チーちゃんの思い出
勝手に「チー」と名付けていた地域猫が居ました。『チーズスイートホーム』のチーにちょっと似ていたのです。
チーちゃんは2匹いました。よく一緒に遊んでいて大きな瞳・丸い顔と短いシッポと小柄な体型がよく似ていたので兄弟だったのではと思います。
○チー1号
ビビりで警戒心強い。顔がまん丸で愛らしいコでした。
あるアパートの軒下が寝床だったようでした。そこに住んでいる人からかなり可愛がられていました。
アパートはさほど古くは無かったようですがある日解体され、このコはそれっきり見なくなりました。
○チー2号
人なつっこくて活動的。少しまばゆそうな大きな瞳が印象的でした。
↑のアパートの解体直前、1号と身を寄せ合って軒下で寒さをしのいでいる姿を見かけ、たまらなくなってシーバをこっそり差し出しました。
1号が居なくなったあとも、この辺りのアイドルとして来る人みんなに愛想を振りまいていましたが、4年ほど前にパッタリ姿を消しました。
2匹とも、誰かに貰われてどこかで元気だといいなぁ・・・と思いますが、確認するすべはありません。
最近、地域猫含む野良猫がだいぶ減りました(ただし保護される割合は少なく、外猫生活を続けるうちに車に轢かれたり虐待されたり動物実験の為に連れ去られたりする猫は多い)。
馴染みの猫が居なくなるのは寂しいですけれど、TNRの成果で飢えや寒さといった苦しみに晒される猫が減ったのは喜ばしいことです。
地域猫にご飯をあげているボランティアさんを見かけると声を掛けることがあるのですが、「え・・・・なんでしょう・・・」みたいな感じで9割がた警戒されますね。「ほ・・・ほけんじょの人ですかっ???」と言われたこともあります(笑)
恐らく「猫にエサやるんじゃねぇ!」と怒号を浴びせられたりしたことがあるのではと思います。
以前、地域猫を見ながら「こいつらに餌やってる人(ボラさんのこと)居てさぁ、糞するし迷惑なんだよなぁ」と文句言ってる男性が居たので地域猫ボランティアの説明
をして差し上げたところ、「知らなかったよ、そうなんだ」とちゃんと理解してくださいました。
こういう方ばかりではないでしょうけど、「知らない為に生まれる軋轢や不幸」もあるのだろうなと思い、事あるごとに地域猫の説明を人にするようになりました。
たかが猫されど猫、尊い命を紡ぐために活動なさっているボランティアの方々には敬意しかありません。