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日本製打弦式電気ピアノについて
80年代前半くらいによく目に(耳にした)ヤマハのCP70という電気ピアノがあります。
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ローズは鉄の棒をハンマーで叩いて音を出すしくみでしたが、こちらは生ピアノと同じく弦が張ってありました。
「電気信号をピックアップしてスピーカーから出すことが出来る」「通常それぞれのキーに2〜3本張られている弦が中音部では1本少ない」点以外はほぼアコースティックピアノと同じ作りです。
音はローズの「コロコロ」というまろやかなものと違い、きらびやかで張りがあります。
80年前後のシティポップ全盛時代に原田真二などがこれで弾き語りしていた印象が強く、シティポップと紐付いてますよ、この音。
動画はピアノ弾きにはお馴染みの「ぴあの屋どっとこむ」さん。
このCP70の影に隠れていた(と言っていいのかわからんが)同じく打弦式のカワイKP705という電気ピアノがあります。
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ピアノとチェンバロの中間みたいな音ですね。
この楽器、RCサクセションのゴンタ2号(Gee2wo)が80年代前半にライブで使用していました。
ステージでは、正面にKORGのPolysix、傍らにグランドピアノかKP705(訂正:これはKP608です)という配置。
あの高音成分強めの音はRCの曲に非常にマッチしてました。