
そんな長々とした平和な場面から一転。
そんな人々が変わるべき時
大混乱波乱万丈の時代に、釘を刺してくる人物が常にいるとしたら
現場はさてどうなるのでしょうか。
これらのお話を踏まえ
先ほど話した脳科学や心理学について。
その中で好きなものを一つあげると
「カリギュラ効果」という「禁止されるほどしたくなる」というものがあります。
彼は劇団員の中で、ヤヨイに並ぶ冷静さを持つ人物でもありますが
同時に、そういう類のものにある意味で1番弱いのはオウギなのではないかと感じます。
頭の回転の速さやキレとは対照的に
「欲求」というものに素直でもあるのかな。
「いかに自分に正直か」といいましょうか、、
1章前半、ゲーム開始後
真っ先に行動していた人物を思い浮かべてみてください。
それは作中よく登場するコンビですが、
行動力が特段備わっているペアでもあります。
この二人は水と油にも見えますが
共通点は、やはり素直さではないでしょうか。
素直だからこそ、すぐさま行動に移すことを可能にしているのだと思っています。
かつ、頭がキレる人。
こう言って皆様が思い浮かべそうなキャラクターは
ヤヨイ、ユーマ、メシア。。この辺りではないでしょうか?
ヤヨイの弱点を述べるならば
現実逃避をしがち、、臭いものに蓋をする癖がありますが
そんな悪癖に対する痛いところをついてくる人物が居るとすれば。
オウギもその内の一人でしょう。
物言わぬけれど、己の考えに忠実であること。
建前を挟まず、常に正面から。
冷静に思考し、先回りした上でそうある事が
彼の最たる強みです。
もっと平たく言うなれば、
気の赴くまま、水のながるるまま。
底にしまった感情を煽いでくる者として。
彼は、誰のことを1番に考え
そのような価値観を持っているのでしょうか。
その感性は如何にして培われるのか。
現実は、案外いいものですよ。
あまり追及すると今後に支障がありそうなので、この辺りで。
黒野京 20240831