恋のエネルギー力
これは僕が中学三年生、受験を控えた青春時代の実体験である。
履歴書の空欄を少しでも埋めるために、漢検三級を受けようとしていた時のこと。
当時の僕には思いを寄せる同級生が1人いた。
彼女とはあまり話したことも無く、対して仲がいいわけでもなかったが、どうにかして彼女に近づこうと僕なりに考え出した答えが、、
漢検三級の参考書を彼女から借りることだった。
彼女が僕より一足先に、その検定に合格していたことを知り、「参考書を貸して欲しい」と唐突に頼み込んだのだ。
始め、そんなに仲良くもない僕に対して少し嫌そうな顔をしていたような?(笑)
しかし、なんと、二つ返事で参考書を貸してくれたのだ。しかも、「もう必要ないからあげる」とまで言われた。
そんなに勉強が得意ではない僕だが、彼女から借りた参考書には途中まで答えの書かれた部分もあり、彼女が書いた文字を目に捉える度に彼女の事を想って僕は頑張れたのだ。それも夢中で。
そして結果は、、、合格!!
彼女にはありがとうと伝えたり、それ以降もアプローチし続けたが、最終的には、実らず恋となってしまった。。
だが、この合格は彼女のおかげと言っていいだろう。
誰かの為に何かを成し遂げようとする人の行動力には強いエネルギーを自分自身で感じたし、それが恋のエネルギーであれば、さらに強いものになるのではないかと思う。
そして今現在、僕は恋をしている。
彼女を想い続けていることが、僕を突き動かす行動力の根源と言っても過言ではないし、彼女に会いたいという気持ちが日々を生きる活力になっているとさえ思う。