93年生まれ。書き物、猫、尾道、ベトナムが好き。日本語講師。日常のなんでもないことをつれづれなるままに、書き散らしてます。

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最近の記事

「自分の人生に申し訳ない」会社を辞めたあの日の話をしよう

「このままここにいても自分の人生に申し訳ない」 もう3年前、新卒で入った会社を辞めるために常務と面談した時に言った言葉。会社を作り上げてきた常務相手に私はなんてことを言ってるんや…。 冷静に振り返ると自分すごいな…どうかしてたのかな…と思うんだけど、これが1番の本心だった。常務は40代の女性で言いやすい雰囲気だったというのもある。もちろん。じゃないとやばいやつや、まじで。 「やりたいことがあります。他の世界を見たいです。お願いですからここから出してください」 こんな思

    • 「いつも」の子供の声は、大人の元気の魔法

      1週間に1度の出社日。普段より眠気を感じながら車を走らせる。 小学生たちが元気に登校してる。 いつもの風景。 こころなしか帽子をかぶった小学生たちは楽しそうだ。るんるんしてる。 それを見守る保護者や通学ボランティアの人たちも、いつにも増してなんだか楽しそうだ。 気のせいかな。普段よりみんな少し浮かれて、笑顔が多い気がする。 小学生たちがえっちらおっちら歩いている間に、私が運転する車はすぐに小学校を通過する。 小学生たちの姿が見えなくなってから気付いた。 あぁ、今日

      • 出会いに出会う。古本屋。

        「いつからいるの?」 「一体誰を待ってるの?」 棚から動かずただただ待ち続けている本達を見ていると、ついそう問いたくなる。 ぴかぴかの本じゃない。 ここにあるのは、一度誰かの手に渡った本たち。 「一度」だけではなく、何度となく色んな人の手に触れられてきたのかもしれない。 パラパラとページをめくれば、新品の本と違い、すっと手に馴染む感覚がある。 前の「読み手」の存在を感じる。 今度は私が新しい主になってもいいだろうか? そう問うても、何も答えない。 ただそこにあるだ

        • 温泉でまったり湯ミニケーション!

          全国津々浦々色んな温泉地があるから、埋もれがちだけど、鹿児島県は全国2位の源泉数を誇る。 一般的に「銭湯」と言われる公衆浴場のお湯もほぼ温泉!鹿児島市内のいたるところで温泉三昧。 有名旅館やホテルじゃなくても、地域の公衆浴場でもサウナや気泡浴、ジェットバス、うたせ湯など、様々な設備が整っている浴場が多い。 早朝から夜まで営業しているところが多いから、ライフスタイルに合わせて入浴できるのも嬉しい限り。 私はずっと家以外でお金を払って入るお風呂はどれも温泉なのだと思ってた。だ

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        • 温泉でまったり湯ミニケーション!

          「3年間髪を切りません」外国人技能実習生の色々な覚悟

          外国人技能実習生への日本語教育の仕事を始めて早2年ほど。コロナの影響で新しい実習生が日本に来られなくて、4月から授業はできていないんだけど…。 今まで出会った子たちのことを振り返ると、いろんなことを思い出す。授業をしていると、毎日毎日沢山の発見と驚きがある。本当にいつも刺激的。 今日は今でもよく覚えているある日の授業での話をご紹介。 その時間の授業は、もうすぐ会社に行く子たち相手だったから日本でよく使う言葉を教えようと普段のテキストではなく、副教材を使ってた。 その中

          「3年間髪を切りません」外国人技能実習生の色々な覚悟

          古文初心者におすすめ!私の理想の「古典の本」【角川ビギナーズクラシックス】

          誰でも知ってるかぐや姫。もととなった古典『竹取物語』の存在を知ってはいるけど、詳しく読んだことはなかったからずっと読みたいと思ってて。 古本屋さんで目についたのが角川書店が出している「ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」というシリーズの『竹取物語』。 状態が良いのに、200円という破格の値段。パラパラっとめくったら、私が求めていた本な気がしてすぐに買った。 読んでみて「予感」は「確信」になった。まさに!私が「こんな古典の本があればいいのにな…」って思っていた理想が完璧

