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サーカスが「なんとも言えないもの悲しさ」をたたえているのはなぜ?

思うに、クラウン(道化師)のせいではないでしょうか。

※写真はこちらよりお借りしました

自分が小学校に上がったばかりの頃、サーカスとマジックがブームでした。何度か親に連れて行って貰ったことがあります。

大車輪や火の輪くぐり、空中ブランコなどわくわくするショーの合間に登場するクラウンは、子どもの目にも異質で独特の雰囲気が感じられました。
躍動的で華やかなショーを引き立てる静の部分、箸休め的な存在。

「なんで笑いながら泣いてるんだろう?」
以降しばらく、このクラウンさんの存在に釘付けになりました。

あとは、この『ジンタ』のせいでしょうか。

今でもサーカスでこの音楽が流れているのかは分かりませんが、自分にとって「サーカスの音楽=ジンタ」というのがすり込まれてしまっています。
あれ、自分が生で観た頃も既にこの音楽が会場でほとんど流れていなかった気がするが・・・昔のアニメかドラマで聴いて強烈に印象に残っているのだろうか。

サーカス、ジンタ・・・と来るとどうしてもこれを思い出します。「哀しい」の連想ゲーム。

また、サーカスと聞くとやはりこの映画を思い出しますね。

フェデリコ・フェリーニ × ニーノ・ロータ『道』(観られた方は多いのでは?)

サーカスをモチーフにした、凶暴なクズ男と少し頭の弱い女のストーリーですが、人生や人間というものの様々な要素が詰まった映画。
一生懸命トランペットを吹くジェルソミーナの可憐なこと。ザンパノのクズさ加減が更に際だちます。

救いの無いラストシーンは、観るときの状況・精神状態によって「絶望的」だったり「浄化」だったり、不思議と受け止め方が違ってきます。
今観たら、恐らく「虚無」なんだろうな。

そういえば最近この方を全く見なくなりましたね。
大人の事情で消されたか・・・。

※写真はこちらよりお借りしました