水色。
note。
なにか言葉を綴りたくてはじめたのに、なにについて書いたらいいのかわからず停滞していました。ではなぜ書きたいのか、私はまだ知らぬ誰かとほんの一瞬繋がりたい。他愛のない話しで。
そこで、しばらく。
なにか一つのwordを決めて、そこから連想するものや私に纏わる話などを書きたいと思います。
第1回目は【水色】
物心ついた頃、わたしの好きな色はピンクだった。
女の子らしく感じる、ピンクを可愛いいと思っていたのだろう。
5つ離れた姉と、人形や小物などなにか2つあるものを分けなければいけないとき、手渡されるのはいつも色違いのもので、ピンクか水色系の時は、ピンクが欲しいのに必ず姉妹の権力に負けて水色がまわってきた。(間違えた記憶かもしれない...)
けれど、姉は赤が1番好きな色だったので赤とピンクのときは、私はピンクを貰えた。(これも間違えた記憶かもしれない)
わたしは、8歳の頃まで姉と同じ部屋で生活をしていた。
わたしが幼稚園児のときは、小さなおもちゃのピアノ1つと姉の勉強机1つ。わたしが小学生になり、その部屋に勉強机が2つ置かれた。
幼稚園児のときに小さなピアノを鳴らすとなにとなく姉が鬱陶しそうにしていたのを覚えている。(気がする)
姉は、X JAPAN と椎名林檎が好きな隠れファンキーガールだった。わからない。(隠れ)は私が思っているだけかもしれない。
幼い頃、X JAPANと椎名林檎の素晴らしさをわからなかった私は、毎日、共同部屋で流れるこの音楽たちのことを「うーるせぇぇぇぇ!!!!!」と心の中で思っていた。たまに、スピッツとかが流れると、(癒し系きた)と思っていた。
わたしが8歳になる頃、姉は13歳、兄が16歳で遠くの私立高校に行くことになった。よって、兄の部屋が姉の部屋になり、わたしと姉が共同生活していた部屋がわたしの部屋となった。
わたしの快適ライフが始まった。
(部屋を何色で揃えようか...)
一人部屋を手に入れた幼きわたしは、楽しみで仕方なかった。
百均や小学生の女の子が喜ぶような雑貨屋でピンク色のものを集めに集め、部屋中をピンクに染めた。小学生の頃から、中学生くらいまでずっと鈴木えみのことを一番美しいと思っていたので、勉強机に貼ったりもした。
一人部屋になり、小学校の友達を自分の部屋に招くこともできた。
そんな中で、怪奇現象が一度だけ起こった。私と友達の2人が人形遊びをしていて、1人の友達は私の布団で寝転んでいた。
わたしはふと、うつぶせに寝転んでいる友達の背中に白っぽい服を着た女の人が乗っかっているように見えたきがしてキョトンとしていた。ふと、人形遊びをしていた隣の友達も同じところを見つめてキョトンとしていた。
私「ねぇ」
友達「ん?」
私「もしかして見えた?」
友達「え、ゆいも?」
寝転んでいた友達「なになに?」
私「や、なんかいま〇〇の背中に女の人がいたようにみえて」
友達「わたしも見えた」
寝転んでいた友達「えぇぇぇ!?」
寝転んでいた友達は泣いた。
わたしだって自分の部屋でそんな怪奇現象が起こってしまってショックだよ〜と思ったけれど、それよりも友達が泣いたことが可愛くて笑ってしまった。
いつしか、私はピンク色が嫌いになっていた。おそらく女の子らしくてぶりっ子しているような嫌な色と思うようになったのだと思う。
そうして、水色が好きになっていた。いつ頃そうなったのかは、覚えていない。ただただ急にするりと変わってしまった感覚なのだろう。
水色のものをいつしか揃えだした。水色、なぜ好きなんだろう。
空の色だから、美しく感じるのだろうか。
そもそも水って透明なのに、水色と聞けば自然と空のように淡く白っぽいブルーのことを思う。空色という色も一応あるけど、水色の方が浸透している。
色の名前をつけた人は、海の呼び名を知らなくて、美しい海をみたときに水色と名付けたのか。。
わからない。
とりとめのない話になってしまった。今では、水色は自分を助けてくれるテーマカラーなのではとさえ思うほど好きだ。
【水色】というwordから連想し書き連ねたら意外にも幼少期の部屋での思い出がでてきた。色って、幼い頃に好き嫌いの感覚を嗅ぎ分けられる、特別な情報なのかもしれない。
ちなみに、わたしは今、水色もピンク色も、X JAPANも椎名林檎も大好きだ。し、今日の話しだと姉と仲悪いような文章になってますが、とても仲良しです。(こういうと嘘っぽいけど本当。)
嫌いなものが好きになること、好きなものが嫌いになること。これからもあるのだろう。
-今日の写真-
今年のお正月かいつかに帰ったとき、小学生の頃に読んでいた本を見つけた。寝る前に読もうと思ったら、すぐに眠ってしまったのでどんなお話しだったか未だわからず。
村田 唯