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          『小公子』セドリックは小さい泰麒そのままだった。

          普段翻訳本は読まないし、この小説の名前も知らなかったけど、本屋で見つけてつい帯買いしてしまった『小公子』。 いや〜、こんなん書かれて、この表紙のイラスト見せられたら、十二国記オタクとしてはもう買わずにはいられない!パケ買い!帯買い!! だって泰麒好きだもん。青年泰麒も好きだし、雛泰麒も大好きなんだもん。 特に、十二国記『風の海 迷宮の岸』の雛泰麒が10歳と思えないくらい大人びた感覚を持ってる反面、年齢の割には言動が可愛らしすぎる違和感があったから、これを読んで何か見えてこ

          『小公子』セドリックは小さい泰麒そのままだった。

          【図書館の魔女】本を読む。言葉を伝える。小さな欠片を未来に届ける。

          昨秋、ハマりにハマった「図書館の魔女」。あんなに本に熱中したのは1、2年前にハマった「みをつくし料理帖」以来だった。 様々なレビューで「序盤は我慢」「1巻のラスト~2巻でハマる」「むしろそこでハマらなかったら、合わない」といわれている(笑)まさにその通り。 こんなにハマってるくせに私も序盤は難しくて、全然気分が乗らなくて、1巻を読み終えるのに数ヶ月かかった。けど、1巻の終盤、新しい展開が出てきた時からぐぐぐっとハマっていっちゃって。 そして2巻のラスト。最高。沼入り。まさ

          【図書館の魔女】本を読む。言葉を伝える。小さな欠片を未来に届ける。

          【大河ドラマ・直虎】この時期になると小野政次を偲んでいる自分がいる

          別に命日でもないはずなのに、この時期になると小野政次のことを思い出し、切なくなってしまう。 2017年の大河ドラマ「直虎」。その中で衝撃的だった回が8月20日に放送された第33回「嫌われ政次の一生」。 もう3年も前なんだ。信じられない。昨日のことのように鮮明に覚えてる。 もともと涙もろいから映画やドラマで涙が流れることはあるけど、あんなに泣いたドラマは初めてだった。嗚咽漏らすくらい泣いた。「実体験じゃないし、まして時代も全く違うのに、こんなに泣けるの…?!」って自分で自

          【大河ドラマ・直虎】この時期になると小野政次を偲んでいる自分がいる

          気付いたらずっと妹と喋ってる

          13日から始まったお盆休み、そのまま4日間休みだった。 最初2日はそれぞれの親戚と集まって、残り2日は買い物に出かけたりしつつ、暑すぎて家で過ごすことも多かった。 私には1歳下の妹がいる。身長が170を超える私に対して妹は158。大学で文学部に進んだ私に対して、妹は短大で生活科学を学んだ。しっかり者(と言われる)私に対して、妹は天然不思議ちゃん。見た目も、学びの方向も、性格も、仕事も全然違う。 似てないと言われることが多いけど、めちゃくちゃ気が合う。 今はどちらも実家で暮

          気付いたらずっと妹と喋ってる

          涼しい室内で熱中症になったびっくり体験

          毎年「猛暑」とは言われてるけど、今年は特に暑さに関するニュースが多い気がする。 もう本当毎日毎日暑すぎない?なんなん?熱中症の報道もいつも耳にするし…。 前は「好きな季節は?」と聞かれると、迷わず「夏ー!」と答えてたけど、近年はそう答えるのも迷うほど暑さ。なんなん?(キレ気味) 暑いのも寒いのも苦手な私はもうどうすれば…という感じなんだけど、数年前に熱中症になってから、とにかく夏の暑さには気を付けてる。 私が熱中症になったのは涼しい車内の中。家族とドライブに出かけてて、乗

          涼しい室内で熱中症になったびっくり体験

          汗だくで駆け回れ!子供の夏休みを満喫!

          親戚の子供がやってきた。 小学校1年と2年の男の子たち。会うのは久々だったから人見知りするかなと思ったけど、意外と初めからすんなり喋ってくれた。お姉ちゃん嬉しい(笑) そして、ご飯を食べながらひたすら鬼滅の刃の話。お兄ちゃんはねずこ推しで弟はカナヲ推し。私すら覚えてないみんなのフルネームとかちゃんと覚えててびっくりした…! 小学生の頃男子がポケモンの名前とか進化系とか技とか全部覚えてたのと同じ感じかな?子供のそういう記憶力ってすごいなあ。 お昼ご飯を食べて、近くにザリ

          汗だくで駆け回れ!子供の夏休みを満喫!

          今年は新しい趣味、世界に出会う夏

          この前記事にしたけど、遅ればさながら虹プロにハマってる。 昨日の朝までは「え?女性アイドル?」って煙たがってたジャニオタの妹も、今日の夜にはすっかり虜になって一緒にYouTubeを見漁ってた。 思えば、今年は鬼滅の刃にも熱狂的にハマってる。これも「え?漫画読み方わかんないし無理」って煙たがってた妹も今ではすっかり虜だ。 「好きな歌手はコブクロ」っていうのは一緒だけど、それ以外はことごとく趣味の違う私たち姉妹。こんなに短期間で同じものにハマるのはめちゃくちゃ珍しい。 そ

          今年は新しい趣味、世界に出会う夏

          虹プロの女の子たちに荒んだ心を癒してもらうことを全力でおすすめする

          友達に進められてようやく見始めた、今をときめく「虹プロジェクト」。 とりあえず一気に東京合宿が終わったところまで見た。 もうね…若い子のパワーとキラキラさ、ひたむきさにひたすらやられてる。なんなんだ、あの夢を追う純粋な姿。 みんな年下だし、なんなら私より10歳年下の子とかも普通にいて、「ああ私もおばさんになったなあ…」としみじみ(笑) マコちゃん人間出来すぎてないか…生まれながらのリーダーじゃないか…!ミイヒちゃん可愛すぎる、アイドルでしかない。ニナちゃんのボーカルテ

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          平和を祈る。忘れないことが私たちにできること。【広島平和記念日】

          75回目の8月6日。 日本中の人々にとって、そして大学4年間広島に住んでいた私にとっても、特別な日だ。 全国的な番組では6日しか広島の原爆の話は出ないけど、広島ではその前後、少なくとも8月は追悼の月。という印象だった。 並々でない思いが街に溢れてる。ここ(広島)で暮らす以上、8月6日を無視することなど許されないのだ、そんな気がした。 学生の頃、この時期はちょうど夏休みで、実家に帰ってることも多かったけど、1度だけ6日の平和記念式典に行ったことがある。 8時15分は平

          平和を祈る。忘れないことが私たちにできること。【広島平和記念日】

          伝えたいことがあるのなら、人はその言葉を手に入れる【外国人技能実習生への日本語教育】

          もし話したいことがあるのなら、伝えたいことがあるのなら、きっと人はその言葉を手に入れる。語るべきことを持つことは、語る言葉を持つよりもずっと初めにあって、それでいてずっと難しいことなのだ。     (『図書館の魔女 第3巻』高田大介) こうやって引用している間にもぞわっとする。それくらいこの一節はかなり腑に落ちた。それは、仕事で毎日毎日その事実を目の当たりにしているから。 今年1月、私にとって「伝説の10人」が学校に入ってきた。それぞれについて語りたいけど、今日はその中で

          伝えたいことがあるのなら、人はその言葉を手に入れる【外国人技能実習生への日本語教育】